地下鉄大通駅の改札を出て地上に上がると、テレビ塔の足元から札幌の街が見渡せる。真冬はマイナス10度を下回ることもあるこの街で、暖房の効いた室内に猫が寝転がっている光景は、それだけで贅沢なものだ。札幌の猫カフェは東区・白石区・中央区に点在しており、保護猫シェルターから福祉運営のカフェまで、一軒ごとの個性が際立っている。
寄付制の保護猫シェルターから福祉運営の保護猫カフェまで、訪問の目的や予算に応じて選べる幅がある。
この記事では札幌市内の猫カフェ4店舗を料金・アクセス・雰囲気で比較した。営業時間や料金は変更される場合があるため、最新情報は各店舗の公式サイト・SNSで確認してほしい。
札幌の猫カフェ 比較一覧
| 店舗名 | エリア | 60分料金(税込目安) | 予約 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 猫カフェ ミューキーズ | 東区 | 公式参照 | 不要 | 21時まで営業、1,000冊超の書籍 |
| 猫カフェ Puchi Marry ラソラ札幌店 | 白石区 | 最大料金制(店舗確認) | 不要 | ショッピングモール内、家族向け |
| ツキネコカフェ | 中央区(円山寄り) | 寄付制(目安1,000円) | 完全予約制 | NPO運営の保護猫シェルター |
| 保護猫カフェ mata×tabi | 中央区(南6条) | 大人1時間1,000円(1階) | 不要 | 福祉運営カフェ |
猫カフェ ミューキーズ ── 21時まで営業、仕事帰りの猫時間
地下鉄東豊線の東区役所前駅4番出口から徒歩約6分、東区北8条東6丁目。2013年のオープンから10年以上続く札幌の老舗猫カフェで、夜21時までの営業は市内の猫カフェでは最長クラスだ。サッポロビール園からも徒歩圏内にあるため、ジンギスカンの後に立ち寄る観光客もいる。
「猫のいるリビングルーム」をコンセプトに掲げる店内には、1,000冊以上の猫関連書籍やマンガが並ぶ本棚、クッション、ブランケットが用意されている。来店者に構われるのを待つのではなく、猫のほうから膝に乗ってくるスタイル。夕方以降は客足が減り、猫を独り占めできるチャンスが増える。
料金プランは公式サイトで案内されている。長時間滞在でも上限料金以上の追加が抑えられる仕組みが採用されているので、来店前に最新の料金表を公式で確認しておくとスムーズだ。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 札幌市東区北8条東6丁目24 |
| 最寄り駅 | 東豊線 東区役所前駅 4番出口から徒歩約6分 |
| 営業時間 | 平日11:45〜21:00 / 土日祝11:00〜21:00(最終受付19:30) |
| 定休日 | ほぼ無休(臨時休業あり) |
| 料金 | 公式サイトの「料金システム」ページを参照 |
| 電話 | 011-300-2299 |
| 公式サイト | https://mewkies.com/ |
猫カフェ Puchi Marry ラソラ札幌店 ── 家族連れで猫カフェデビューするならここ
白石区のショッピングセンター「ラソラ札幌」Aタウン2階。ガラス張りの明るい店内にアスレチックスペースが組まれており、猫が遊具を駆け上がる姿を眺めながら過ごせる。モール内なので駐車場も確保しやすく、車でのアクセスが便利だ。
猫カフェとしてはスペースにゆとりがあり、ベビーカーを入口に置くかたちになるが小さな子ども連れでも入店できる。モール内の他の店舗で買い物をしていた家族が合流して一緒に楽しむ、という使い方もしやすい。ごはんタイムは決まった時間に行われており、猫たちが集まるタイミングを狙いたい方はこの時間に合わせるとよい。
最大料金制を採用しており、長時間の滞在がお得になる仕組みだ。具体的な料金プランは店舗または公式サイトで案内されているため、来店前に確認しておきたい。年中無休で10:00〜20:00(最終入場19:30)の営業。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 札幌市白石区東札幌三条1-1-1 ラソラ札幌Aタウン2F |
| 最寄り駅 | 東西線 東札幌駅 徒歩圏内 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00(最終入場19:30) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 料金 | 最大料金制(詳細は店舗にて確認) |
| 電話 | 011-827-8601 |
| 公式サイト | https://www.puchimarry.com/ |
ツキネコカフェ ── 保護猫に会いに行く、完全予約制のシェルター
札幌市中央区北6条西25丁目、円山エリア寄りの住宅地。NPO法人「ツキネコ北海道」が運営する保護猫シェルターで、猫カフェというより「猫と対話する場所」に近い空間だ。
マンションの1室を改装した施設には、保護されたばかりの猫から人慣れが進んだ猫まで、さまざまな段階の猫が暮らしている。スタッフの多くはボランティアで、各猫が保護された経緯や性格を詳しく教えてくれる。猫を迎えることを本気で検討している方にとっては、実際に触れ合いながら相性を見極められる貴重な場だ。
2025年から寄付制に移行し、1人あたり1,000円程度が目安とされている。完全予約制で、1時間に3組(6名以内)まで。前日までに電話(011-641-8505)で予約が必要だ。駐車場は5台分ある(1組1台)。
北海道の冬は屋外の猫にとって極めて過酷な環境だ。ツキネコ北海道はそうした猫たちのレスキューと社会復帰に取り組んでおり、カフェを訪れること自体が活動への直接的な支援になる。靴下の着用は必須。0歳からの入場が可能だが、保護者同伴が必須となる。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 札幌市中央区北6条西25丁目1-6 |
| 最寄り駅 | 東西線 円山公園駅 徒歩圏内 |
| 営業時間 | 12:00〜18:00(予約制) |
| 定休日 | 火曜・水曜、年末年始、臨時休業あり |
| 料金 | 寄付制(目安1,000円/人) |
| 予約 | 電話予約必須(011-641-8505)。1時間に3組、6名以内、最大1時間 |
| 駐車場 | 5台(1組1台) |
| 公式サイト | https://tsukineko.net/about/shopinfo/ |
保護猫カフェ mata×tabi ── すすきの近くの福祉運営保護猫カフェ
札幌市中央区南6条西8丁目。地下鉄東本願寺前駅から徒歩圏内にある保護猫カフェで、障がいのある方がスタッフとして参加し、猫の世話を通じた就労支援と保護猫の家族探しを同時に行っている。カフェの売り上げは障がい者スタッフへの給与として充当される仕組みだ。
1階のカフェスペースは大人1時間1,000円(30分600円)の入室料。ワンオーダー制で、ドリンクをつけたコースは1時間1,500円・30分1,100円となる。テーブルとイスが並ぶカフェ形式で、保護猫たちが足元を歩き回る。気取らない雰囲気で、猫カフェ初心者でも気負わず過ごせる。障がい者割引、ひとり親家庭割引も用意されている。
2階は神社をテーマにした空間で大人専用(中学生以上)、1時間2,200円。静かに猫と向き合いたい方はこちらを選ぶとよい。プライベートルームは90分6,000円(4名まで、ワンドリンク付き)で、5名以上は人数追加料金が発生する。公式アプリから予約が必須。
営業時間は11:30〜17:00(ラストオーダーは1階16:30、2階16:00、プライベートルーム15:30)、水曜定休。駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用する。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 札幌市中央区南6条西8丁目4-11 |
| 最寄り駅 | 南北線 東本願寺前駅 徒歩圏内 |
| 営業時間 | 11:30〜17:00(LO 1階16:30 / 2階16:00 / プライベートルーム15:30) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 料金(1階) | 大人1時間1,000円・30分600円(ワンオーダー必須) / ドリンクコース1時間1,500円 |
| 料金(2階) | 大人1時間2,200円(中学生以上) |
| 料金(プライベートルーム) | 90分6,000円(4名まで、ワンドリンク付き) |
| 駐車場 | なし(近隣パーキング利用) |
| 公式サイト | https://mata-tabi.com/ |
| @mataxtabi22 |
冬の札幌で猫カフェを楽しむコツ
札幌の猫カフェを冬に訪れる際に、いくつか知っておくと快適に過ごせるポイントがある。
店内は猫の体調管理のために暖房がしっかり効いている。厚手のコートの下にセーターを重ね着していると暑くなるので、脱ぎ着しやすい服装を選ぶのが理想的だ。入口にコートをかけるスペースがある店舗が多く、薄手のインナーで過ごせるように準備しておくとよい。
冬場は外出を控える人が増えるため、猫カフェは意外と空いている。平日はほぼ待ち時間なしで入れる店舗がほとんどで、猫を独り占めできる可能性が高い。ただし雪まつり期間中(2月上旬)は観光客が大幅に増えるため、予約可能な店舗は事前にチェックしておきたい。
大通〜すすきのエリアの猫カフェは、地下歩行空間やチ・カ・ホを経由すれば雪道を歩かずに近くまで行ける。東区のミューキーズやラソラ札幌店は地下鉄+短い徒歩、または車でのアクセスが便利だ。
靴下は札幌でも全店で求められるルールだ。冬はブーツの中に厚手の靴下を履いていることが多いが、汗で湿っている場合は清潔な靴下に履き替えてから入店するのがマナーになる。
札幌観光と猫カフェを組み合わせる
札幌の猫カフェは観光コースに組み込みやすい立地にある。いくつかのモデルコースを紹介する。
大通公園を散策した後、すすきの方面へ足を延ばしてmata×tabiに立ち寄るルートは、地下歩行空間を使えば雪の日でもスムーズだ。大通公園は春のライラック、夏のビアガーデン、冬のイルミネーションと四季を通じて楽しめるため、どの時期に訪れても猫カフェとの組み合わせが成立する。
サッポロビール園のジンギスカンを堪能した後にミューキーズでのんびり過ごすコースは、札幌ならではの贅沢だ。ミューキーズは21時まで営業しているため、ディナー後でも間に合う。
円山動物園の帰りにツキネコカフェを訪れるプランもよい。動物園で動物を眺めた後に保護猫と間近で触れ合う体験は、動物との関わり方を改めて考えるきっかけにもなるだろう。ただしツキネコカフェは完全予約制のため、前日までの電話予約を忘れずに。
関連記事
参考情報
- 各店舗の住所・営業時間・料金は、公式サイトおよびSNSの掲載情報に基づく(2026年5月確認)
- ツキネコカフェの寄付制移行は公式サイト(tsukineko.net/about/shopinfo/)の記載による(2025年〜)
- mata×tabiの料金体系は公式サイト(mata-tabi.com/system/)の記載に基づく
- ミューキーズ・Puchi Marryラソラ札幌店の具体的な料金プランは公式サイトの料金ページを参照