京都市は歴史ある街並みのイメージが強いですが、人口約140万人が暮らす大都市であり、住宅地としても魅力の多い都市です。鴨川沿いの散歩コースは犬飼いに人気があり、東山の裾野から北山方面まで緑豊かな環境が広がっています。家賃は大阪より安い水準で、ペット可物件も住宅地を中心に見つかります。
この記事では、京都市内でペット可物件が多いエリアを区別に整理し、家賃相場、散歩環境、動物病院の充実度をまとめました。
ペット可物件が多い京都のエリア一覧
京都市11区のなかから、ペット可物件が見つかりやすいエリアをまとめました。
| エリア | 1K〜1LDKの家賃相場 | 四条・京都駅への時間 | 動物病院数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 左京区 | 5.0〜7.0万円 | 出町柳から四条15分 | 20軒以上 | 北山・下鴨。鴨川沿い |
| 右京区 | 4.5〜6.0万円 | 西院から四条5分 | 15軒以上 | 住宅街が広い。物件数が多い |
| 伏見区 | 4.0〜5.5万円 | 丹波橋から京都駅10分 | 15軒以上 | 市内最大面積。物件数が最多 |
| 山科区 | 4.0〜5.5万円 | JRで京都駅5分 | 10軒以上 | 3路線利用可。隠れた穴場 |
| 西京区 | 4.0〜6.0万円 | 桂から四条15分 | 10軒以上 | 嵐山に近い。桂川沿い |
| 北区 | 4.5〜6.5万円 | 北大路から四条10分 | 10軒以上 | 北大路・北山。京都府立植物園 |
| 南区 | 4.0〜5.5万円 | 京都駅南側 | 10軒前後 | 交通利便性が高い |
| 中京区 | 5.5〜7.5万円 | 中心部 | 15軒以上 | 家賃は高め。物件は少ない |
京都市内の家賃は東京や大阪に比べて全体的に安く、ペット可の1LDKが5万円台で見つかるエリアも多数あります。観光地のイメージが強い中京区・東山区は住宅物件が少なく家賃も高めのため、住むエリアとしては左京区・右京区・伏見区が中心です。
エリア別の住環境と散歩事情
左京区(下鴨・北白川・一乗寺)
京都大学を中心とした学生街と、下鴨神社周辺の閑静な住宅街が混在するエリアです。鴨川沿いの遊歩道は京都で犬の散歩スポットとして最も人気のある場所で、出町柳から北山方面に向かって緑豊かな河川敷が続きます。鴨川デルタ(出町柳の三角州)は犬連れで水辺を楽しめるスポットとしても知られています。
宝ヶ池公園は周囲約1.5kmの池を中心に自然に囲まれた公園で、犬の散歩に訪れる人が多い場所です。犬連れの飼い主同士の交流の場にもなっています。ただし園内の「子どもの楽園」エリアはペット同伴不可のため注意が必要です(詳しくは公式サイトで確認してください)。
北山通りのおしゃれなカフェにはテラス席でペット同伴可能な店もあります。家賃はやや高めですが、京都らしい暮らしを楽しみたい犬飼いにとっては理想的な環境です。動物病院の密度が市内で最も高く、下鴨エリアや北白川エリアには徒歩圏に複数の病院があります。
右京区(西院・太秦・嵯峨)
京都市内で住宅地が最も広いエリアのひとつで、物件の選択肢が豊富です。阪急京都線の西院駅周辺は飲食店やスーパーが充実しており、四条河原町方面へは阪急で約5分と通勤・買い物の利便性が高いエリアです。
太秦エリアは嵐電(京福電鉄)沿線の住宅街が広がる落ち着いた地域で、家賃も抑えめの水準です。天神川沿いには散歩道が整備されており、日常の犬の散歩コースとして使えます。嵯峨・嵐山方面は観光地のイメージがありますが、少し奥に入ると閑静な住宅街が広がっています。嵐山の竹林や桂川沿いの散歩は犬連れでも楽しめ、四季折々の景色を歩ける贅沢があります。2LDKのペット可物件が6万円台で出ることもあり、広い部屋を安く借りたい方に向いたエリアです。
伏見区(深草・桃山・醍醐)
京都市で最も面積が広く、人口も最多の区です。物件の母数が大きいため、ペット可の条件をつけても選択肢が比較的多いのが強みです。京阪本線・近鉄京都線・地下鉄東西線と複数路線が通っており、京都駅や四条河原町へのアクセスも便利です。
醍醐エリアの醍醐寺周辺は散歩に適した緑豊かなスポットです。伏見稲荷大社の周辺は観光客が多いため散歩には不向きですが、少し離れた藤森神社や深草エリアの住宅街は落ち着いた散歩コースです。家賃は市内で最も安い水準に近く、ペット可の1LDKが4万円台後半で見つかることもあります。
山科区
東山を越えた東側に位置するエリアで、京都市内では家賃が安い部類に入ります。JR琵琶湖線・京阪京津線・地下鉄東西線の3路線が通っており、JRで京都駅まで約5分、地下鉄で烏丸御池まで約15分というアクセスの良さが魅力です。
山科川沿いは約3kmにわたって遊歩道が整備されており、犬の散歩コースとして日常的に使われています。毘沙門堂へ向かう参道は紅葉の名所で、秋には色づく木々のなかを散歩できます。琵琶湖疏水沿いの道も桜と紅葉の時期に美しく、四季を通じて散歩の楽しみがあるエリアです。
ラクト山科やイオンタウン山科椥辻といった商業施設が揃っており、日常の買い物にも不自由しません。京都の中心部で働く方が家賃を抑えて住むエリアとして、山科区は隠れた穴場です。2LDKのペット可物件が5万円台で見つかることもあります。
北区(北大路・北山・紫竹)
鴨川の上流に位置する住宅エリアで、京都市営地下鉄烏丸線の北大路駅・北山駅が利用できます。四条駅まで地下鉄で約10分と都心へのアクセスが良好でありながら、観光客が少なく落ち着いた暮らしが送れます。
北大路駅前にはキタオオジタウン(イオンモール北大路を核とする複合施設)があり、食品スーパーや飲食店が揃っています。賀茂川(鴨川の上流部分)沿いの遊歩道は犬連れの散歩に最適な環境で、上賀茂神社周辺はさらに自然が残るエリアです。家賃は1LDKで5.5万円前後が相場で、左京区の下鴨エリアより安い水準に抑えられています。
西京区(桂・洛西)
阪急京都線の桂駅を中心とした住宅エリアで、嵐山にも近い自然豊かな地域です。桂川沿いの河川敷は犬の散歩に人気のコースで、嵐山方面から松尾橋付近まで約5kmにわたって遊歩道が続いています。桂駅からはJR桂川駅にも近く、京都駅方面と大阪方面の両方へアクセスが可能です。
洛西ニュータウンは計画的に整備された住宅地で、公園や緑地が多く歩きやすい環境が整っています。家賃は1LDKで4.5万円前後と京都市内では安い部類に入り、広めの部屋をペット可で借りたい方に適したエリアです。
鴨川散歩の魅力と注意点
京都でペットと暮らす最大の魅力は、鴨川沿いの散歩環境です。出町柳から下鴨、そして北山方面に向かう河川敷は、約4kmにわたって散歩道が整備されています。
| 区間 | 特徴 | 犬の散歩向き度 |
|---|---|---|
| 出町柳〜北大路 | 鴨川デルタ。浅瀬で水遊びもできる | 非常に良い |
| 北大路〜北山 | 静かな住宅地沿い。人が少ない | 良い |
| 三条〜四条 | 観光客が多い。川床シーズンは混雑 | 時間帯による |
| 五条〜七条 | 比較的静か。歩道が広い | 良い |
鴨川沿いはリード必須で、フンの始末は徹底する必要があります。京都御苑では犬の散歩が認められていますが、必ず短めのリードをつけ、放し飼いは禁止されています。伸縮リードを長くしての散歩や、ブラッシング後の毛の放置に対する苦情が出ているため、マナーを守って利用しましょう(詳しくは国民公園協会の公式サイトで確認してください)。
犬の散歩スポットまとめ
鴨川以外にも、京都市内には犬の散歩に適したスポットが点在しています。
| スポット | エリア | 広さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 鴨川河川敷 | 左京区〜下京区 | 約4kmの遊歩道 | 水辺の散歩。京都の犬飼いの定番 |
| 京都御苑 | 上京区 | 約65万m2 | 砂利道の散歩。犬可(リード必須) |
| 宝ヶ池公園 | 左京区 | 池周囲約1.5km | 池を一周する散歩コース。子どもの楽園はペット不可 |
| 桂川沿い | 右京区〜西京区 | 約5kmの遊歩道 | 嵐山方面へ続く河川敷 |
| 山科川遊歩道 | 山科区 | 約3km | 整備された遊歩道。日常使い向き |
| 梅小路公園 | 下京区 | 約13万m2 | 京都駅から徒歩圏。芝生エリアあり |
京都御苑は御所を囲む約65万平方メートルの広大な緑地で、松や桜の木々が四季折々の景色を見せてくれます。砂利道が多いため犬の足にも優しく、観光客が多い場所ですが早朝は地元の犬飼いが集まる静かな時間帯です。京都動物愛護センターにはドッグランが設置されており、利用登録を行えば無料で利用可能です。
猫飼いにとっての京都の魅力
京都は猫を飼っている方にとっても住みやすい都市です。低層の建物が多い景観条例のおかげで、窓から屋根の連なる京都らしい風景が見える部屋が見つかりやすく、室内飼いの猫にとって外の景色が良い刺激になります。山科区や右京区であれば1LDKのペット可物件が5万円台前半で借りられるため、猫の遊び場としての広さも十分に確保できます。
京都のペット可物件で気をつけたいこと
京都には他の都市にはない独自の不動産事情があります。
景観条例によって建物の高さ制限があるため、高層マンションがほとんどありません。低層マンションやアパートがペット可物件の中心になり、エレベーターがない物件も多いです。大型犬を飼っている場合は1階の部屋を優先的に探すのが現実的です。
京町家をリノベーションしたペット可物件もまれに出ることがありますが、築年数が古いため隙間風や断熱性の問題があるケースが多いです。猫を飼う場合は脱走経路になりうる隙間がないか、内見時によく確認しましょう。
京都はバスの利用が多い街ですが、バスへのペットの乗車はキャリーバッグに入れる必要があります。犬を連れての移動は地下鉄が便利なので、地下鉄沿線のエリアを優先して探すと日常の利便性が上がります。
京都の動物病院事情
京都市内の動物病院は左京区と中京区に集中する傾向があり、市内全体で130軒以上が営業しています(軒数は動物病院検索サイトの登録数に基づく概算)。
| エリア | 動物病院数(概算) | 夜間救急 |
|---|---|---|
| 左京区 | 20軒以上 | 市内施設を利用 |
| 中京区 | 15軒以上 | あり |
| 右京区 | 15軒以上 | エリアによる |
| 伏見区 | 15軒以上 | エリアによる |
| 山科区 | 10軒以上 | 市内施設を利用 |
| 北区 | 10軒以上 | 市内施設を利用 |
| 西京区 | 10軒以上 | 市内施設を利用 |
京都府内ではKyotoAR動物高度医療センター(久御山町)など二次診療に対応した高度医療施設があり、かかりつけ医からの紹介で利用できます。夜間救急に対応する動物病院は市内に数軒あり、緊急時の対応は可能です。左京区は動物病院の密度が高く、下鴨エリアや北白川エリアには徒歩圏に複数の病院があります。
よくある質問
Q. 鴨川での犬の散歩に特別なルールはありますか?
鴨川沿いはリード必須で、フンの始末の徹底が求められます。伸縮リードを長く伸ばした状態での散歩や、ブラッシング後の毛の放置に対する苦情も出ているため、マナー意識が必要です。また京都御苑でも犬の散歩は可能ですが、短いリードをつけての利用が条件で放し飼いは禁止されています。
Q. 京都市内でペット可物件の選択肢が最も多いエリアはどこですか?
伏見区と右京区が市内最大規模の住宅地で、物件の母数が多いぶんペット可の選択肢も広がります。伏見区はペット可の1LDKが4万円台後半から見つかることもあり、複数路線が通る交通利便性も高いです。観光地エリア(中京区・東山区)は住宅物件自体が少ないため、除外して探すのが効率的です。
Q. 京都は建物の高さ制限があると聞きました。ペット可物件探しに影響しますか?
景観条例の高さ制限により高層マンションが少なく、低層アパートやマンションが中心となります。エレベーターがない物件も多く、大型犬や足腰が弱い犬種の場合は1階物件を優先して探すのが現実的です。逆に階段がないため小型犬の飼い主には困らない場合が多いです。
Q. 山科区がペット可物件の穴場と言われる理由は何ですか?
東山を越えた京都市内の区で、JR琵琶湖線・京阪京津線・地下鉄東西線の3路線を使ってJRで京都駅まで約5分という好アクセスにもかかわらず、観光地から離れているぶん家賃が安いエリアです。山科川沿いの散歩道も整備されており、2LDKのペット可物件が5万円台で見つかることもあります。
Q. 京都の京町家をリノベーションしたペット可物件に住む場合の注意点は?
京町家は築年数が古く、隙間風や断熱性の問題が出やすい物件があります。猫を飼う場合は脱走につながる隙間がないかを内見時に確認することが重要です。また管理が行き届いていない古い建具は鍵が甘いものも多く、入居前に鍵の状態を管理会社に確認することをおすすめします。
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参考情報
各エリアの家賃相場はSUUMO・LIFULL HOME’S等の不動産ポータルサイトの掲載データ(2026年4月確認)に基づく概算値です。京都御苑のペットルールは国民公園協会の公式サイト(2026年4月確認)を参照しています。動物病院の軒数は各区の動物病院検索サイトの登録数に基づく概算です。
京都でペット可物件を探すなら、左京区は鴨川沿いの散歩環境が抜群で犬飼いにとって理想的なエリアです。物件数の多さを重視するなら右京区・伏見区が選択肢が広く、家賃を抑えたいなら山科区も穴場として検討する価値があります。
京都は歴史ある街並みのなかにペットとの暮らしを楽しめる環境が整っており、鴨川や京都御苑の散歩は他の都市にはない特別な体験です。四季折々の風景のなかを犬と歩ける贅沢は、京都で暮らす最大の魅力といえるでしょう。仲介手数料を抑えるサービスを利用して初期費用を節約し、京都での新生活をスムーズにスタートさせましょう。