善福寺公園は犬連れで散歩できます。リードを着用していれば園内の遊歩道を自由に歩け、入園料も無料です。杉並区の住宅街に囲まれた静かな都立公園で、井の頭公園ほど混雑しないのが犬連れにとっての大きな利点。武蔵野三大湧水池の一つに数えられる善福寺池の水辺を、愛犬と落ち着いて歩ける場所です。

ドッグランはなく、ノーリードは禁止。ボート乗り場付近や遊具エリアなど、犬連れでは配慮が必要なスポットもあります。この記事では、公式ルールと3つの散歩コース、周辺のペット可カフェ情報をまとめています。

善福寺公園のペットルール

善福寺公園は善福寺池を中心に約7.8ヘクタールの敷地が広がる都立公園です。池は上の池と下の池に分かれており、武蔵野の雑木林と水辺が調和した風景が、近隣住民の朝夕の散歩コースとして親しまれてきました。

公式サイト(東京都公園協会)では、ペットについて以下のように案内されています。

散歩はリードを忘れずに。フンはお持ち帰り下さい。

エリア別ペットルール

エリアペット同伴備考
上の池周辺の遊歩道可(リード着用)メインの散歩エリア。木陰が多い
下の池周辺の遊歩道可(リード着用)静かで犬のストレスが少ない
園内の散策路全般可(リード着用)アスファルトと土の道が混在
ボート乗り場周辺注意が必要人が密集するため犬連れには不向き
遊具エリア注意が必要子どもの遊び場付近は避ける
池の中不可犬を池に入れないこと。水を飲ませるのも非推奨

ノーリードは禁止です。遊歩道はジョギング利用者や高齢者も多いため、リードは短めに持って歩いてください。散歩用の水筒を持参し、おしっこ後の水かけも忘れずに。善福寺公園は住宅街に囲まれた静かな環境なので、犬の鳴き声にも配慮が必要です。

なお、2026年3月には園内で「DOG festival!」が開催されるなど、犬連れの来園者を歓迎する雰囲気のある公園でもあります。

おすすめの散歩コース

コース1: 上の池周回コース(約800m、15分から20分)

公園北側にある上の池は善福寺公園のメインエリアです。池の周囲を一周すると約800m。池面にはボート乗り場があり、カモやサギなどの水鳥が泳ぐ穏やかな風景が広がります。池の中央には弁天島があり、赤い橋がかかっています。

木陰が多く、夏場でも比較的涼しく散歩できるのがありがたいところ。遊歩道はアスファルト舗装と土の散策路が混在しており、肉球に優しい土の道を選んで歩くこともできます。土の散策路は池の北岸に集中しています。

ボート乗り場の北西側は人通りが少なく、犬の散歩をしている人が中心のエリアです。池の水面にかかる枝にカワセミがとまっていることもあり、早朝の散歩で出会える確率が高いです。

コース2: 下の池周回コース(約500m、10分から15分)

公園南側の下の池は、上の池より小さく静かなエリアです。1周約500mの遊歩道が整備されており、平日の午前中は犬の散歩をしている人がほとんど。人工のデッキが設置されており、池の水面を間近に感じながら歩けるスポットもあります。

コナラやクヌギの雑木林が池のすぐ際まで迫っており、上の池とは異なる野趣あふれる雰囲気があります。秋にはモミジやケヤキが色づき、池の水面に紅葉が映る風景は写真に収めたくなります。

散歩を始めたばかりの子犬や、他の犬が苦手な犬は、人が少ない下の池から歩き始めるのがおすすめです。

コース3: 両池ぐるり一周コース(約2km、30分から40分)

上の池と下の池を合わせて一周するフルコース。小型犬から中型犬の朝の散歩にちょうどいい運動量です。

上の池の北東側からスタートし、ボート乗り場の対岸を歩いて南下、下の池を一周して上の池に戻るルートが無理のない動線になります。2つの池をつなぐ区間は善福寺川の起点にあたるエリアで、川の始まりを見られるのはちょっとした発見です。

途中のベンチで休憩を挟みながら、40分ほどかけてゆっくり歩くのが犬にとっても飼い主にとっても心地いいペース。上の池の開放的な水辺から下の池の静かな雑木林へ、まったく異なる雰囲気を1回の散歩で味わえます。

コース距離所要時間特徴
上の池周回約800m15分から20分メインエリア。木陰が多い
下の池周回約500m10分から15分静かで落ち着いた雰囲気
両池ぐるり一周約2km30分から40分2つの池を巡る定番コース

混雑状況

善福寺公園は井の頭公園や石神井公園と比べて知名度が控えめで、週末でも極端な混雑にはなりにくい公園です。

時間帯平日土日祝
早朝から8:00犬の散歩常連中心。とても空いている散歩利用者がやや増えるが快適
8:00から11:00散歩のゴールデンタイム。空いているボート乗り場周辺がやや混む
11:00から15:00まばら上の池周辺にピクニック客が出現
15:00から日没夕方の散歩需要で犬が増える帰りがけの利用者で一時的に増加

犬連れの場合、ほとんどの時間帯で快適に散歩できます。花見シーズン(3月下旬から4月上旬)だけは上の池周辺が混雑するため、早朝の利用がおすすめです。

季節別の見どころと注意点

季節見どころ注意点
春(3月から4月)上の池周辺のソメイヨシノ約100本花見客で上の池がやや混雑。早朝がおすすめ
夏(6月から8月)木陰が多く都内の公園では過ごしやすい蚊が非常に多い。犬用の虫よけ対策は必須
秋(10月から12月)モミジ・ケヤキの紅葉が池に映る見頃は11月中旬から12月上旬
冬(1月から2月)落葉で見通しがよくなり水鳥の観察がしやすい池の周辺は風が通りやすく冷える

夏場は木陰が多い分、蚊の発生量も多くなります。特に下の池周辺は雑木林が近いため蚊が集中しやすいエリアです。犬用の虫よけスプレーと飼い主用の虫よけ対策を忘れずに持参してください。日中の気温が高い時間帯(11:00から15:00)は避けて、朝7時前か夕方17時以降に散歩をずらすのが安心です。

秋の紅葉は善福寺公園の隠れた見どころです。モミジの赤とケヤキの黄色が池の水面に映り込む風景は、都内でも有数の美しさ。特に下の池周辺のモミジは色づきが鮮やかで、犬との記念撮影にも適した季節です。

冬場はオナガガモやキンクロハジロなど冬鳥が飛来する時期(11月から3月)で、バードウォッチングと犬の散歩を兼ねて楽しむ人も少なくありません。

周辺のペット可カフェ

善福寺公園の周辺にはコンビニが少ないため、水やおやつ、うんち袋は事前に用意してから向かってください。

店名所在地犬の条件
nido(ニド)杉並区善福寺4丁目テラス席・店内犬同伴OK。犬用メニューあり
松庵文庫杉並区松庵3丁目テラス席犬同伴OK
西荻窪 organ杉並区西荻南2丁目テラス席犬同伴OK

nidoは善福寺公園のすぐそばにあるカフェで、犬連れの散歩帰りに立ち寄る人が多い人気店です。天井の高い開放的な空間で、テラス席だけでなく店内にも犬と入れます。犬用メニューが人間用メニューより多いという、犬好きには見逃せないラインナップ。モーニングのバタートーストは350円から。犬用のケーキやクッキーも手作りで、見た目もよく犬の食いつきがいいと評判です。

松庵文庫は西荻窪駅近くの古民家カフェです。築80年以上の日本家屋をリノベーションした空間が印象的で、テラス席で犬と一緒に自家製ケーキやコーヒーを楽しめます。

各店舗のペット同伴条件は変更になる場合があるため、来店前に確認してください。

連絡先・アクセス

項目内容
所在地東京都杉並区善福寺2・3丁目
面積約7.8ヘクタール
開放時間常時開放
入園料無料
ドッグランなし
駐車場なし(周辺のコインパーキングを利用。30分200円前後)
トイレ園内に3か所
電話善福寺公園サービスセンター 03-3396-0825
公式サイトhttps://www.tokyo-park.or.jp/park/zenpukuji/index.html

電車・バスでのアクセス

交通手段ルート
バスJR荻窪駅から関東バス(南善福寺行き)「善福寺公園」下車
バスJR西荻窪駅から関東バス/西武バス「善福寺」下車、徒歩5分
バス西武新宿線 上石神井駅から関東バス/西武バス「善福寺」下車、徒歩5分
徒歩JR西荻窪駅から徒歩約25分

専用駐車場はないため、電車とバスでのアクセスが基本です。西荻窪駅から歩く場合は約25分かかりますが、住宅街の静かな道を通るため散歩の延長として歩いてしまうのも一つの手です。

周辺のコインパーキングは5台から10台程度の小規模なものが中心で、週末の午前中は埋まっていることもあります。

周辺の犬連れスポット

善福寺川に沿って南へ下ると和田堀公園へ続く緑道があり、善福寺川沿い約4kmの散歩コースが楽しめます。善福寺公園で物足りなかった場合の延長ルートとして使えます。

同じ武蔵野台地の池のある公園として、井の頭公園の犬連れ散歩ガイド石神井公園の犬連れ散歩ガイドもあわせて参考にしてください。井の頭公園は知名度が高い分混雑しやすく、善福寺公園のほうが落ち着いて歩ける傾向があります。

光が丘公園はドッグランのある都立公園で、善福寺公園と比較してオフリードで遊ばせたい方に向いています。

参考情報