友人に「猫カフェ行こうよ」と誘われたとき、頭をよぎったのは「で、いくらかかるの?」という素朴な疑問だった。検索してみても「相場は1,000〜2,000円」と幅がありすぎて、結局よくわからない。実際に全国の猫カフェの料金を店舗ごとに並べてみたら、エリアや業態による違いがかなりはっきり見えてきた。

この記事では、全国の主要な猫カフェの料金を具体的な店名つきで比較し、料金体系の違いやお得な利用法まで整理した。最新の料金は各店舗の公式サイトで確認してほしい。

全国エリア別の料金比較

猫カフェの料金はエリアと店舗の業態で大きく変わる。チェーン系(MOCHA、空陸家など)は全国に店舗があり比較しやすいので、まずはこれらを軸に各エリアの相場を見ていく。

東京エリア

東京は猫カフェの激戦区で、料金の幅も広い。池袋・新宿・高田馬場を例にとると以下のとおりだ。

店舗名最寄り駅30分の料金(税込)60分の料金(税込)ドリンク
猫カフェMOCHA 池袋東口店池袋1,188円〜約2,376円〜ドリンクバー別途385円
猫喫茶 空陸家 新宿三丁目店新宿三丁目715円1,320円ドリンクバー付き
にゃんこと 高田馬場高田馬場800円ワンドリンク付き

MOCHAは10分単位の課金で、30分だと1,188円前後。内装やWi-Fiなど設備が充実している分、価格帯は高め。一方、空陸家はドリンクバー込みで30分715円と手頃で、長時間滞在する場合はフリータイム(1,980円前後)を選ぶとさらにコスパがよくなる。にゃんこと高田馬場は個人経営でワンドリンク付き60分800円と、東京都心でもかなりリーズナブルな部類に入る。

大阪エリア

大阪は東京と比べて全体的にやや安い傾向がある。心斎橋やなんば周辺の店舗を見てみよう。

店舗名最寄り駅30分の料金(税込)60分の料金(税込)ドリンク
猫カフェMOCHA 心斎橋店心斎橋1,100円前後約2,200円前後ドリンクバー別途385円
ぐるぐる堂 なんばなんば715円1,430円ドリンクバー付き

MOCHAの心斎橋店は東京店舗より数十円安い設定。ぐるぐる堂は大阪を中心に展開するチェーンで、ドリンクバー込みで30分715円と空陸家と同水準。大阪の猫カフェは東京に比べてドリンクバー込みの店が多い印象で、追加費用が読みやすい。

名古屋エリア

名古屋は栄エリアに猫カフェが集中している。

店舗名最寄り駅30分の料金(税込)60分の料金(税込)ドリンク
猫カフェMOCHA 名古屋栄店1,100円前後約2,200円前後ドリンクバー別途385円

名古屋のチェーン系は大阪とほぼ同じ価格帯。個人経営の店舗では30分500〜600円台で楽しめるところもあり、全国的に見るとバランスのよいエリアだ。

福岡エリア

福岡は全国の主要都市の中でも猫カフェの料金が安めに設定されている。空陸家は福岡県内にも複数店舗を展開しており、通常店舗の料金は全国共通で30分715円・60分1,320円・フリータイム1,980円(いずれもドリンクバー込み)。個人経営の保護猫カフェも複数あり、売上の一部が猫の保護活動に充てられている店舗を選べば、料金を払うことが里親活動への支援にもつながる。

正確な店舗名と料金は出かける直前に各店舗の公式サイトで確認してほしい。福岡は店舗の入れ替わりが他エリアより比較的早い印象で、半年前の情報が古くなっていることがある。

地方エリア

地方の猫カフェは個人経営が多く、チェーン系にはない独自の料金設定が見られる。

店舗名所在地料金(税込)ドリンク特徴
心猫(ここねこ)奈良60分1,100円ワンドリンク付き古民家風の落ち着いた空間
毛玉沖縄時間無制限900円ドリンク別沖縄ならではのゆるさ

沖縄の毛玉は時間無制限で900円という破格の設定。地方は家賃の安さがそのまま料金に反映されていて、都市部の半額以下で楽しめるケースも珍しくない。旅行先で猫カフェを探してみると、思わぬ掘り出し物に出会えることがある。

料金体系の3つのパターン

猫カフェの料金体系は大きく3パターンに分かれる。どのタイプかによって最終的な支払い額がかなり変わるので、入店前に確認しておきたい。

パターン1: 時間制(10分/30分単位)

MOCHAに代表されるタイプで、入場料のみの価格にドリンクは別途かかる。10分あたり200〜280円程度に設定されていて、短時間の利用でも割高になりにくい反面、長居すると金額が膨らむ。最大料金(キャップ)が設定されている店が多く、たとえばMOCHAの場合は平日2,640円が上限だ。

滞在時間が読めないときに使いやすいが、ドリンクバー代(300〜400円)が加算される点を忘れがちなので注意してほしい。

パターン2: ドリンクバー込みの定額制

空陸家やぐるぐる堂が採用しているタイプ。30分715円や60分1,320円など、ドリンクバー込みの価格が提示される。追加費用が基本的に発生しないので、支払い額の見通しが立てやすい。

長時間滞在するならフリータイム(1,980〜2,200円程度)を選べば実質的な時間単価がどんどん下がっていく。2時間以上のんびりしたい人にはこのタイプが向いている。

パターン3: ワンドリンク制

個人経営の猫カフェに多いタイプ。入場料にドリンク1杯が含まれていて、追加のドリンクやおやつは別料金になる。にゃんこと高田馬場の60分800円(ワンドリンク付き)がこのパターンだ。

ドリンクバーほどの自由度はないが、1杯で十分な人にとっては無駄がない。個人経営ならではのこだわりドリンクを出してくれる店もあって、カフェとしての満足度が高いケースも多い。

お得に猫カフェを楽しむ方法

同じ店でも利用の仕方で支払額に差が出る。いくつかの節約テクニックを紹介しよう。

平日料金を活用する

ほとんどの猫カフェが平日と土日祝で料金を分けている。MOCHAの場合、10分あたりの料金が平日220円に対して土日祝は275円。60分の差額は330円にもなる。有給休暇の日や平日の仕事帰りに立ち寄れば、それだけで1回あたり数百円の節約になる。

平日は空いているので猫がそばに来てくれる確率も上がる。料金面だけでなく、体験の質という意味でも平日利用はおすすめだ。

フリータイムを賢く使う

2時間以上滞在する予定があるなら、時間制で積み上がるよりフリータイムプランを最初から選んだほうが安くなる。空陸家のフリータイムは1,980円。60分プラン(1,320円)で入って90分に延長すると結局2,000円前後かかるので、最初からフリータイムを選んでおけば差額がほとんどなく、時間を気にせず過ごせる。

回数券・メンバーシップ

月に2回以上通うリピーターなら、回数券やポイントカードの有無をチェックしたい。5回分の料金で6回利用できる回数券を販売している店舗がある。保護猫カフェではサポーター会員制度を設けているケースもあり、月額制で入場料が割引になるだけでなく、猫の保護活動にも貢献できる。

クーポン・アプリ割引

ホットペッパーやjalan.netのクーポンで猫カフェの割引が出ていることがある。初回限定で100〜300円オフになるものが中心で、大幅な割引は期待しづらいが、行ったことのない店を試すきっかけには使える。店舗の公式LINEに友達登録するとクーポンがもらえるケースも増えている。

猫カフェと他のレジャーの料金比較

「猫カフェって高いの?」という疑問に答えるために、60分あたりの費用を他のレジャーと並べてみた。

レジャー60分あたりの費用(目安)備考
猫カフェ(チェーン系)1,200〜1,800円ドリンク込みの場合
猫カフェ(個人経営)800〜1,200円ワンドリンク付きの場合
映画館約900円(1,800円÷2時間)レイトショーなら約650円
カラオケ(ひとり)500〜800円ドリンク別。フリータイムなら割安に
ボウリング(1ゲーム)1,800〜2,400円換算1ゲーム600〜800円で約20分
漫画喫茶400〜600円ドリンクバー込み。3時間パックが主流
水族館約1,000円(2,000円÷2時間)年間パスなら割安
スーパー銭湯400〜700円滞在時間に制限なしの施設が多い

こうして並べると、猫カフェの料金は「少し高め」ではあるが、突出して高いわけでもない。特に個人経営の猫カフェなら60分1,000円前後で、映画やボウリングと同じか安いくらいだ。猫を飼えない事情がある人にとっては、月に1〜2回の猫カフェ通いが猫と触れ合える唯一の手段になることもある。その体験に1,000〜1,500円を払う価値があるかどうかは、一度行ってみればわかるだろう。

料金以外に発生する追加費用

入場料とドリンクだけで済むとは限らない。想定外の出費を防ぐために、よくある追加費用を把握しておこう。

項目金額の目安備考
猫のおやつ200〜500円猫が寄ってきやすくなる。1〜2回分が主流
延長料金10分150〜280円自動延長の店は要注意
靴下の購入100〜200円素足NGの店で忘れた場合
ロッカー代無料〜100円荷物が多いとき
写真プリント300〜500円撮影した写真をその場で印刷するサービス

延長料金には気をつけたい。自動延長制を採用している店では、退店の申告をしないと10分単位で料金が加算されていく。楽しくて時間を忘れた結果、想定の倍の金額になっていたという話は珍しくない。入店時に「延長はどうなりますか」とひと言聞いておくだけで防げるトラブルだ。

猫カフェ選びで料金以上に大切なこと

安さだけで店を選ぶと後悔する場合がある。猫の体調管理が行き届いていない店では、猫が隅に固まって出てこなかったり、店内のにおいが気になったりすることもあるからだ。

料金がやや高めでも、猫の頭数に対して客の定員を制限している店は満足度が高い傾向がある。猫1匹あたりの客数が少ないほど、猫がリラックスしていて、自分から寄ってきてくれる確率が上がる。口コミで「猫が人懐っこい」「店内が清潔」という評価がある店は、多少料金が高くても選ぶ価値がある。

保護猫カフェは一般的な猫カフェよりやや安い料金設定のところが多いが、猫種を選べない点は理解しておこう。その代わり、里親募集中の猫と触れ合えるので、将来的に猫を飼いたいと考えている人にはよい出会いの場になる。


猫カフェの料金は、エリア・業態・曜日で大きく変わる。東京のチェーン系で30分1,000円超え、地方の個人経営なら60分800〜1,000円と、倍以上の開きがあるのが実態だ。平日利用やフリータイムの活用で数百円は確実に節約できるので、出かける前に店舗の料金体系だけはチェックしておきたい。

各地域の猫カフェを詳しく知りたい方は、東京の猫カフェまとめ大阪の猫カフェガイド名古屋の猫カフェ特集福岡の猫カフェ一覧も参考にしてほしい。

関連記事: 猫カフェ完全ガイド。料金・マナー・楽しみ方とおすすめエリア別まとめ

参考情報

各店舗の情報(住所・営業時間・料金・猫の頭数)は公式サイト(2026年5月確認)の掲載情報に基づいています。料金や店舗構成は変動しやすいため、出かける前に必ず各店舗の公式サイトで最新情報を確認してください。