愛知県長久手市にあるモリコロパーク(愛・地球博記念公園)は、約194ヘクタール(東京ドーム約41個分)の広さを持つ県営公園です。2005年の愛・地球博跡地に整備され、2022年にはジブリパークが開園したことでも知られています。

犬連れでの入園は可能ですが、ジブリパーク開園後にルールが細かくなった部分もあるため、事前に把握しておくと現地で慌てずに済みます。

この記事では、モリコロパークのエリア別ペットルール、ジブリパークエリアを避けた犬連れ散歩コース、駐車場の選び方、さらに周辺の犬同伴カフェ情報までまとめました。

(本記事の情報は2026年4月時点の公式サイト・愛知県都市公園管理情報に基づいています。最新のルールは愛・地球博記念公園公式サイトでご確認ください。)

モリコロパークの基本情報

まずは公園の基本データを整理します。

項目内容
正式名称愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
所在地愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1
面積約194ヘクタール
開園時間8:00〜19:00(4〜10月)/ 8:00〜18:30(11〜3月)
休園日なし(園内施設は火曜休、祝日の場合は翌平日)
入園料無料
電話0561-64-1130
公式サイトaichi-koen.com/moricoro/

園内施設(児童総合センター、サイクリングコース、大観覧車など)は火曜日が定休ですが、公園自体は年中開放されています。春休み・夏休み・冬休み・GW期間中は火曜日も施設が営業する場合があるので、公式サイトの月間カレンダーで確認してください。

エリア別のペット可否一覧

犬連れでの入園ルールは公式FAQに明記されています。基本ルールは「リードを着用していれば園内の散歩は可能」ですが、以下のエリアは犬が立ち入れません。

エリアペット同伴補足
遊歩道・園路全般リード着用必須
大芝生広場ピクニックも可。ロングリードで遊ぶ飼い主多し
花の広場・花畑季節の花壇を見ながら散歩できる
林間遊歩道木陰が多く夏場に向く
大観覧車条件付き可抱っこできるサイズの犬に限る。ペット専用ゴンドラ3基あり
ジブリパーク各エリア不可チケットの有無にかかわらず入場不可
日本庭園(主庭)不可補助犬を除く
建物全般不可児童総合センター、各館内
園内バス不可園内移動には使えない
猫の城遊具不可児童向け遊具エリア
こどものひろば水のエリア不可水遊び場
スロープカー・エレベーター不可段差移動は階段か坂道で
屋外トイレ不可入口前で待機させる必要あり

公式サイトのFAQ「犬等ペットは連れて入れますか。」には以下の記載があります。

リードをつけていれば入れます。ただし、ジブリパークエリアの観覧、日本庭園、建物全般、園内バスには犬は入れません(パートナー犬を除く)。フンの後始末を必ずお願いします。

補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は全エリアに入場可能です。

大観覧車は犬と乗れる

競合記事であまり触れられていないポイントとして、園内の大観覧車(高さ88メートル)にはペット専用ゴンドラが3基あり、抱っこできるサイズの犬であれば一緒に乗車できます。

項目内容
料金3歳以上600円(2歳以下無料)/ 犬の料金は不要
ペット専用ゴンドラ3基
条件抱っこできるサイズの犬に限る
割引ファミリー愛ランドHP掲載の割引券で500円
設備冷房完備

散歩の途中に高さ88メートルからの眺望を犬と一緒に楽しめるのは、県内の公園でもかなり珍しい体験です。

ジブリパーク開園後の犬連れ攻略法

2022年のジブリパーク開園以降、園内の一部エリアがジブリパーク専用となり、犬連れで立ち入れない区域が拡大しました。ジブリパークは「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5エリアで構成されており、いずれも犬は入場できません。

ただし、ジブリパークエリアは園全体の約7.1ヘクタールに過ぎず、残り約187ヘクタールは犬連れで自由に使えます。ジブリ目当ての来園者はジブリパークエリアに集中するため、大芝生広場や林間遊歩道はむしろ犬連れにとって歩きやすい環境になっています。

犬連れの場合に意識しておきたいポイントは3つあります。

北口駐車場を起点にすると、ジブリパークエリアを避けて大芝生広場や花の広場に直接アクセスできます。ジブリ来園者は東口や西口に集まりやすいため、北口は比較的空いています。

時間帯は朝8時から10時が狙い目です。ジブリパークの入場開始は10時(平日)・9時(土日祝)であるため、開園直後の時間帯は犬連れの散歩客が中心で、園内全体が落ち着いています。

魔女の谷が見える展望台(エレベーター棟の屋上)は、ジブリパークの外から魔女の谷を見下ろせるスポットです。展望台自体は無料で、犬連れでも行けるルートがあります。ただしエレベーターは犬不可のため、隣接するスロープカーか階段を利用してください。

犬と歩けるおすすめ散歩コース3選

ジブリパーク周辺を避けつつ、犬との散歩を楽しめるコースを3つ提案します。

コース1: 大芝生広場ぐるっとコース(約2km / 30〜40分)

北口駐車場をスタートして、大芝生広場を周回するコースです。芝生の上でロングリードを使ってボール遊びやフリスビーを楽しむ飼い主も多く、のんびり歩くだけでも犬がリフレッシュできる環境が整っています。

広場の周囲にはベンチが点在しており、水飲み場も近くにあります。起伏がほとんどないので、シニア犬や小型犬にも負担の少ないルートです。散歩後に大観覧車に寄れるのも、このコースの利点です。

体力に余裕のある犬なら、広場の南側にある「こどものひろば」の外周を経由して大芝生広場に戻ると、距離を約3kmまで伸ばせます。

コース2: 花の広場から林間遊歩道コース(約3km / 50〜60分)

西口から花の広場を通り、園内の林間遊歩道を抜けていくコースです。花の広場では季節によってチューリップ、ネモフィラ、ポピー、バラ、コスモスなどが咲き、見ごたえのある風景の中を歩けます。

林間遊歩道に入ると木陰が多くなり、夏場の散歩にも適しています。アップダウンが適度にあるため、運動量の多い中型犬・大型犬にはちょうどよい負荷です。落ち葉の季節には足元がふかふかになり、犬が喜んで歩く姿をよく見かけます。

注意点として、西口駐車場はジブリパーク来園者も利用するため、休日の10時以降は混み合います。朝一番に到着するか、平日を選ぶのがおすすめです。

コース3: 外周遊歩道ロングコース(約5km / 80〜90分)

園の外周に沿って整備された遊歩道を一周するコースです。ジブリパークのエリアには入らず、園路をたどりながら公園全体を巡ることができます。途中で展望台やフィールドセンターの横を通るため、変化に富んだ風景を楽しめます。

距離があるため、水分補給用のボトルとおやつを持参してください。夏場は途中で木陰に入れる区間と日なたの区間が交互に出てくるので、犬の様子を見ながらペースを調整するのが大切です。

このコースを完歩できる犬であれば、帰路に大芝生広場で休憩してから駐車場に戻る、というプランがちょうどよい一日の使い方になります。

散歩コース比較表

項目コース1(大芝生広場)コース2(花の広場〜林間)コース3(外周ロング)
距離約2km約3km約5km
所要時間30〜40分50〜60分80〜90分
おすすめの犬小型犬・シニア犬中型犬・大型犬体力のある全犬種
起伏ほぼ平坦適度なアップダウンアップダウンあり
木陰少なめ(広場中心)多い(林間区間)区間による
おすすめの駐車場北口西口北口または東口
見どころ芝生広場・大観覧車季節の花畑・林間散策展望台・園全体の風景

季節ごとの見どころと散歩の注意点

モリコロパークは四季を通じて犬連れで楽しめますが、季節ごとに押さえておきたいポイントがあります。

季節見どころ犬連れの注意点
春(3〜5月)桜、チューリップ、ネモフィラ花見シーズンの土日は大芝生広場が混雑。朝8時台がベスト
夏(6〜8月)新緑、あじさい地面が高温になるため、早朝か夕方に。林間コースが涼しい
秋(9〜11月)コスモス、紅葉、メタセコイア並木犬連れに最適な季節。モリコロパーク秋まつり開催あり
冬(12〜2月)冬枯れの静かな園内人が少なく犬連れには穴場。防寒対策を忘れずに

春の花見シーズンと、秋のモリコロパーク秋まつり(例年9〜10月開催)の時期は、大芝生広場とジブリパーク周辺が特に混雑します。犬連れで落ち着いて歩くなら、平日の午前中か、冬場の閑散期がおすすめです。

夏場は地面のアスファルトや芝生が高温になるため、犬の肉球をやけどさせないよう注意してください。開園直後の朝8時台か、日が傾いてからの16時以降に散歩するのが安全です。林間遊歩道は日差しが遮られるため、夏場の避難先として使えます。

モリコロパークにドッグランはある?

モリコロパーク園内には専用のドッグランは設置されていません。大芝生広場でノーリードにしている飼い主をたまに見かけるとの情報もありますが、公園のルール上はリード着用が必須です。ロングリード(伸縮リード)を使ってある程度の自由度を確保するのが現実的な方法です。

ノーリードで遊ばせたい場合は、車で約5分の場所にある「Dog with(ドッグ ウィズ)」の利用を検討してください。

項目内容
施設名Dog with(ドッグ ウィズ)
所在地愛知県長久手市岩作2-161
アクセスモリコロパークから車で約5分
営業時間月〜木 10:00〜18:30 / 金〜日 9:00〜18:30
初回利用料2,000円(会員カード発行、次回以降半額)
同伴犬追加1頭につき1,000円
電話0561-61-5898
公式サイトdogwith.jp

Dog withは屋外ドッグランが「小型犬専用」「大型犬専用」「貸切専用」の3エリアに分かれており、屋内ドッグラン(インドアラン)も併設されています。ショップ、トリミングサロン、ドッグホテルも備えた犬の総合施設です。

モリコロパークで散歩してからDog withでノーリード遊びをする、という組み合わせが長久手エリアの犬連れの定番プランになっています。

周辺の犬同伴カフェ・レストラン

モリコロパークでの散歩の前後に立ち寄れる、長久手市周辺の犬同伴カフェをまとめました。

店名所在地犬同伴特徴アクセス
Wonder Smile長久手市店内OK(小型〜大型犬)モーニング〜ディナーまで通し営業。猫もOKリニモ「はなみずき通」駅 徒歩5分
はもれびカフェ尾張旭市(長久手隣接)テラス席+ドッグラン併設体重20kg以下の犬対応。人工芝ドッグラン無料(飲食利用時)モリコロパークから車で約10分
CocoColor Cafe長久手市テラス席OK人工芝のプライベートテラス。石窯ピザが人気リニモ「はなみずき通」駅 徒歩7分
Dog with(併設カフェ)長久手市施設内OKドッグラン併設の犬の総合施設モリコロパークから車で約5分

各店舗の犬同伴ルールは変更される場合があるため、訪問前に電話やSNSで最新情報を確認してください。

はもれびカフェの詳細

はもれびカフェは尾張旭市に位置していますが、長久手市に隣接しておりモリコロパークからのアクセスもよいドッグカフェです。

項目内容
所在地愛知県尾張旭市
ドッグラン全面人工芝。トンネルと山あり。飲食利用で無料
体重制限20kg以下
利用時間8:00〜17:00(1回2時間、最大5組)
メニューモーニング(6種)、ランチ(パスタプレートほか4種)
予約予約入場とフリー入場の2プラン

飲食1オーダーでドッグランが無料になるため、モリコロパークで散歩した後にここで犬を遊ばせながらランチを取る、という流れがコスパの面でも優れています。

愛知県内の犬連れ公園との比較

モリコロパークだけでなく、愛知県内には犬連れで楽しめる大型公園がいくつかあります。週末の行き先選びの参考として比較表をまとめました。

公園名面積ドッグラン犬連れルール特徴モリコロからの距離
モリコロパーク約194haなしリード着用で園内散歩可大芝生広場・観覧車にペット乗車可
大高緑地約100haあり(無料)リード着用で園路可無料ドッグラン。6:30から利用可車で約40分
庄内緑地約44haなしリード着用で園路可名古屋市西部。地下鉄直結でアクセス良車で約35分
茶臼山高原広大なしリード着用で散策可標高1,415m。夏でも涼しく犬連れに最適車で約1時間半
東山動植物園周辺約60haなし動物園内はペット不可周辺の散策路のみ犬連れ可車で約25分

ドッグランを重視するなら大高緑地、広さと設備のバランスならモリコロパーク、夏場の避暑なら茶臼山高原、という使い分けが現実的です。

モリコロパークの強みは、194ヘクタールという圧倒的な広さと、大観覧車に犬と乗れるという他にはないユニーク体験です。ドッグランがない点はDog withとの組み合わせでカバーできるため、一日のおでかけプランとしてはかなり充実した選択肢になります。

駐車場とアクセス

電車でのアクセス

路線駅名所要時間
リニモ(東部丘陵線)愛・地球博記念公園駅駅直結
リニモ(東部丘陵線)公園西駅駅直結(西口側)

リニモは犬のケースバッグやキャリーバッグに全身が収まる状態であれば、手回り品として持ち込めます。大型犬の場合は車でのアクセスが現実的です。

車でのアクセス

ルート所要時間の目安
東名高速「名古屋IC」から東へ約20分
名古屋瀬戸道路「長久手IC」から約5分
名古屋市中心部から約30〜40分

駐車場情報

駐車場は北口・東口・西口・南口の4か所にあります。合計約2,400台が収容可能です。

駐車場台数犬連れにおすすめの理由
北1駐車場約820台大芝生広場に最も近い。犬連れの定番
北2駐車場約300台北1が満車のときの代替
東駐車場約560台ジブリパーク利用者が多く、犬連れには不向き
西駐車場約390台花の広場に近い。ジブリ来園者も多い
南駐車場約360台静かだが、犬散歩エリアからはやや遠い

犬連れなら北口駐車場を第一選択にしてください。大芝生広場に最も近く、ジブリパーク来園者は東口や西口に向かうため、北口は比較的空いています。

区分料金
普通車(通常期)500円/回
普通車(混雑期:土日祝・GW・お盆)1,000円/回
二輪車(通常期)200円/回
二輪車(混雑期)400円/回
1時間30分以内の出庫無料
回数券(11回分)5,000円

平日は駐車場料金が500円で、1時間30分以内なら無料です。短い散歩であれば無料で済む場合もあります。頻繁に利用するなら、回数券(11回5,000円、1回あたり約455円)がお得です。

犬連れ散歩のマナーと持ち物

モリコロパークに限らず、公共の公園で犬と散歩する際のマナーを確認しておきます。

持ち物リストとして、リード(伸縮リード推奨)、排泄物用の袋(最低3〜4枚)、水筒と折りたたみボウル、おやつ、タオル(足拭き用)を用意してください。夏場はペット用の保冷グッズや肉球保護のシューズがあると安心です。

園内のマナーとして意識したいのは以下の点です。リードは常に着用し、ロングリードを使う場合でも他の来園者に犬が接触しない長さに調整してください。排泄物は必ず持ち帰る。大芝生広場では芝生を掘る行為は控える。ジブリパークエリアの境界付近では柵の向こうに犬を入れない。他の犬との接触は相手の飼い主に声をかけてから。

ジブリパーク来園者には小さな子どもが多いため、犬が驚かせないよう配慮が必要です。特にジブリパークエリアの出入り口付近を通過するときは、犬をしっかりコントロールしてください。

参考情報

各施設の情報は以下の公式サイトおよびガイド記事(2026年4月確認)に基づいています。

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モリコロパークはジブリパーク目当ての来園者が多い公園ですが、犬連れの場合はジブリパーク以外の広大な芝生広場や林間遊歩道が主な活動エリアになります。194ヘクタールのうちジブリパークが占めるのはごく一部に過ぎず、大芝生広場だけでも十分な広さがあるため、犬とのんびり過ごすにはぜいたくなスポットです。大観覧車に犬と乗れるという他にはない体験も含めて、一度訪れてみる価値のある公園といえます。