桜の季節が終わり、新緑に包まれた鴨川沿いを犬と歩く。寺社の門前には人の波が絶えないが、路地を一本入ると古い町家を改装したカフェが静かに佇んでいる。京都は犬連れには厳しい街と思われがちだが、探してみると犬と過ごせるカフェは着実に増えている。

京都の寺社はほとんどが犬の入場を制限しているため、散歩コースは嵐山の竹林、哲学の道、鴨川沿いといった「境内の外」がメインになる。その分、散歩コースの周辺に犬連れOKのカフェが集まりやすく、散歩とカフェをセットで楽しむスタイルが京都の犬連れカフェの基本形だ。

京都の犬連れカフェ比較一覧

店舗名エリア犬種制限テラス/店内予算目安特徴
ブルスケッタ西京区(桂)制限なし店内全席OK2,000〜4,000円食べログ百名店。ドッグラン併設
DOG CAFE中京区(蛸薬師)要確認店内OK1,000〜1,500円1997年創業。古民家改装
わんこDeli&cafe Rui中京区(壬生)要確認店内OK750〜1,200円犬と「お揃いごはん」が食べられる
Dog Park 山国右京区(京北)制限なしカフェ内OK1,000〜1,500円大規模ドッグラン。ワクチン証明必須
やまやまぱーく大津市(比叡平)制限なし店内OK1,000〜1,500円比叡山のふもと。犬種別エリア分け
ann’sカフェ京丹波町制限なし店内OK1,200〜1,800円完全予約制ドッグラン。自家焙煎コーヒー

京都のドッグカフェは市内中心部と郊外で性格が大きく異なる。市内は店内同伴OKの小さなカフェが点在し、郊外はドッグラン併設の広い施設が中心だ。車の有無で行き先の選択肢が変わるため、アクセス手段を基準に店を選ぶのが効率的である。

ブルスケッタ — 食べログ百名店のドッグカフェ&レストラン

京都市西京区、ダクタリ動物病院 京都医療センターの2階にあるドッグカフェ&レストラン。食べログ百名店にも選ばれた実力派で、犬連れだからと料理の質を妥協したくない方にとってのベストな選択だろう。全席犬同伴OKで、大小2か所のドッグランも併設されている。

犬用メニューは体に配慮した手作りで、アレルギーがある犬には個別対応もしてくれる。動物病院に隣接しているため、定期検診のついでにランチを楽しむという使い方をしている飼い主も多い。個室があるため、犬が他の犬を気にしやすいタイプでも落ち着いて食事ができる。

土日は混雑しやすいので、予約してからの来店を推奨する。

項目詳細
住所京都市西京区御陵塚ノ越町20-9(ダクタリ動物病院2F)
アクセス阪急桂駅から車で約5分
営業時間ランチ 11:00〜14:00、ディナー 17:00〜19:30(公式L.O.表記はランチ15:00/ディナー20:30。来店前に公式サイトで再確認推奨)
定休日火曜・水曜・奇数月の第3月曜
電話075-382-1555
犬の同伴条件店内全席OK。全犬種対応。リード着用必須
ドッグランあり(食事利用者は無料)
犬用メニューあり(手作り、アレルギー対応可)
料金目安ランチ 2,000〜3,000円、ディナー 3,000〜5,000円
駐車場専用駐車場あり(徒歩3分)
公式サイトhttps://www.daktari-bruschetta.info/

DOG CAFE — 1997年創業の京都最古級ドッグカフェ

京都市中京区の蛸薬師室町にある1997年創業のドッグカフェ。古民家を改装した店内は大きな梁が印象的で、京都らしい落ち着いた空間が広がる。四条烏丸から徒歩圏内というアクセスのよさは、観光のついでに愛犬と立ち寄りたい方にとって大きな魅力だ。

犬用メニューは自家製で、犬種別のイベント(柴犬祭りなど)も定期的に開催されている。同じ犬種の飼い主同士が交流できる場でもある。繁華街の真ん中にありながら、町家の静けさが守られた京都らしいドッグカフェだ。

項目詳細
住所京都市中京区不動町180
アクセス地下鉄四条駅・阪急烏丸駅から徒歩約5分
営業時間11:00〜19:00(L.O. 18:00)
定休日月曜・火曜
電話075-257-3865
犬の同伴条件店内OK
犬用メニューあり(自家製)
料金目安ランチ 1,000〜1,500円
駐車場なし(近隣コインパーキング利用)
公式サイトhttps://dogcafe.co.jp/

わんこDeli&cafe Rui — 愛犬とお揃いごはんが楽しめる

京都市中京区壬生にある、飼い主と犬が「お揃いのごはん」を食べられるユニークなドッグカフェ。見た目がほぼ同じメニューを人間用と犬用で提供しており、犬には避けるべき食材を別の素材で置き換える工夫が凝らされている。オーナーはペット食育准指導士の資格を持つ。

犬用のお揃いごはんは350円、人間用は750円。日替わりメニューでの提供となる。犬用デリはテイクアウトも可能なので、お土産として持ち帰ることもできる。SNS映えする見た目も相まって、犬連れ仲間との訪問にも向いている。

項目詳細
住所京都市中京区壬生東淵田町5-1
アクセス阪急西院駅から徒歩約5分/嵐電西院駅から徒歩約3分
営業時間12:00〜20:00(L.O. 19:30、入店19:15まで/月3回ほど時短営業日あり)
定休日月曜(月替わりで臨時休業あり)
電話075-203-6691
犬の同伴条件店内OK
犬用メニューお揃いごはん 350円、人間用お揃いごはん 750円
駐車場なし(近隣コインパーキング利用)
公式サイトhttps://aromacafe-rui.jimdofree.com/
Instagram@wankodeli.cafe.rui

Dog Park 山国 — 京北の大自然でドッグラン&カフェ

京都市右京区の京北エリアにある、ドッグラン併設のカフェ施設。中・大型犬エリア(約1,500平方メートル)と小型犬エリア(約600平方メートル)が分かれており、木陰が多いため夏でも比較的涼しく過ごせる。

市内中心部からは車で約1時間かかるが、京北の澄んだ空気の中で犬を思い切り走らせた後にカフェでゆっくり食事ができるのが最大の魅力だ。街中のドッグカフェとは異なり、犬も飼い主も肩の力を抜いて過ごせる場所になっている。

利用には1年以内の狂犬病予防接種と混合ワクチン(5種以上)の証明書が必要である。忘れると入場できないので注意してほしい。

項目詳細
住所京都市右京区京北比賀江町藤原5-2
アクセス京都市内中心部から車で約60分
営業時間10:00〜17:00(季節により変動あり)
電話090-7101-7092
犬の同伴条件カフェ内OK。全犬種対応
ドッグラン1頭1,000円(2頭目から500円)。大型・小型分離
利用条件1年以内の狂犬病予防接種・混合ワクチン(5種以上)の証明書が必要
駐車場あり(無料)
公式サイトhttps://dogpark-yamaguni.com/

やまやまぱーく — 比叡山のふもとのドッグラン&カフェ

京都と滋賀の間、比叡平に2021年10月にオープンしたドッグラン&カフェ施設。住所は大津市だが、京都市内からのアクセスもよく車で約25分で到着する。小型犬・中型犬・大型犬でエリアが分かれたドッグランに加え、犬同伴で店内飲食OKのカフェとテラス席がある。

比叡山を望むロケーションが印象的で、春から秋にかけてはテラス席が格別に気持ちいい。ドッグラン利用後にカフェでひと息つく流れが定番の過ごし方だ。

利用には狂犬病予防接種と混合ワクチンの証明書が必要となる。

項目詳細
住所大津市比叡平3-45-41
アクセス京都市内から車で約25分
営業時間平日 11:00〜17:00、土日祝 10:00〜17:00
定休日月曜・雨天時・臨時休業あり
電話0775-32-8252
犬の同伴条件店内OK、テラス席あり。全犬種対応
ドッグラン入場料900円/1頭(2頭目以降500円)。登録料初回100円。大型・小型分離
利用条件狂犬病予防接種・混合ワクチンの証明書が必要
駐車場あり(無料)
公式サイトhttps://yamayamapark.com/

ann’sカフェ — 京丹波の自然に囲まれたドッグカフェ

京都府船井郡京丹波町にあるドッグカフェ。京丹波の新鮮な野菜や卵を使った料理と自家焙煎コーヒーが楽しめる。ドッグホテルも併設されている。

ドッグランは完全予約制で、他の犬と一緒になる心配がない。犬見知りをする犬にとっては、貸切状態で遊ばせられるのはありがたい環境だ。京丹波という立地は少々遠い(京都市内から車で約70分)が、日帰りドライブのついでに寄るのがおすすめだ。

犬用マフィンなど犬用メニューも用意されている。

項目詳細
住所京都府船井郡京丹波町
アクセス京都市内から車で約70分
定休日月曜(その他臨時休業あり。Instagram・電話で要確認)
犬の同伴条件店内OK
ドッグラン500円/2頭まで(3頭目以降100円/頭)。完全予約制
犬用メニューあり(犬用マフィンほか)
料金目安ランチ 1,200〜1,800円
駐車場あり
公式サイトhttps://www.dogcafe-ann.com/

Cafe Bibliotic Hello! — 京町家カフェのテラス席で犬と過ごす

京都市中京区の二条エリアにある京町家を改装したブックカフェ。店内は犬の同伴はできないが、テラス席ではペット同伴が可能だ。京都の町家建築を活かした雰囲気のある空間で、コーヒーやスイーツを楽しめる。

テラス席からは町家の坪庭が見えるロケーションで、京都らしい時間を過ごせる。犬用メニューはないため、犬の水やおやつは持参しよう。

項目詳細
住所京都市中京区二条柳馬場東入
アクセス地下鉄東西線 京都市役所前駅から徒歩約5分
営業時間11:30〜22:00(店舗に要確認)
定休日不定休
犬の同伴条件テラス席のみOK
犬用メニューなし
料金目安ドリンク 600〜900円、軽食 800〜1,500円
駐車場なし
備考公式情報の確認が取れていません。来店前にお問い合わせください

ドッグカフェ利用時のマナーと準備

京都は観光客も多いエリアだけに、犬連れカフェでのマナーは特に意識しておきたい。

  • リードの装着は大前提。狭い町家カフェでは特に周囲への配慮が必要
  • 混合ワクチンと狂犬病予防接種を済ませておく。ドッグラン併設施設では証明書が入場条件になる
  • テーブルの上に犬を乗せない。椅子やソファに乗せる場合はカフェマットを敷く
  • マナーポーチ(排泄物処理用)と犬用の水は持参する
  • 無駄吠えが続く場合は退店する判断も必要
  • 他の犬に勝手に近づけない。飼い主への声かけが先

郊外のドッグラン併設施設(Dog Park 山国、やまやまぱーく)では、1年以内のワクチン接種証明書の提示が求められる。証明書は写真やコピーではなく原本が必要な場合もあるため、事前に確認しておくとよい。

京都でドッグカフェを楽しむための注意点

季節ごとの気候対策

京都は盆地特有の厳しい気候がある。夏は蒸し暑く冬は底冷えする。7月から9月はテラス席が犬にとって危険な暑さになることがあるため、店内同伴OKのカフェを選ぶか、早朝の時間帯を狙いたい。冬場は晴れた日の午前中であればテラス席も比較的快適だ。犬用の防寒着とブランケットを持参すると安心である。

移動手段による店選び

京都市内の移動はバスが中心だが、犬はキャリーバッグに全身が入る状態でないと乗車できない。小型犬はバス利用も可能だが、中型犬以上は車かタクシーが現実的だ。郊外のドッグラン併設カフェ(Dog Park 山国、やまやまぱーく、ann’sカフェ)は車がないとアクセスできないため、駐車場の確認を忘れずに。

寺社周辺の散歩ルート

京都の寺社はほぼすべてが犬の入場を制限している。散歩コースに寺社を組み込む場合は、境内に入らず周辺を歩くルートで計画する必要がある。嵐山の竹林の小径、哲学の道、鴨川沿いの遊歩道は犬連れで歩ける人気コースだ。

参考情報

各店舗の情報(住所・営業時間・ペット同伴条件)は公式サイト、公式Instagram、およびGoogleマップの掲載情報(2026年4月確認)に基づく。営業時間や同伴ルールは予告なく変更される場合があるため、来店前に各店舗への確認を推奨する。

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