7歳を過ぎた犬猫は、健康診断で数値の変化を指摘されたり、歯周病、腎臓病、心臓病、腫瘍などの通院が増えたりします。そのタイミングで「今からペット保険に入れるのか」と調べる飼い主は少なくありません。

結論から言うと、シニアでも申し込める商品はあります。ただし、若い犬猫と同じ条件で加入できるとは限りません。2026年4月時点では、加入年齢の上限、待機期間、既往症の扱い、保険料の上がり方をセットで比較する必要があります。

シニア期に医療費が増える理由

アニコム損保の年間支出調査では、犬猫ともに治療費が家計に大きな影響を与える項目になっています。2025年分調査では犬の年間支出が413,416円、猫が195,427円で、治療費の増加も報告されています。

シニア期は、1回の大きな手術だけでなく、慢性疾患の通院が続きやすい時期です。皮膚炎、外耳炎、心臓病、腎臓病、関節疾患、歯周病などは、検査と薬が月単位で続きます。日本獣医師会の診療料金実態調査でも、診察、検査、投薬、画像検査、入院を合算すると負担が膨らむ構造が見えます。

主要保険会社の加入年齢比較

保険会社新規加入年齢の目安継続条件の見方シニア向けの注意点
アニコム損保主力の犬猫総合タイプは7歳11か月まで。8歳以上向け商品あり終身継続を案内商品により入院・手術中心になるため通院補償を確認
アイペット損保70%は7歳11か月まで、30%は12歳11か月まで。手術特化は年齢上限なしの商品あり終身継続を案内プランで限度額が大きく違う
FPC商品により7歳未満または9歳未満継続後の保険料表を確認新規加入年齢に早めの上限がある
SBIペット少短生後2か月から11歳11か月まで原則1年ごとに更新、終身継続を案内責任開始日から1か月以内の病気は対象外
ペット&ファミリー生後45日から7歳11か月までなど終身継続、10歳以上一律保険料の商品あり病気30日、がん90日など待機期間に注意

同じ「シニアでも入れる」といっても、通院まで補償する総合型か、入院・手術中心かで実用性は変わります。慢性疾患に備えたいなら通院補償、突発的な高額手術に備えたいなら手術限度額を重視します。

既往症と告知の注意

シニア期の加入で最も重要なのが告知です。過去に診断された病気、治療中の症状、健康診断で指摘された異常、投薬歴を正確に申告します。

例えば、加入前から腎臓の数値が高い猫が、加入後に慢性腎臓病で通院しても、その病気は補償対象外になる可能性があります。膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、歯周病、心雑音、腫瘍の疑いなども、告知内容によって条件付き加入になることがあります。

告知を軽く考えると、保険金請求時に動物病院への照会で発症時期が確認され、支払い対象外になることがあります。入れるかどうかよりも、入ったあとに使えるかどうかを重視してください。

待機期間は乗り換え時も問題になる

シニアになってから保険を見直すときは、待機期間にも注意が必要です。アニコムの一部商品は病気30日、ペット&ファミリーの商品では病気30日・がん90日など、初年度の待機期間があります。FPCやアイペットは待機期間なしを案内していますが、申込から補償開始までの審査・手続き期間はあります。SBIペット少短は責任開始日から1か月以内に発症した病気を対象外としています。

今の保険を解約してから新しい保険に入ると、待機期間中に発症した病気が無保険になる可能性があります。乗り換えでは、補償開始日、解約日、待機期間を重ねて確認しましょう。

保険料と補償のバランス

シニア期は保険料が高くなります。アイペットは犬12歳、猫9歳から保険料が定額になる商品情報を出しています。SBIペット少短は15歳以降の保険料が変わらない設計を案内しています。ペット&ファミリーにも10歳以上一律保険料の商品があります。

ただし、保険料が上がりにくいことだけで選ぶのは危険です。免責金額、年間限度額、歯科治療の扱い、通院回数制限、更新時の条件を含めて比較します。月額が安くても、1日あたり免責があると少額通院では使いにくいことがあります。

シニア保険を選ぶチェックリスト

  1. 今の年齢で申し込める商品か
  2. 通院・入院・手術のどこまで必要か
  3. 既往症が条件付きになるか
  4. 待機期間中の病気がどう扱われるか
  5. 10歳以降の保険料が家計に合うか
  6. 終身継続の条件に例外がないか

保険に入れない、または条件が厳しい場合は、医療費積立を厚めにします。月5,000円なら年間60,000円、3年で180,000円です。高額手術すべてには届かなくても、検査や通院の初動費用にはなります。

まとめ

シニアペットでも入れる保険はありますが、年齢上限、既往症、待機期間、保険料の条件が若い時期より厳しくなります。2026年4月時点では、7歳11か月までの商品が多い一方、アイペットの一部プランやSBIペット少短など、より高い年齢まで検討できる商品もあります。加入可否だけでなく、実際に使いたい病気が補償されるかを確認して選びましょう。

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数値・情報の参照元

  • 動物医療費: 公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果」をもとに編集部が整理
  • ペット保険の補償内容・保険料: 各保険会社公式サイト(2026年4月確認)
  • 飼育費・節約Tips: アニコム家庭どうぶつ白書および年間支出調査の公開データをもとに編集部が整理
  • 掲載数値・補償内容は参考値です。実際の保険料・補償条件は加入時の年齢・プランにより異なるため、各社公式サイトでご確認ください