仕事で帰りが遅くなる日、冠婚葬祭で半日家を空ける日。ペットの留守番が気になって仕事に集中できなかった経験は、飼い主なら一度はあるのではないでしょうか。
ペットの預かりサービスは近年かなり多様化しています。施設型のペットホテルだけでなく、自宅に来てくれるペットシッター、個人間マッチングのプラットフォームまで選択肢が広がりました。ただ、サービスごとの費用感がわからないと比較のしようがありません。
ここでは犬猫別の預かり・デイケアの費用相場を整理し、サービスの種類ごとの特徴と選び方をまとめました。
サービスの全体像と費用比較
ペットを預かってくれるサービスは大きく5種類。利用シーンも費用も異なるため、まず全体像を把握しておきましょう。
| サービスの種類 | 利用シーン | 犬の費用目安 | 猫の費用目安 | ペットの移動 |
|---|---|---|---|---|
| ペットホテル(施設型) | 宿泊を伴う預かり | 3,000〜8,000円/泊 | 2,500〜5,000円/泊 | 施設へ連れて行く |
| デイケア(日中預かり) | 日帰りの預かり | 2,500〜5,000円/日 | 2,000〜4,000円/日 | 施設へ連れて行く |
| ペットシッター(法人) | 自宅でのお世話 | 2,500〜5,000円/回 | 2,500〜4,000円/回 | 不要 |
| ペットシッター(個人マッチング) | 自宅でのお世話 | 2,000〜3,500円/回 | 2,000〜3,000円/回 | 不要 |
| 動物病院の預かり | 持病がある子向け | 3,000〜8,000円/日 | 3,000〜6,000円/日 | 動物病院へ連れて行く |
GW・お盆・年末年始はペットホテルに30〜50%の特別料金がかかるのが一般的です。年末年始の小型犬1泊が5,000〜12,000円に膨らむことも。繁忙期は予約も埋まりやすいため、1〜2ヶ月前に押さえておくのが無難でしょう。
犬のデイケア ― サイズ別の料金と割引制度
犬のデイケアは朝預けて夕方迎えに行く日帰りスタイル。仕事中の犬のストレス軽減や運動不足の解消、パピー期の社会化トレーニングとして利用する飼い主が増えています。
| 犬のサイズ | デイケア1日 | 月額パス(週5利用) | 回数券(10回分) |
|---|---|---|---|
| 小型犬(10kg以下) | 2,500〜4,000円 | 30,000〜50,000円 | 22,000〜35,000円 |
| 中型犬(10〜25kg) | 3,000〜5,000円 | 35,000〜60,000円 | 27,000〜45,000円 |
| 大型犬(25kg超) | 4,000〜7,000円 | 45,000〜80,000円 | 35,000〜60,000円 |
月額パスや回数券を用意している施設は年々増えており、週2回以上利用するなら都度払いよりお得です。10回券なら1回あたり10〜15%安くなり、月額パスはさらに割引率が大きくなるのが一般的。
送迎サービスがある施設もありますが、別途500〜1,500円の送迎料がかかり、対応エリアも限られます。利用前に確認しておきましょう。
デイケアでは犬同士の遊びやスタッフとの運動プログラムが含まれていることが多く、日中の運動不足を解消できるのがメリット。在宅勤務で愛犬が日中退屈している場合や、生後4〜6ヶ月の社会化期に他の犬と触れ合わせたい場合にも適しています。
犬のペットホテル ― 施設タイプ別の料金
宿泊を伴う預かりはペットホテルが一般的。施設のグレードや設備によって料金に幅があります。
| 施設のタイプ | 小型犬1泊 | 大型犬1泊 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 標準型 | 3,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 | ケージまたは個室、散歩1〜2回 |
| 動物病院併設型 | 3,500〜6,000円 | 5,500〜9,000円 | 体調急変時の医療対応が可能 |
| トリミングサロン併設型 | 3,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 | 預かり中にトリミングできる |
| 高級ペットホテル | 6,000〜15,000円 | 8,000〜20,000円 | 広い個室、Webカメラ、専属スタッフ |
| ドッグラン併設型 | 4,000〜7,000円 | 6,000〜10,000円 | 日中のびのび遊べる |
連泊割引がある施設も多く、5泊以上の長期預かりでは1泊あたり500〜1,000円安くなるプランが一般的です。旅行や出張で長期間預ける場合は連泊割引の有無を確認してください。
見落としがちなのが散歩の回数と時間。1日1回・15分の短い散歩のみの施設もあれば、1日2〜3回・合計1時間以上の散歩が含まれている施設もあります。活動量の多い犬種であれば、散歩の充実度は重要な判断材料です。
持病があったり高齢だったりする犬は、動物病院併設型のペットホテルが安心。急変時にすぐ獣医師が対応できる体制は、飼い主の精神的な安心感にもつながります。
猫の預かり ― ペットシッターが有力な選択肢
猫は環境の変化にストレスを感じやすい動物です。知らない場所に連れて行かれるとフードを食べなくなったり、トイレを我慢してしまったりすることがあるため、ペットホテルよりもペットシッターを選ぶ飼い主が多い傾向にあります。
| サービス | 1回の費用 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ペットシッター(1回訪問) | 2,500〜4,000円 | フード・水補充、トイレ掃除、様子確認(30〜60分) | 1〜2泊の短期外出 |
| ペットシッター(1日2回訪問) | 4,000〜7,000円 | 上記+遊び相手、投薬、写真報告 | 3泊以上の外出 |
| キャットシッター専門 | 3,000〜5,000円 | 猫特化ケア、爪切り対応 | 猫の扱いに慣れた人に任せたい |
| ペットホテル(1泊) | 2,500〜5,000円 | 個室またはケージでの預かり | 自宅の鍵を預けたくない |
| 動物病院の預かり | 3,000〜6,000円 | 獣医師管理下での預かり | 持病がある猫、高齢猫 |
シッターは猫を自宅から動かさないため、ストレスを最小限に抑えられます。フードの銘柄、トイレの砂の種類、好きな遊び方といった日常のルーティンをそのまま維持できるのが大きなメリット。
鍵を預けることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、法人のシッターサービスはほとんどが損害保険に加入済みです。初回はカウンセリング(鍵の受け渡し+猫の性格やケア要望の共有)を行うのが一般的な流れになっています。
ペットシッターのマッチングサービス
近年急速に広がっているのが、ペットシッターと飼い主をつなぐプラットフォームです。
| サービス名 | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| セワクル(sewakl.) | 1回4,500〜6,000円(交通費込み) | 動物関連資格保有率100%。都市部中心 |
| オリーブシッター | 1回3,500〜5,000円+交通費 | 獣医師監修。東京・大阪・横浜等 |
| ペットシッターSOS | 1回3,000〜4,500円 | 全国チェーン。研修制度あり |
| DogHuggy | 1泊3,000〜5,000円 | 犬特化。ホストファミリー型の預かりも可能 |
| 日本ペットシッターサービス | 1回3,000〜4,500円 | 全国対応。老舗チェーン |
マッチングサービスのメリットはシッターのプロフィールや口コミを事前に確認できること。「猫の扱いに慣れたシッター」「大型犬の散歩経験が豊富なシッター」など、ペットの特性に合った人を指名できます。
セワクルは45分プランで3,300円+交通費1,100円が基本料金で、2回目以降のフード補充だけなら30分プランに短縮して費用を抑えることも可能。オリーブシッターは獣医師が監修している点を売りにしており、投薬が必要な子にも対応しています。
ただし個人のシッターの場合、保険の有無やトラブル時の対応体制はサービスごとに異なります。プラットフォーム側が保険を付帯しているか、万一の事故時の補償はどうなっているかは、利用前に必ず確認してください。
預かりサービスを選ぶときのチェック項目
初めて利用する際は、事前確認がトラブル防止のカギです。
| チェック項目 | 確認方法 | 重要度 |
|---|---|---|
| 動物取扱業の登録がある | ウェブサイト・店頭表示 | 必須 |
| 施設の清潔さ | 見学・写真 | 高 |
| 犬の大きさ別のグループ分け | 見学・問い合わせ | 高(デイケアの場合) |
| スタッフの資格(愛玩動物飼養管理士等) | ウェブサイト | 中 |
| 緊急時の連絡体制 | 事前打ち合わせ | 高 |
| 提携動物病院の有無 | 問い合わせ | 高 |
| Webカメラでの様子確認 | ウェブサイト | 中 |
| 預かり中の報告(写真・動画) | 事前打ち合わせ | 中 |
動物取扱業の登録は最低限の確認事項で、第一種動物取扱業の登録番号がウェブサイトや店頭に表示されているかを見てください。見学を受け付けている施設は管理に自信がある証拠でもあります。
犬用のデイケアでは、遊び場の広さと犬同士のグループ分け(大型犬と小型犬が分けられているか)が安全面で欠かせないポイント。小型犬が大型犬と同じスペースで遊ばされる施設はリスクがあります。
緊急時の対応も事前に把握しておきましょう。預かり中の急な体調不良について、連絡のタイミング、提携動物病院の有無、緊急搬送時の費用負担ルールは契約前に確認しておくとトラブルを防げます。
費用を抑える工夫
| 方法 | 節約効果 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 回数券・月額パスの利用 | 10〜20%OFF | 週1回以上利用する人 |
| 早期予約割引 | 5〜10%OFF | 旅行・帰省の予定が早めに決まる人 |
| 平日利用 | 500〜1,000円OFF | 平日休みの人 |
| 個人シッターへの直接依頼 | 法人比15〜30%OFF | 信頼できるシッターが見つかった場合 |
| 飼い主同士の預かり合い | 無料 | 犬友・猫友が近所にいる場合 |
近所の犬仲間とお互いのペットを預かり合う方法は費用がかからない分、リスク管理が大切です。相手の犬との相性確認はもちろん、フードの種類・散歩の回数・禁止事項を書面で共有しておくと、万一のケガやトラブル時に揉めにくくなります。
ペット保険の中にはペットホテル費用を補償するオプションが付いている商品もあります。アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」には飼い主の入院時に発生するペットホテル費用を補償する特約があるため、加入中の方は補償内容を確認してみてください。
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参考情報
この記事の費用データは、セワクル、オリーブシッター、ペットシッターSOS、DogHuggy、日本ペットシッターサービス各社の公式サイト料金情報(2026年4月確認)、および料金相場.jp、Rocoreの業界調査を参考にしています。ペットホテルの料金はペットのおうちタケガワ、羽田空港ペットホテル、ペットホテルアルファ等の公開料金表に基づきます。料金は地域・時期・施設のグレードによって変動するため、利用前に各施設へ直接ご確認ください。ペット保険の補償内容はアニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の約款情報に基づいています。