ペットの飼育費というとフード代や医療費が目立ちますが、毎日の水道代も少しずつ増えます。飲み水そのものは大きな金額ではありません。実際に増えるのは、食器洗い、トイレ掃除、ケージや床の掃除、犬の足洗い、シャンプーなどです。

2026年4月時点で、アニコムの年間支出調査では犬猫の飼育に伴う追加の光熱費が増えていることが報告されています。水道代だけを切り出すと小さく見えますが、電気代や消耗品代と一緒に見ると、月々の固定費として把握しておきたい項目です。

ペットの水道代はどこで増えるか

用途月額の目安備考
飲み水の交換10〜50円水量だけなら小さい
食器・給水器洗い30〜150円毎日洗うと増える
トイレ掃除・床掃除50〜300円猫砂、シート、粗相対応で変動
犬の足洗い100〜500円散歩頻度と洗い方で変動
シャンプー50〜300円自宅シャンプー時のみ

犬猫1頭なら、水道代の増加は月100〜500円程度に収まることが多いです。大型犬を毎日足洗いする、多頭飼いでトイレ掃除が多い、粗相で床拭きが増える家庭では月1,000円近く見込むとよいでしょう。

自動給水器の月額

自動給水器は「水道代」よりも、フィルター代と本体代のほうが大きい出費です。流れる水を好む猫、留守番時間が長い家庭、複数頭で水皿が汚れやすい家庭では便利ですが、手入れの手間もあります。

項目費用の目安備考
本体2,000〜8,000円ステンレス製や静音型は高め
フィルター300〜1,000円/月2〜4週間ごとの交換が多い
電気代10〜80円/月消費電力の小さいポンプが中心
洗浄用品0〜300円/月クエン酸、ブラシなど

初年度は本体代を12か月で割ると、月700〜1,500円程度になることがあります。2年目以降はフィルター中心で、月300〜1,000円程度が目安です。

節約してよい部分と削ってはいけない部分

削ってはいけないのは、飲み水の交換頻度と清潔さです。水を替えない、器を洗わない、フィルターを長期間使い続けると、ぬめりや雑菌が増えます。猫は飲水量が落ちると泌尿器トラブルにつながることがあるため、節約の優先順位を間違えないでください。

節約してよいのは、洗い方と管理方法です。食器はペット用スポンジを分けてまとめ洗いする、床掃除は汚れた範囲だけを先に拭く、犬の足洗いは毎回シャワーではなく濡れタオルと足洗いカップを使い分ける、といった方法です。

よくある失敗

自動給水器で多い失敗は、フィルター代を見落とすことです。本体が安くても専用フィルターが高いと、1年で本体代を超えることがあります。購入前に交換フィルターの価格と入手性を確認しましょう。

もう一つは、猫が使わないケースです。モーター音、置き場所、水流の強さが合わないと飲まない猫もいます。いきなり水皿を撤去せず、器と給水器を併用して様子を見るのが安全です。

犬では、散歩後に毎回全身を濡らしてしまい、タオル洗濯やドライヤー代まで増えるケースがあります。足裏だけ、泥汚れだけなど、汚れに合わせて洗う範囲を変えると負担を抑えられます。

月額シミュレーション

家庭の例水道代増加給水器関連合計
猫1匹・水皿のみ100〜300円0円100〜300円
猫1匹・自動給水器あり100〜300円300〜1,000円400〜1,300円
小型犬1匹・散歩後足拭き中心200〜500円0〜500円200〜1,000円
大型犬1匹・足洗い多め500〜1,000円0〜500円500〜1,500円
猫3匹・給水器2台300〜800円600〜2,000円900〜2,800円

節約効果だけで見ると、水道代そのものよりも、フィルター、ペットシーツ、掃除用品、電気代をまとめて見直すほうが効果が出やすいです。

まとめ

ペットの水道代は、飲み水だけなら月数十円、掃除や足洗いを含めても1頭あたり月100〜500円程度が目安です。自動給水器を使う場合は、フィルター代を含めて月300〜1,000円程度のランニングコストを見込みましょう。水の清潔さは削らず、洗い方と消耗品の選び方で無理なく抑えるのが現実的です。

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数値・情報の参照元

  • 動物医療費: 公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果」をもとに編集部が整理
  • ペット保険の補償内容・保険料: 各保険会社公式サイト(2026年4月確認)
  • 飼育費・節約Tips: アニコム家庭どうぶつ白書および年間支出調査の公開データをもとに編集部が整理
  • 掲載数値・補償内容は参考値です。実際の保険料・補償条件は加入時の年齢・プランにより異なるため、各社公式サイトでご確認ください