休日の散歩帰り、ふらっと立ち寄れるカフェで愛犬と一息つきたい。ドッグカフェを探さなくても、普段使いのチェーン店でそれができたら理想的ではないでしょうか。

実際のところ、大手カフェチェーンの多くはテラス席であれば犬同伴を受け入れています。ただ、対応の仕方はチェーンごとにかなり差があります。「テラス席は各店舗の判断」としているチェーンが大半ですが、コメダ珈琲のようにドッグラン併設の専用店舗を設けているところや、ドトールのように店内にドッグカフェエリアを持つ店舗を展開しているケースも出てきました。

この記事では、主要カフェチェーンからファミレス、ハンバーガーショップまで、犬連れで利用できるチェーン店の最新状況を整理しています。

主要チェーンのペット同伴対応一覧

各チェーンの対応方針を一覧にしました。「店舗による」と記載のあるチェーンは、本部として統一ルールを設けておらず、テラス席がある店舗ごとに判断しているという意味です。

チェーン名テラス席の犬連れ店内の犬連れ対応方針
スターバックス店舗による不可テラス席は各店舗判断。犬用水提供の店舗あり
タリーズコーヒー店舗による不可テラス席は各店舗判断
ドトールコーヒー店舗による一部店舗で可ドッグカフェ併設店舗あり(全国5店舗)
コメダ珈琲店一部店舗で可不可ドッグラン併設店舗あり(愛知県に4店舗)
星乃珈琲店店舗による一部店舗で可店舗入口の犬マークが目印
カフェ・ド・クリエ店舗による不可テラス席は各店舗判断
サンマルクカフェ店舗による不可テラス席のある店舗に限る
プロント店舗による不可テラス席は各店舗判断

表の通り、ほとんどのチェーンが「各店舗の判断」という方針を取っています。本部として全店統一の「ペットOK」を掲げているわけではなく、テラス席がある店舗で、店長やエリアマネージャーの判断によってOKとしているのが実態です。そのため、同じブランドでも店舗によって対応が異なります。

スターバックス — テラス席利用の王道

スタバはテラス席を持つ店舗であれば、犬連れで利用できるケースが多いチェーンです。全国で150店舗以上がテラス席での犬同伴に対応しているとの情報もあり、大手チェーンの中では最も選択肢が豊富といえます。

公式サイトのFAQでは「介助犬を除くペットの店内へのご入店はご遠慮いただいております。一部テラス席については店舗により異なります」と案内されています。公式にペット可を謳っているわけではないものの、テラス席での犬連れ利用は広く定着している印象です。

利用しやすい店舗の傾向としては、ドライブスルー併設の郊外型店舗が挙げられます。テラスが広く、周囲にゆとりがあるため犬連れでも気兼ねなく過ごせます。公園に面した店舗も散歩の途中に立ち寄りやすく、大阪城公園店や上野恩賜公園店のような公園併設型はとくに犬連れ率が高い傾向にあります。

店舗によってはリードフックが設置されていたり、犬用の水を出してくれるところもあります。こうしたドッグフレンドリーな対応は店舗ごとの裁量なので、お気に入りの店舗を見つけたらリピートするのが賢い使い方です。

タリーズコーヒー — 公園・リバーサイド店舗が狙い目

タリーズもスタバと同様、テラス席がある店舗で犬連れを受け入れているケースが見られます。路面店のテラスに犬と座っている飼い主の姿を見かけることは珍しくありません。

スタバほど犬連れ利用の情報が出回っていない分、穴場的な存在です。公園やリバーサイドに面した店舗はテラスが開放的で、散歩の休憩にちょうどよい雰囲気があります。

注意点として、タリーズは駅ビルやオフィスビルのテナントとして入っている店舗が多く、テラス席自体がない場合も少なくありません。テラスの有無は事前にGoogleマップの写真で確認しておくと確実です。

ドトールコーヒー — ドッグカフェ併設店舗が全国5か所

ドトールは2つのタイプに分かれます。一般的な店舗のテラス席を犬連れで利用するパターンと、「ドトール ドッグフレンドリーカフェ」として店内にドッグカフェエリアを設けている特別店舗です。

後者は全国で5店舗が確認されています。

店舗名所在地特徴
アリオ上尾店埼玉県上尾市ショッピングモール内。ドッグカフェエリア完備
南与野駅店埼玉県さいたま市駅直結。全席犬同伴OKエリアあり
土岐プレミアムアウトレット店岐阜県土岐市アウトレット内。買い物途中の休憩に
イオンモール幕張新都心店千葉県千葉市大型SC内。犬用メニューあり
パークカフェ 柏の葉公園店千葉県柏市公園内の店舗。リードフック・犬用水道完備

とくに2024年8月にオープンした柏の葉公園店は、ドトール初の公園内店舗です。ドッグカフェエリアにはリードフックと犬専用の水飲み場が設置されており、店内でありながら犬とゆったり過ごせる設計になっています。

ドッグフレンドリーカフェでは犬用フードメニューも用意されているのが、テラス席利用との大きな違いです。天候を気にせず利用できる点も魅力で、雨の日や夏場の選択肢として覚えておくと重宝します。

一般的なドトール店舗については、駅前のコンパクトな構造が多いためテラス席自体がないことも珍しくありません。テラスがあっても歩道に面した狭いスペースだと、通行の妨げになるとして断られるケースもあります。

コメダ珈琲店 — ドッグラン併設店舗という新しい形

コメダ珈琲は、他のチェーンとは異なるアプローチでペット対応を進めています。テラス席をドッグランで囲んだ専用店舗を愛知県内に4か所展開しており、「カフェに犬を連れていく」のではなく「犬と一緒に過ごせるカフェ」をコンセプトにしている点が独自です。

店舗名所在地特徴
安城店愛知県安城市ドッグラン併設の先駆け。テラス席から犬が走る姿を眺められる
安城福釜店愛知県安城市2023年オープン。ドッグラン無料
大府名高山店愛知県大府市ドッグラン併設
江南西店愛知県江南市ドッグラン併設

ドッグランの利用は無料で、テラス席で食事をしながら愛犬が自由に走り回る姿を眺められます。コメダのフルメニューを犬と一緒に楽しめるのは、通常のテラス席利用にはない特別感があります。

現時点でドッグラン併設店舗は愛知県に集中しています。全国展開されれば犬連れの外食事情は大きく変わるはずですが、今のところ愛知県在住の方やドライブがてら訪問できる方向けの選択肢です。なお、ドッグラン併設でないコメダの一般店舗では犬の同伴はできません。補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は全店で入店可能です。

星乃珈琲店 — 店内犬OKの店舗がある稀有なチェーン

星乃珈琲店は、カフェチェーンの中では珍しく店内での犬同伴に対応した店舗を持っています。テラス席だけでなく店内まで犬を連れて入れる店舗があり、寒い日や雨の日にはとくにありがたい存在です。

ペット同伴可能な店舗には、入口付近に犬のマークが掲示されています。このマークが目印になるため、近所の星乃珈琲店をチェックしてみる価値はあるでしょう。

ただし注意点もあります。店舗によってはペット可エリアが喫煙席に限定されていることがあり、たばこの煙が気になる飼い主にとっては悩ましい場合もあります。利用前に電話で「ペット可エリアは禁煙ですか」と確認しておくのが無難です。

カフェ以外のチェーン店も選択肢に

犬連れの外食はカフェに限りません。ファミレスやハンバーガーチェーン、居酒屋チェーンにもペット対応の店舗が広がっています。

ファミリーレストラン

ロイヤルホストは一部店舗でテラス席のペット同伴に対応しています。駒沢公園近くの駒沢パーククォーター店はテラス席がドッグフレンドリー仕様で、犬用メニューまで用意されている本格的な対応です。善福寺店にも犬専用の入口と専用テーブルがあります。ファミレスのしっかりとした食事を犬と一緒に楽しめる貴重な選択肢です。

ガストやジョナサンなど、すかいらーくグループの店舗にもテラス席で犬同伴可能な店舗がありますが、対応はロイヤルホスト以上に店舗差が大きく、事前確認は必須です。

ハンバーガーチェーン

モスバーガーはテラス席を持つ路面店で犬同伴に対応しているケースがあります。フレッシュネスバーガーも同様で、テラスのある店舗では犬連れ利用が可能な場合があります。ハンバーガーショップはテラス席のある店舗が比較的多く、散歩途中のランチとして使いやすい業態です。

居酒屋チェーン

串カツ田中は犬連れ対応に積極的なチェーンとして知られています。全国のほとんどの店舗でペット同伴が可能とされており、テラス席だけでなく店内で犬と一緒に食事ができる店舗もあります。居酒屋チェーンでここまでペット対応しているところは珍しく、夜の犬連れ外食の選択肢として覚えておくと便利です。ただし、自治体の条例によって対応が異なる場合があるため、利用前に各店舗へ確認してください。

テラス席で犬と過ごすときに気をつけたいこと

チェーン店のテラス席はドッグカフェとは設備も雰囲気も異なります。犬連れでないお客さんのほうが多い環境だからこそ、周囲への配慮が快適な利用につながります。

リードは必ずつけたままにしておきます。テラスだから大丈夫と油断してリードを外すのはNGです。リードフックがない店舗では、テーブルの脚にリードをかけておくと安心です。

椅子やテーブルの上に犬を乗せるのは避けましょう。チェーン店の設備は人間用に設計されており、犬が乗ることを想定していません。衛生面でも他のお客さんが不快に感じる原因になります。

犬用の水・おやつ・食器は持参が基本です。一部のドッグフレンドリー店舗では犬用の水を提供してくれますが、チェーン店では犬用メニューがないのが一般的です。折りたたみの水入れをカバンに入れておくと、どこでも対応できます。

吠えやすい犬の場合は時間帯の工夫が有効です。ランチのピーク時を避けて、開店直後や14時以降の落ち着いた時間帯を狙うと、犬も飼い主もリラックスして過ごせます。大型犬は店舗によって断られることがあるため、電話確認の際にサイズも伝えておくとスムーズです。

犬と行けるチェーン店の探し方

テラス席のあるチェーン店を効率よく見つけるには、Googleマップが最も頼りになります。「スタバ テラス席」「ドトール 犬」といったキーワードで検索すると、口コミの中に犬連れで利用した人のレビューが見つかることがあります。

コメダ珈琲のドッグラン併設店舗は、公式サイトの店舗検索から「ペット」で絞り込めます。ドトールのドッグフレンドリーカフェは店舗数が限られているため、公式サイトのニュースリリースで最新の出店情報を確認するのが確実です。星乃珈琲店は店舗入口の犬マークが目印ですが、近所の店舗にマークがあるか気にかけておくとよいでしょう。

気になる店舗が見つかったら、電話で「テラス席で犬と一緒に利用できますか」とひとこと確認するのが最も確実な方法です。犬のサイズや頭数も伝えておくと、当日の案内がスムーズになります。

季節ごとの使い分け

テラス席が主な利用場所になる以上、季節の影響は避けられません。

春と秋は犬連れカフェのベストシーズンです。気温も穏やかで、テラス席で長居しても犬に負担がかかりません。この時期はテラス席が混み合うことも多いので、早めの時間帯に出かけるのがコツです。

夏場はアスファルトの照り返しと地面の温度に注意が必要です。人間にとって暑い程度でも、地面に近い犬にとっては危険な温度になっていることがあります。日陰のあるテラスや木陰に面した店舗を選ぶか、朝の涼しい時間帯に限定するのが安全です。

冬場は防寒対策をしっかりして短時間の利用にとどめるか、ドトールのドッグフレンドリーカフェやコメダのドッグラン併設店舗のように屋内で犬と過ごせる店舗を選ぶのが現実的でしょう。星乃珈琲店の店内犬OKの店舗も、冬場には頼もしい選択肢になります。

チェーン店は全国どこにでもあるからこそ、散歩コース沿いのお気に入りを2〜3か所見つけておくと、季節や天候に応じて使い分けられます。テラスが広い郊外型スタバ、雨でも大丈夫なドトールのドッグカフェ、しっかり食事ができるロイヤルホスト。用途に合わせてチェーン店を使い分けるのも、犬との暮らしを楽しむひとつの方法です。

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参考情報

各店舗の情報(住所・営業時間・ペット同伴条件)は公式サイトおよびGoogleマップの掲載情報(2026年4月確認)に基づいています。