週末、愛犬をクレートに乗せて箱根へ向かう車内。新宿から90分ほどで到着する箱根は、犬連れ旅行のハードルが低いエリアとして人気が高まっています。ただ、いざ宿を探し始めると「うちの犬は泊まれるのか」「ドッグランはあるのか」「料金はどれくらいか」と、比較すべき項目の多さに戸惑う方も少なくないでしょう。

この記事では、箱根エリアで犬と泊まれる宿6施設を、料金・犬の同伴条件・犬連れ設備・駐車場の4軸で比較しました。施設ごとの詳細情報もまとめているので、予約先を絞り込む際の参考にしてください。

なお、料金や受入条件は時期やプランによって変動します。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。

6施設の比較一覧

まず全体像を把握するための比較表です。各項目の詳細は後述の施設紹介で補足しています。

施設名エリア料金目安(2名1泊)犬の宿泊料サイズ制限頭数上限ドッグラン駐車場
レジーナリゾート箱根仙石原仙石原40,000円〜3,300円/頭制限なし小中型6頭・大型3頭屋外+屋内無料(22台)
レジーナリゾート箱根雲外荘強羅81,400円〜3,300円/頭制限なし制限なし屋外無料
RETONA HAKONE(リトナ箱根)元箱根114,000円〜5,000〜8,000円/頭制限なし最大5頭屋外パーク+屋内専用あり(無料)
ゆるり箱根 with DOGS強羅16,500円〜4,400円/1頭目小型犬のみ2頭(特別室3頭)あり無料(15台)
ドッグパレスリゾート箱根宮城野37,400円〜1,100円/頭制限なし制限なし室内無料(1台目)
モリトソラ箱根小涌谷52,200円〜無料(定員内)制限なし部屋タイプによる共有500㎡+個室無料(2台)

なお、長く犬連れ宿として親しまれてきた小田急 箱根ハイランドホテル(仙石原)は、設備更新工事のため2025年5月7日から長期休館中で、2027年秋頃のリニューアルオープンが予定されています。当面は他施設からの選択になります。

レジーナリゾート箱根仙石原 ― 屋外・屋内ドッグラン完備の本格ドッグリゾート

仙石原の森に囲まれた愛犬専用ホテルです。全室に専用テラスと露天風呂が付いており、1階の部屋にはウッドチップのプライベートドッグランも用意されています。屋外のドッグランに加え、4階には天候に左右されない屋内ドッグランを備えているため、雨の日でも愛犬を自由に遊ばせることができます。

食事は部屋で楽しめるスタイルで、愛犬のそばを離れる時間を最小限に抑えられる点が、犬連れ旅行では大きな安心材料になります。大涌谷から引いた乳白色の温泉も見どころの一つです。

公式サイトから直接予約すると、犬2頭まで宿泊料が無料になる特典があります(3頭目以降は1頭2,200円)。

項目内容
住所〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-360
料金目安2名1泊 40,000円〜(2食付き、時期・プランにより変動)
犬の宿泊料1頭3,300円(公式予約で2頭まで無料)
犬の同伴条件全犬種OK。小中型犬6頭/大型犬3頭まで。1年以内の狂犬病・混合ワクチン接種証明書が必要
犬連れ設備屋外ドッグラン、屋内ドッグラン(4階)、プライベートドッグラン(1階客室)
駐車場無料・22台・予約不要
公式サイトhttps://www.regina-resorts.com/sengokuhara/

レジーナリゾート箱根雲外荘 ― 強羅の静けさの中で愛犬と過ごす温泉宿

強羅エリアに位置する、大人の隠れ家的な愛犬同伴温泉宿です。2014年のオープン以来、落ち着いた雰囲気とホスピタリティで支持を集めています。仙石原のレジーナリゾートと同系列で、犬の受入体制が整っている点は共通していますが、こちらは和の趣が強い温泉旅館スタイルです。

犬種やサイズの制限がなく、攻撃的な性格でなければ大型犬も歓迎してくれます。2食付きプランの料金は1名あたり40,700円〜(平日)で、箱根の犬連れ宿としては高価格帯に入りますが、その分、静かな環境で愛犬とゆっくり過ごしたい方には適しています。

公式サイトまたは電話予約で犬2頭まで無料になる特典は、仙石原と同様です。

項目内容
住所〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-46
料金目安2名1泊 81,400円〜(2食付き・平日、休前日は98,200円〜)
犬の宿泊料1頭3,300円(公式予約で2頭まで無料)
犬の同伴条件全犬種・全サイズOK。噛み癖がある場合は不可。1年以内の狂犬病・混合ワクチン接種証明書が必要
犬連れ設備屋外ドッグラン
駐車場無料
公式サイトhttps://www.regina-resorts.com/hakone/

RETONA HAKONE(リトナ箱根) ― 2025年開業、芦ノ湖エリアの新しい選択肢

2025年12月にオープンした、愛犬との宿泊に特化したリゾートホテルです。全15室すべてに温泉が付いており、客室面積は60平米を超えるゆとりある設計。箱根ロープウェイ・海賊船の桃源台駅から徒歩約3分という立地も魅力で、芦ノ湖観光の拠点としても使えます。

敷地内には約2,200平米の屋外ドッグパークと約100平米のインナードッグランが整備されています。犬のサイズ区分は3段階(小型10kg未満/中型20kg未満/大型20kg以上)で、宿泊料金は区分ごとに異なります。2頭目以降は一律4,000円です。

ヴィラ・スイートのメゾネットタイプには専用駐車場2台分が付属するなど、部屋タイプによって設備が異なるため、予約時に公式サイトで各客室の仕様を確認することをおすすめします。

項目内容
住所〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
料金目安2名1泊 114,000円〜(サービス料込み)
犬の宿泊料大型犬8,000円/中型犬・小型犬5,000円(2頭目以降一律4,000円)
犬の同伴条件全犬種・全サイズOK。1室あたり最大5頭(大型3頭/中型4頭/小型5頭)
犬連れ設備屋外ドッグパーク(約2,200㎡)、インナードッグラン(約100㎡)
駐車場専用駐車場あり(無料、部屋タイプにより台数が異なる)
公式サイトhttps://www.retona-hakone.jp/

ゆるり箱根 with DOGS ― 小型犬専用の温泉旅館で2名1泊16,500円から

強羅・上強羅エリアにある小型犬同伴専用の温泉旅館です。箱根登山ケーブルカーの上強羅駅から徒歩約1分というアクセスの良さに加え、2名1泊16,500円〜という料金設定は、今回紹介する7施設の中で最もリーズナブルです。

「小型犬専用」というコンセプトが徹底されており、レストランや温泉も愛犬と一緒に利用できます。館内全体が犬連れ前提の設計になっているため、他の宿泊客への気遣いの度合いが軽減される安心感があります。ドッグランや撮影スポットも用意されています。

宿泊には5種以上の混合ワクチンと狂犬病の接種証明書(接種後2週間以上1年以内)が必要です。中型犬以上は宿泊できないため、体重やサイズの確認をお忘れなく。

項目内容
住所〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-415
料金目安2名1泊 16,500円〜77,000円
犬の宿泊料1頭4,400円/2頭6,600円/3頭8,800円(税込)
犬の同伴条件小型犬のみ。1部屋2頭まで(特別室は3頭)。5種以上の混合ワクチン+狂犬病接種証明書が必要
犬連れ設備ドッグラン、撮影スポット、レストラン犬同伴可
駐車場無料・15台・予約不要(第二駐車場あり)
公式サイトhttps://yururi-hakone.com/

ドッグパレスリゾート箱根 ― 頭数制限なし・犬1頭1,100円の手頃さ

宮城野エリアにある全11室のペット専用ホテルです。犬1頭あたりの宿泊料が1,100円と手頃で、頭数に制限がありません。多頭飼いの家庭にとっては、犬の宿泊料だけで数千円〜1万円以上の差が出るため、コスト面での優位性は見逃せないところです。

温泉以外の館内全域で犬と一緒に過ごすことができ、室内ドッグランも完備。雨の日でも愛犬を思い切り遊ばせられます。全室がペット対応なので、ロビーや廊下で他の犬連れ家族と自然に交流が生まれるのも、犬好きには嬉しい環境です。

1日10組限定の小規模な宿で、混雑を避けてゆっくり過ごしたい方に向いています。

項目内容
住所〒250-0401 神奈川県足柄下郡箱根町宮城野1355-1
料金目安2名1泊 37,400円〜(夕朝食付き)
犬の宿泊料1頭1,100円(頭数制限なし)
犬の同伴条件全犬種・全サイズOK。基本的なトイレのしつけが必要。混合ワクチン・狂犬病接種済みであること
犬連れ設備室内ドッグラン
駐車場1台目無料(2台目以降1,100円)
公式サイトhttps://dogpalace.sakura.ne.jp/

モリトソラ箱根 ― 全室温泉付きヴィラ、500㎡超のドッグラン

2024年3月にオープンした小涌谷エリアのドッグリゾートです。全12室がスイート仕様のプライベートヴィラで、すべての部屋に天然温泉風呂が付いています。犬の宿泊料が定員内であれば無料という点は、他施設にはあまりない特徴です。

ドッグラン環境が充実しています。500平米を超える共有ドッグランにはアジリティ設備が設置されており、部屋タイプによっては15〜50平米のプライベートドッグランも付いています。貸切ドッグラン(1枠30分・無料)も用意されているため、他の犬が苦手な子でも安心して利用できます。

小田原駅から箱根登山バスに乗り「上鷹ノ巣」バス停で降りると目の前という、バスでのアクセスも便利な立地です。

項目内容
住所〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷439-2
料金目安2名1泊 52,200円〜
犬の宿泊料定員内は無料。超過時は小型犬3,000円/中型犬4,000円/大型犬5,000円
犬の同伴条件全犬種・全サイズOK。5種以上の混合ワクチン+狂犬病接種証明書が必要
犬連れ設備共有ドッグラン(500㎡超・アジリティ付き)、プライベートドッグラン(15〜50㎡)、貸切ドッグラン
駐車場無料(1部屋2台まで)
公式サイトhttps://www.moritosora-hakone.com/

宿選びで見落としやすい3つのポイント

施設の比較表を見て絞り込んだあと、予約前にもう一段チェックしておきたい項目があります。

犬種制限と体重制限の確認

「全犬種OK」と表記されていても、攻撃的な犬や噛み癖のある犬は断られるケースがほとんどです。また、「小型犬のみ」の定義は施設によって異なり、体重10kg未満としている宿もあれば、具体的な数値を示していない宿もあります。予約前に電話で確認するのが確実です。

ワクチン接種証明書の準備

すべての施設で狂犬病ワクチンと混合ワクチン(5種以上を求める施設が多い)の接種証明書の提示を求められます。接種から1年以内かつ2週間以上経過していることが条件の施設もあるため、接種時期に余裕を持って準備しておきましょう。証明書を忘れるとチェックインできない場合があります。

食事時の犬の居場所

部屋食やルームサービスに対応している施設であれば、食事中も愛犬のそばにいられます。一方、レストランでの食事が基本の施設では、その間は部屋で犬だけの留守番になることがあります。愛犬の分離不安の程度に応じて、食事スタイルも宿選びの判断材料に加えてください。

エリア別の特徴と過ごし方

箱根は標高差があるエリアなので、宿の立地によって周辺の過ごし方が変わります。

仙石原エリア(レジーナリゾート仙石原)は標高約650mの高原で、すすき野原の遊歩道が犬の散歩に最適です。秋の見頃以外の季節でも、広々とした道を歩けるためストレス発散になります。

強羅エリア(レジーナリゾート雲外荘、ゆるり箱根)は標高約500mの温泉街。静かな環境を好む犬や飼い主に向いています。箱根登山ケーブルカーでのアクセスも便利です。

元箱根・芦ノ湖エリア(リトナ箱根)は湖畔散策が楽しめるロケーション。芦ノ湖の遊覧船は犬の同伴条件がありますが、湖畔の平坦な道はシニア犬でも歩きやすいコースです。

宮城野・小涌谷エリア(ドッグパレスリゾート、モリトソラ箱根)は標高約400mで、箱根の中では比較的穏やかな気候。車でのアクセスが良く、小田原厚木道路からの移動がスムーズです。

予算と条件で絞り込むなら

ここまでの情報をもとに、条件別に向いている施設を整理します。

コストを抑えたい方には、2名1泊16,500円〜のゆるり箱根(小型犬限定)か、犬1頭1,100円で頭数制限なしのドッグパレスリゾートが候補になります。多頭飼いの場合、犬の宿泊料だけでも大きな差が出るため、ドッグパレスリゾートの価格設定は魅力的です。

大型犬と泊まりたい方は、レジーナリゾート仙石原・雲外荘、リトナ箱根、ドッグパレスリゾート、モリトソラ箱根の5施設が選択肢になります。ゆるり箱根は小型犬限定のため対象外です。

ドッグランを重視する方には、500平米超の共有ドッグランとプライベートドッグランの両方を持つモリトソラ箱根か、屋内外のドッグランを備えるレジーナリゾート仙石原がおすすめです。

新しくできた施設を試したい方には、2025年12月開業のリトナ箱根や、2024年3月開業のモリトソラ箱根が候補です。設備が新しく、最新のドッグフレンドリー設計が施されています。

犬連れ旅行は「どの宿を選ぶか」で旅全体の満足度が変わります。この比較情報が、愛犬と過ごす箱根旅行の計画に役立てば幸いです。

参考情報

6施設の料金・住所・犬同伴条件・設備情報は各施設公式サイト(2026年4〜5月確認)の掲載情報に基づいています。開業時期(リトナ箱根2025年12月、モリトソラ箱根2024年3月等)は各施設の公式発表を参照しました。

小田急 箱根ハイランドホテルは2025年5月7日から長期休館中で、2027年秋頃のリニューアルオープン予定(公式サイトおよびプレスリリース)。当記事ではリニューアルオープン後に再掲を検討します。

関連記事: