東京23区で最も広い公園を犬と歩いてみたい。そんな飼い主にとって、葛飾区の水元公園は理想的な選択肢です。

面積は約96.3ヘクタール(東京ドーム約20個分)。江戸時代からの遊水池「小合溜井(こあいためい)」を中心に、約1,500本のメタセコイア並木と14,000株の花しょうぶが広がる都内唯一の水郷公園です。園内のほぼ全域をリード着用で散歩でき、約3,500m²の無料ドッグランまで備えています。

金町駅からバスで約10分とひと手間かかりますが、着いた瞬間に都内とは思えない空気に包まれます。

(本記事は2026年4月時点の東京都公園協会公式サイトに基づきます。最新ルールは水元公園公式ページでご確認ください。)

エリア別ペット同伴ルール

水元公園は小合溜井の水辺に沿って東西に細長く広がっています。犬連れの場合、ほぼ全域をリード着用で歩ける点が大きな魅力です。

エリアペット同伴補足
散策路・園路全般可(リード必須)自転車との共用区間あり。リードは短く持つ
ドッグラン(小合溜井北側)可(登録制・無料)フリーエリアと小型犬専用エリアの2区画
芝生広場可(リード必須)レジャーシートを広げてのんびりも可
メタセコイアの森可(リード必須)夏でも木陰が涼しい人気エリア
花しょうぶ園可(リード必須)花壇に犬を近づけないよう注意
涼亭(園内食事処)テラス席のみ可リードフック設置あり
バーベキュー広場予約時に要申告リード必須。事前に「ペット連れ」と伝える

公式サイトでは「散歩はリードを忘れずに。フンはお持ち帰りください」と案内されています。排泄物の処理袋は持参が基本です。自転車との共用区間ではリードを短く保ち、すれ違いに注意してください。

ドッグランの詳細と登録方法

改修工事によりドッグランは一時閉鎖中です(2026年1月13日〜2026年5月頃)。 再開時期は東京都公園協会の水元公園お知らせページでご確認ください。以下の情報は再開後の内容を記載しています。

水元公園のドッグランは小合溜井の北側、冒険広場の隣に位置します。都立公園のドッグランとしては屈指の広さで、柵の中に起伏や木々が残された自然のままの地形が特徴です。

項目内容
総面積約3,500m²
区画フリーエリア(全犬種)・小型犬専用エリア
地面土(雨上がりの翌日は泥になりやすい)
利用料金無料
開場時間24時間・通年(夜間照明なし)※改修完了後
水飲み場ドッグラン内に設置
登録方式都立公園共通Web登録制(年度ごとに更新)

登録に必要なもの

登録は完全Web申請です。用意するものは3つ。

  • 狂犬病予防注射済票の画像(スマホで撮影したもので可)
  • 畜犬登録プレートの画像
  • 飼い主の連絡先情報

申請フォームに入力し画像をアップロードすると、7日から10日で登録完了メールが届きます。メールに記載された暗証番号でゲートを開けて入場する仕組みです。登録証は自分で印刷し、利用時に首から下げてください。1回の申請で登録できるのは1頭のみ。多頭飼いの場合は頭数分の申請が必要です。

登録を済ませると、水元公園だけでなく代々木公園・駒沢公園など都立12公園すべてのドッグランを共通利用できます。毎年度の更新が必要で、5月から6月は申請が集中し登録に2週間かかるケースもあるため、4月中に済ませるのが安心です。

他の都立公園ドッグランとの比較

水元公園がどのくらい広いのか、同じ登録で使える都立公園のドッグランと比較してみました。

公園名面積エリア分け最寄り駅からの所要時間
水元公園(葛飾区)約3,500m²フリー+小型犬金町駅からバス+徒歩 約17分
駒沢オリンピック公園(世田谷区)約1,200m²フリー+小型犬駒沢大学駅 徒歩15分
代々木公園(渋谷区)約3,500m²フリー+中小型犬代々木八幡駅 徒歩6分
小金井公園(小金井市)約2,800m²フリー+小型犬武蔵小金井駅 バス+徒歩 約15分
舎人公園(足立区)約2,500m²フリー+小型犬舎人公園駅 徒歩1分
城北中央公園(練馬区)約1,600m²フリー+小型犬氷川台駅 徒歩15分

代々木公園と並ぶ都内最大級の広さです。アクセスでは舎人公園に軍配が上がりますが、水元公園は水辺と森に囲まれた環境の豊かさで差をつけています。

ボランティア団体「水元公園ドッグランサポーターズ」が清掃・マナー啓発を行っており、利用者のマナー意識が高い点も魅力です。年1回の「水元ドッグフェスティバル」では特設ドッグランやマルシェが開かれます。

おすすめ散歩コース3選

水辺周回コース(約4km / 所要50分から60分)

小合溜井の水辺に沿い、公園の東端から西端まで歩くルートです。カワセミやカルガモが水面に浮かぶ景色を横目に進みます。舗装された散策路が続き、200メートルから300メートルおきにベンチと水飲み場が点在するため、休憩を挟みながら無理なく歩けます。

ラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーなど水辺が好きな大型犬には格好のルートです。水辺に降りられる親水テラスが数か所あり、暑い時期には足だけ水につけている犬も見かけます。パグやフレンチブルドッグなどの短頭種には4kmは長いため、途中の中央広場で折り返す約2kmのショートバージョンがおすすめです。

メタセコイアの森コース(約2km / 所要30分)

公園中央に広がる約1,500本のメタセコイア並木道を歩くルートです。高さ20メートルを超える木々が両側から覆いかぶさるように並び、真夏でも木陰の中を歩く涼しさがあります。

被毛の厚いシベリアン・ハスキーやバーニーズ・マウンテン・ドッグにとって、夏場の散歩先としてありがたいコースです。11月中旬から12月上旬の紅葉シーズンには、メタセコイアがレンガ色に染まり、落ち葉が足元を埋め尽くす景色が広がります。写真映えするスポットとしても知られており、カメラを構える来園者が増えるため犬のリード管理には普段以上の注意を。

芝生広場ゆったりコース(約1.5km / 所要20分から30分)

園内の広い芝生エリアを中心にした短めのルートです。リードをつけたまま芝生に座ってくつろぐ飼い主も多く、犬同士のあいさつが自然に生まれる場所でもあります。

パピーや高齢犬、関節に不安のある犬にも負担が少なく、チワワやポメラニアンも自分のペースで歩けます。広場の周囲にはトイレと自動販売機があり、長居しやすい環境です。

季節別の見どころと混雑カレンダー

水元公園は季節ごとに表情が変わります。混雑状況と見どころを把握しておくと快適です。

季節見どころ混雑度(平日)混雑度(休日)犬連れの注意点
春(3月〜5月)桜、ポプラの新緑やや混む花見客で混雑花見エリアの酔客・食べこぼしに注意
初夏(6月)花しょうぶ(約14,000株)菖蒲まつり期間は混むかなり混雑まつり中は臨時規制あり。事前確認を
夏(7月〜8月)水辺の涼、メタセコイアの緑空いているやや混む熱中症対策必須。早朝か夕方推奨
秋(9月〜11月)メタセコイア紅葉(11月中旬〜)空いている紅葉ピークは混雑落ち葉で足元が滑りやすい
冬(12月〜2月)冬枯れの静かな水辺、野鳥観察空いている空いている風が冷たい。犬の防寒も考慮

平日は午前中から昼過ぎまでが穏やかで、ドッグランも空いている時間帯が多くなります。休日は10時ごろから夕方まで混み合い、駐車場も午前中に埋まり始めます。

6月の葛飾菖蒲まつり(例年5月下旬〜6月中旬)は来園者が跳ね上がります。犬にとっては音や人混みがストレスになりやすいため、まつり期間は早朝の訪問がおすすめです。

周辺のペット可カフェ・レストラン

水元公園の周辺は住宅地中心ですが、犬連れで立ち寄れるスポットがいくつかあります。

店名所在地犬同伴特徴
涼亭(園内食事処)水元公園内テラス席のみリードフック設置。そば・うどん・カレーなど。10:00〜17:00(注文16:00まで)
Dog Cafe & Goods プラスわん埼玉県三郷市高州2-242店内全席OK水元公園(江戸川側)から徒歩5分。26席すべて犬同伴可。わんこメニューあり
侘寂 wasavi葛飾区東水元3-14-21店内OKお茶と珈琲のテイクアウト専門店。犬好きのオーナーが営む
ドッグカフェ ビー葛飾区鎌倉4-33-10店内OK京成小岩駅徒歩5分。車での帰りに立ち寄りやすい立地
CafeRestaurant+Dog Grandir葛飾区堀切店内OK全犬種同伴可のフレンチカフェレストラン。ランチコースあり

散歩のあとにそのまま食事をとるなら、園内の涼亭が最も手軽です。テラス席にリードフックが設置されており、犬を安全につないだ状態で座れます。腹ごしらえも兼ねて過ごしたい日は、江戸川を渡ってすぐのプラスわんまで足を延ばすのも良い選択です。店内全席が犬同伴可で、わんこ用メニューも用意されています。

各店の同伴ルールや営業時間は変更の可能性があるため、訪問前に確認してください。

柴又帝釈天への寄り道

水元公園から車で15分ほどの柴又帝釈天も犬連れ散策に向いています。京成柴又駅から帝釈天までの約200メートルの参道は犬と歩けます(境内はペット不可の場合あり)。草だんごや煎餅の店が並ぶ参道を犬と食べ歩きするだけでも下町情緒を満喫でき、公園と組み合わせた葛飾区一日コースとしておすすめです。

アクセスと駐車場

交通手段詳細
電車+バスJR常磐線・京成金町線「金町駅」南口から京成バス乗車、「水元公園」下車 徒歩約7分
バスの本数1時間に3〜4本(所要約10分)。戸ヶ崎操車場行き・八潮駅南口行きに乗車
首都高・三郷ICから約20分
項目内容
駐車場の総台数第一〜第三駐車場 合計311台
第一駐車場214台(土日祝は拡張で約300台。ドッグランに最も近い)
第二駐車場24台
第三駐車場49台
料金1時間300円、以後20分ごとに100円。12時間最大1,200円(繰り返し適用)
支払い方法交通系電子マネー・クレジットカード可(高額紙幣不可)

ドッグランへ行くなら第一駐車場が最寄りです。休日は9時台で埋まることも珍しくありません。16時から17時は帰宅ラッシュで出口が渋滞するため、15時までに出るか17時以降にずらすのが得策です。

公共交通機関の場合、金町駅南口のバスターミナルが起点です。帰りの時刻表も事前に確認しておくと安心です。

問い合わせ先

ドッグランの登録方法や菖蒲まつり期間中のルール変更など、不明な点がある場合は水元公園サービスセンターに確認してください。

項目内容
電話03-3607-8321
所在地東京都葛飾区水元公園3-2
公式サイト水元公園(東京都公園協会)

参考情報

公園情報は東京都公園協会の水元公園公式サイト(2026年4月確認)を参考にしています。ドッグランの面積・利用方法は都立公園ドッグラン共通利用登録ページ、駐車場料金は東京都建設局の公式情報に基づきます。混雑情報はNAVITIME混雑予報および口コミ情報を参照しました。

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