中崎町のレトロビルの階段を上がると、ガラス越しに猫たちがくつろいでいるのが見えた。大阪には保護猫カフェが複数営業しており、行き場を失った猫と新しい家族候補をつなぐ場になっている。通常の猫カフェと同じように時間制で猫と過ごせて、気に入った子がいれば里親として迎えることもできる仕組みだ。

この記事では、大阪府内で営業中の保護猫カフェ6店舗を取り上げ、料金・アクセス・譲渡条件をまとめた。

最新情報は各店舗の公式サイト・SNSでご確認ください。

大阪の保護猫カフェ 比較一覧

店舗名エリア最寄り駅60分料金(税込目安)営業時間
保護猫カフェ ウリエル中崎町中崎町駅 徒歩5分1,100円〜平日11:30〜21:00
ねこ浴場&ねこ旅籠 ネコリパブリック大阪心斎橋心斎橋駅 徒歩5分1,100円〜平日12:00〜21:00
漫画猫カフェ ねこのたつき中津阪急中津駅 徒歩5分1,200円11:00〜19:00
保護猫カフェ 猫の恵庭日本橋近鉄日本橋駅 徒歩3分約1,600円13:00〜22:00
ねことカフェ 大阪天王寺店天王寺鶴橋方面から徒歩圏要確認12:00〜19:00
森のねこ舎淡路阪急淡路駅 徒歩5分1,200円平日13:00〜20:00

保護猫カフェ ウリエル — 中崎町の譲渡型カフェ

谷町線中崎町駅から徒歩5分。天使と猫をテーマにした店内デザインが印象的な保護猫カフェで、大阪の保護猫カフェのなかでも知名度が高い。行き場のない猫と新しい家族をつなぐ活動を軸に据えており、本店のほか完全個室の姉妹店「スイートホームウリエル」「ヴィラ・ウリエル」も展開している。

平日は21時まで営業しているため、仕事帰りにも立ち寄りやすい。猫の個性をスタッフが把握しており、相性のよい子を紹介してくれる場面もある。

項目内容
店名保護猫カフェ ウリエル
住所大阪府大阪市北区中崎西4-1-30
アクセス谷町線中崎町駅から徒歩5分、阪急梅田駅から徒歩12分
営業時間平日11:30〜21:00、土日祝12:00〜19:00
定休日不定休(公式サイトで要確認)
料金30分770円〜、60分1,100円〜(コースにより異なる)
譲渡あり(譲渡型保護猫カフェ)
電話06-6486-9770
公式サイトhttps://cafeuriel.com/

ねこ浴場&ねこ旅籠 ネコリパブリック大阪 — 銭湯風の保護猫カフェで宿泊もできる

「2022年までに猫の殺処分ゼロ」を掲げるネコリパブリックの大阪拠点。東心斎橋のKSビル内に移転リニューアルし、江戸時代の旅籠をイメージした和風の内装が特徴的だ。在籍する猫はすべて保護猫で、気に入った子がいれば里親として迎えられる。

カフェ利用だけでなく、猫を眺めながら眠れる「ねこ旅籠」(宿泊施設)も併設しており、猫と一夜を過ごすという珍しい体験ができる。猫モチーフの雑貨を販売するショップスペースもあり、グッズの購入自体が保護活動への貢献になる仕組みだ。

項目内容
店名ねこ浴場&ねこ旅籠 ネコリパブリック大阪
住所大阪府大阪市中央区東心斎橋1-16-9 第VIIIKSビル
アクセスOsakaMetro御堂筋線 心斎橋駅から徒歩5分
営業時間平日12:00〜21:00、土日祝12:00〜20:00
定休日なし
料金60分1,100円〜(宿泊プランは別料金)
譲渡あり(譲渡型)
公式サイトhttps://www.neco-republic.jp/

漫画猫カフェ ねこのたつき — 保護猫と漫画1,800冊が楽しめる

阪急中津駅から徒歩5分。猫と一緒に過ごしながら約1,800冊の漫画が読み放題という、読書好きにはたまらない譲渡型保護猫カフェ。全プランにドリンク1杯と猫のおやつが含まれており、追加料金を気にせずに過ごせる。

梅田の中心部から少し離れた中津エリアにあるため、周囲は比較的静か。長時間滞在するなら平日限定のフリータイム(2,500円、13:00〜18:00)が最もお得だ。利用料金が保護猫活動の運営に役立てられているので、猫と漫画を楽しむだけで保護活動への支援になる。

項目内容
店名漫画猫カフェ ねこのたつき
住所大阪府大阪市北区中津3丁目13-12
アクセス阪急中津駅から徒歩5分、梅田エリアから徒歩15分
営業時間11:00〜19:00(受付終了18:00)、火・水は17:30受付終了
定休日木曜日(不定休あり)
料金平日30分800円、60分1,200円、フリータイム2,500円 / 土日祝30分900円、60分1,300円(ドリンク1杯+おやつ付き)
譲渡あり(譲渡型保護猫カフェ)
電話080-2110-3614
公式サイトhttps://nekonotatsuki.jimdofree.com/

保護猫カフェ 猫の恵庭 — 日本橋で約30匹の保護猫と夜まで過ごせる

近鉄日本橋駅から徒歩3分。なんばからも徒歩10分圏内にある保護猫カフェで、約30匹の人懐こい保護猫が在籍している。広いソファでくつろぎながら猫と触れ合える空間だ。

22時まで営業しているのが最大の特徴で、大阪の保護猫カフェのなかでは最も遅い閉店時間。仕事終わりや夕食後のリラックスタイムに立ち寄れる。ドリンクの持ち込みが可能で追加料金がかからない点もありがたい。気に入った猫がいれば里親として迎えることもできる。

項目内容
店名保護猫カフェ 猫の恵庭
住所大阪府大阪市中央区千日前1-8-8 ミカドビル2階
アクセス近鉄日本橋駅から徒歩3分、なんば駅各線から徒歩10分以内
営業時間13:00〜22:00(最終受付21:00)
定休日木曜日
料金30分800円〜(予算目安1,500〜2,000円)
猫の頭数約30匹
譲渡あり(里親募集中)
注意事項靴下着用必須(裸足・レース生地不可)
公式サイトhttps://r.goope.jp/nekonoeniwa/

ねことカフェ 大阪天王寺店 — 天王寺の譲渡型保護猫カフェ

天王寺区真法院町にある譲渡型保護猫カフェ。新しい家族を待つ保護猫たちが暮らしており、触れ合いながら相性を確認できる。あべのハルカスや天王寺動物園にも近いエリアで、動物好きの家族連れには天王寺観光と組み合わせやすい立地だ。

LINEでの事前予約に対応しており、確実に入店したい場合は予約がおすすめ。キャッシュレス決済にも幅広く対応している。

項目内容
店名ねことカフェ 大阪天王寺店
住所大阪府大阪市天王寺区真法院町17-24 真法院ビル1F
営業時間12:00〜19:00(ラストオーダー18:30)
定休日火曜日
予約LINEで予約可
譲渡あり(譲渡型保護猫カフェ)
決済現金、クレジットカード、PayPay、楽天ペイ等
公式サイトhttps://cat-cafe.org/

森のねこ舎 — 淡路の商店街にある保護猫カフェ

阪急淡路駅から徒歩5分、商店街を抜けた先にある保護猫カフェ。約20匹前後の保護猫が新しい家族を探しながら暮らしている。梅田から阪急で2駅と近いが、住宅街の中にあるため落ち着いた雰囲気で猫と過ごせる。

譲渡後のサポート体制も整っており、猫を迎えた後も相談できる点が心強い。おやつは1組1つまで200円で購入可能。

項目内容
店名森のねこ舎
住所大阪府大阪市東淀川区淡路3丁目20-16 モリビル2階
アクセス阪急淡路駅から徒歩5分
営業時間平日13:00〜20:00(最終受付19:00)、土日祝11:00〜20:00(最終受付19:00)
定休日火曜・水曜
料金30分700円、60分1,200円、延長30分500円、ドリンク200円
年齢制限小学生以上(保護者同伴)、未就学児入店不可
電話06-6160-2525
公式サイトhttps://morinonekoya.com/

利用料が保護活動に使われる仕組み

保護猫カフェと通常の猫カフェでは、利用料金の使われ方が異なる。

比較項目通常の猫カフェ保護猫カフェ
在籍猫の由来ブリーダーやペットショップから購入保護団体・愛護センターから引き取り
猫種純血種が多いミックス猫が中心
譲渡(里親)基本的に不可条件を満たせば可能
利用料の使途店舗運営費猫の医療費・飼育費にも充当
猫の入れ替わり固定メンバー譲渡が決まると新しい猫が入る

利用料金の一部が猫の医療費(ワクチン接種、避妊・去勢手術)やフード代に充てられている。里親になる予定がなくても、カフェを利用するだけで保護活動への支援になる。Amazonのほしいものリストを公開している店舗も多く、猫砂やフードを直接寄付する方法もある。

里親になるまでの流れと譲渡条件

保護猫カフェで里親を希望する場合、店舗によって細かな違いはあるものの、おおむね以下のステップで進む。

ステップ内容所要期間の目安
1. カフェ訪問猫と触れ合い、気になる子を見つける当日(複数回推奨)
2. スタッフへ相談里親希望を伝え、猫の性格や注意点を確認当日
3. 申込書の記入住所・家族構成・住居形態・飼育経験を記入当日〜数日
4. 審査・面談飼育環境の確認。自宅訪問がある場合も1〜2週間
5. トライアル自宅で1〜2週間一緒に暮らしてみる1〜2週間
6. 正式譲渡問題がなければ正式に家族として迎え入れトライアル後

譲渡時には医療費の実費負担として、1匹あたり2万〜5万円程度の譲渡費用を求められるケースがほとんど。ワクチン接種や避妊・去勢手術の費用に充当されるもので、猫の購入代金ではない。

一般的な譲渡条件

条件内容
住居ペット飼育可の物件であること(賃貸の場合は管理会社の許可書類が必要)
飼育方法完全室内飼い。ベランダや外への放し飼いは不可
終生飼育最後まで責任を持って飼育する意思
健康管理定期的なワクチン接種・健康診断を行うこと
避妊・去勢未実施の場合は実施を約束
転居時の対応引越し先でもペット可物件を選び、飼い続けること
同居家族の同意家族全員がペット飼育に同意していること

一人暮らしや高齢の方の場合、後見人(緊急時に猫を引き取れる人)の登録を求められることがある。ただし門前払いになるわけではなく、個別の事情を相談できる店舗がほとんどだ。

賃貸住まいで保護猫を迎えるときの注意

賃貸物件に住んでいる場合、ペット飼育可であることが譲渡の大前提になる。「ペット相談可」の物件は、管理会社や大家から猫の飼育を許可する書面をもらっておくと審査がスムーズだ。

退去時の原状回復費用も考慮に入れておきたい。猫を飼うと壁紙の爪とぎ傷や柱の損傷が発生しやすく、敷金1ヶ月分では不足するケースもある。入居時の契約内容を確認し、必要であれば原状回復の範囲について大家側とすり合わせておくのが安心だ。

ペット可物件の探し方や初期費用については、ペット可賃貸の探し方ガイドで詳しくまとめている。

保護猫カフェを訪れる際のポイント

保護猫カフェのマナーは通常の猫カフェと基本的に同じだが、保護猫ならではの配慮も必要だ。過去につらい経験をしてきた猫のなかには、人間への警戒心が残っている子もいる。無理に抱き上げたり追いかけたりせず、猫から近づいてくるのを待つ姿勢が大切だ。

靴下の着用と手指消毒は必須。フラッシュ撮影は禁止だが、通常の写真撮影はほとんどの店舗で許可されている。SNSへの投稿を歓迎している店舗も多く、投稿が保護猫の認知向上や里親候補の発見につながることもある。

土日祝日は混み合う店舗が多いため、じっくり猫と過ごしたいなら平日の午後が狙い目だ。

参考情報

各店舗の情報(住所・営業時間・料金・猫の頭数)は公式サイト(2026年4月確認)の掲載情報に基づいています。

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