天王寺駅から徒歩3分。ビルの谷間に約2万5,000平方メートルの芝生が広がる天王寺公園は、大阪市内で犬連れ散歩の定番スポットとして知られています。2015年にリニューアルオープンしたエントランスエリア「てんしば」を中心に、茶臼山や河底池といった歴史と自然が残るエリアも隣接しており、散歩だけで半日は過ごせる場所です。

ドッグラン、犬同伴OKのカフェ、ペット用品ショップまで園内に揃っているため、「散歩→カフェで休憩→ドッグランでひと遊び」という流れが一箇所で完結します。ただし天王寺動物園はペット同伴不可で、芝生広場のルールも最近変わっている部分があるため、エリアごとの可否を事前に確認しておきましょう。

天王寺公園のエリア別ペット可否

天王寺公園は広いようで複数のゾーンに分かれており、犬連れで入れるエリアと入れないエリアがはっきり分かれています。

エリアペット同伴備考
てんしば芝生広場芝生内は持ち込み禁止芝生広場の中には犬を入れられない。周囲の遊歩道はリード散歩可
てんしば内の飲食店テラス席は犬同伴可(店舗による)店内は不可。詳細は下記カフェ情報を参照
てんしばイーナ可(リード必須)動物園側の新エリア。犬OKの店舗あり
茶臼山可(リード必須)標高26mの丘。木陰が多く夏場の散歩向き
河底池可(リード必須)池周辺の遊歩道を散策可能
GRASS DOG&CAT犬向け施設有料ドッグラン・トリミング・犬の幼稚園
ペットパラダイスDX犬向けショップペット用品販売。店内ペットOK
天王寺動物園不可ペット同伴不可。入口付近も犬を連れて近づかないのが無難
大阪市立美術館(改修中)不可屋内施設

天王寺公園の公式サイトでは、ペットの利用について次のように案内されています。

リードをつけての散歩は可能です。ペットの排泄物を放置することは禁止されています。

てんしばの芝生広場は子どもが靴を脱いで遊んだり寝転がったりするエリアです。公式ルールで芝生広場内への犬の持ち込みは禁止されており、犬連れは芝生の周囲を囲む舗装された遊歩道での散歩になります。排泄物の回収はもちろん、おしっこの跡にも水をかけて流す配慮が求められます。水入りペットボトルは必ず持参してください。

おすすめ散歩コース3選

天王寺公園は「てんしば」「茶臼山」「河底池」「動物園外周」と散歩ルートのバリエーションが豊富です。犬の体力や性格に合わせてコースを選べるのが、このスポットの大きな魅力でしょう。

てんしば外周遊歩道コース(約1km / 所要20分)

てんしば入口から芝生広場の外周を一周する手軽なルートです。舗装された遊歩道が芝生の周囲を囲んでおり、犬は遊歩道側を歩きます(芝生広場内は犬の持ち込み禁止)。カフェエリアを通過するため途中でドリンクを買ってベンチで休憩する流れが自然にできます。

あべのハルカスを背景にした芝生の景色はてんしばならではの光景で、遊歩道から犬と一緒に写真を撮る人も多いポイントになっています。路面が平坦で段差がほとんどないため、小型犬やシニア犬にも歩きやすいコースです。

ひとつ注意したいのは路面の温度。夏場の日中は舗装路が50度近くまで上がることがあり、犬の肉球にはかなりの負担がかかります。夏は朝9時前か夕方17時以降に歩くのがおすすめです。

茶臼山・河底池コース(約1.5km / 所要30〜40分)

てんしばの奥に進むと、大坂冬の陣で徳川家康が本陣を置き、夏の陣では真田幸村が陣を構えたことで知られる茶臼山に出ます。標高26メートルの低い丘ですが、木々に囲まれた登り道は街中とは思えない静けさがあり、犬も落ち着いて歩ける区間です。

茶臼山を下りると河底池(かわぞこいけ)に到着します。赤い和気橋を渡りながら池を一周するルートは、水鳥を眺めながらのんびり歩けるコースです。中型犬以上で少し運動量を確保したい場合にちょうどよい距離でしょう。

茶臼山は木陰が多いため、真夏でもてんしばに比べると体感温度が数度低く感じます。暑い時期はこちらを中心に歩くのが犬にも飼い主にも快適です。

天王寺動物園外周コース(約2km / 所要40〜50分)

天王寺動物園のフェンスに沿って外周を歩くルートです。動物園には入れませんが、フェンス越しに動物の声や匂いが漂ってくる区間があり、犬の反応を見ているだけでも楽しい道のりです。特に嗅覚が敏感な犬種だと、立ち止まって鼻をひくひくさせる場面が何度もあるかもしれません。

てんしば側からスタートし、動物園の南側を回って新世界方面に出ると、通天閣が正面に見える地点に差しかかります。動物園の北側を回って天王寺駅方面に戻ればちょうど一周。てんしばの芝生コースと合わせれば約3kmの散歩になるため、体力のある犬ならたっぷり運動できます。

犬のサイズ別おすすめプラン

天王寺公園は施設が集まっているぶん、犬の体格や性格によって過ごし方を変えやすい場所です。以下は犬のサイズ別のおすすめプランです。

犬のサイズおすすめコースドッグランカフェ所要時間の目安
小型犬(〜5kg)てんしば外周遊歩道一周GRASS DOG&CAT(小型犬エリアあり)ソライロキッチン(犬用メニューあり)2〜3時間
中型犬(5〜20kg)茶臼山・河底池コースGRASS DOG&CAT青いナポリ(テラス110席で広い)3〜4時間
大型犬(20kg〜)動物園外周+茶臼山GRASS DOG&CAT青いナポリ(大型犬もテラス席OK)4〜5時間

大型犬の場合、てんしばの外周遊歩道は休日の午後になると子どもや家族連れで混み合うため、人が少ない朝の時間帯に外周を歩き、その後に茶臼山方面へ向かうと人も犬もストレスなく過ごせます。

GRASS DOG&CAT てんしば店(ドッグラン)

てんしばのエントランスエリア内にあるGRASS DOG&CAT てんしば店は、ドッグラン・トリミング・犬の幼稚園(ひまわり幼稚園)・ペット用品販売を備えた複合施設です。ドッグランは屋外の人工芝で、小型犬エリアとフリーエリアに分かれています。

項目内容
住所天王寺公園てんしば内(大阪市天王寺区茶臼山町5-55)
営業時間10:00〜19:00(ドッグラン最終受付 18:00)
定休日元旦のみ
料金(平日)30分 600円 / 60分 800円(1頭あたり)
料金(土日祝)30分 800円 / 60分 1,000円(1頭あたり)
利用上限最長60分
利用条件狂犬病予防注射・混合ワクチン接種証明書の提示が必要
TEL06-6779-0012

利用にはワクチン接種証明書の提示が必要です。初回利用時に登録を済ませておくと、2回目以降はスムーズに入場できます。証明書を忘れると利用できないので、スマートフォンに写真を保存しておくと安心です。

土日の午前10時〜12時が最も混み合う時間帯です。のびのび走らせたい場合は平日の午後か、土日なら15時以降が狙い目でしょう。夏場にはドッグプールが登場することもあり、水遊びが好きな犬にはたまらないイベントです。時期はペットパラダイスDXの公式SNSで告知されます。

隣接するペットパラダイスDX(営業時間 10:00〜20:00 / TEL 06-6777-3180)では犬用の洋服やリード、おやつなどを扱っており、ドッグランの待ち時間に立ち寄る飼い主も多い店舗です。

犬同伴で入れるカフェ・レストラン

てんしばの大きな魅力のひとつが、犬を連れたまま食事やお茶ができるカフェが複数あることです。いずれもテラス席での犬同伴となります。

店名犬同伴犬用メニュー料金目安特徴
ソライロキッチン天王寺テラス席・インナーテラスOKあり(6種類、968円〜)ランチ1,200円〜犬同伴料 平日330円・土日祝550円。雨でもインナーテラスで利用可
青いナポリ イン ザ パークテラス席OK(110席)なしピッツァ1,100円〜ナポリ窯焼きピッツァ。全200席のうちテラス110席で広い
bloom&brew(旧SPOONBILL)テラスパラソル席OKなしコーヒー550円〜ボタニカルショップ併設。花と緑に囲まれた空間
タリーズコーヒー天王寺公園店テラス席OKなしコーヒー390円〜チェーン店の安心感。散歩途中のちょい寄りに便利
てんしばイーナ内店舗一部テラス席OK店舗による店舗による動物園側の新エリア。屋根付き席がある店舗もあり

ソライロキッチンは屋根付きのインナーテラスがあるため、雨の日でも犬と一緒に立ち寄れるのが大きなポイントです。犬用メニューは「ビーフWANバーガー」「わんこピッツァ」などフードからケーキまで6種類。記念日プランもあり、愛犬の誕生日に利用する人もいます。

青いナポリはテラス席が110席と広く、大型犬でも窮屈さを感じにくい席配置になっています。ナポリ直輸入の薪窯で焼くピッツァが看板メニューで、4月下旬から9月頃にはBBQプランも登場します。

各店とも混雑時は犬連れの利用が制限される場合があります。週末のランチタイム(11:30〜13:00ごろ)は特に混み合うため、30分ほど時間をずらして訪れるとスムーズに席に案内してもらえるでしょう。最新の営業時間やペット同伴ルールは変更されることがあるため、訪問前に各店舗の公式サイトやSNSで確認してください。

季節別の犬連れ散歩の注意点

大阪の夏は気温35度を超える日が続きます。天王寺公園も例外ではなく、季節によって散歩の快適さが大きく変わる場所です。

春(3〜5月)は最も散歩しやすい時期です。穏やかな気温で、桜の時期はてんしば周辺の花見客が増えるものの、犬連れで楽しんでいる人も多く見られます。ただし花見シーズンの土日は普段の2〜3倍の人出になるため、人混みが苦手な犬は平日に訪れるのが無難です。

夏(6〜8月)の日中は犬にとって危険な暑さです。てんしばの遊歩道は日陰が少なく、直射日光が容赦なく照りつけます。散歩するなら朝9時前か夕方17時以降に限定しましょう。茶臼山は木陰が多く、てんしばに比べれば涼しく歩けます。水飲み用のボウルと凍らせたペットボトルを持参すると安心です。

秋(9〜11月)は春と並んで散歩のベストシーズンです。茶臼山の木々が色づく時期は散歩道の景色が変わり、河底池周辺も紅葉を楽しめます。気温も落ち着くため、3コース全てを回る長めの散歩にも向いています。

冬(12〜2月)は大阪の冬としては穏やかですが、河底池周辺は風が通り抜けて体感温度が下がります。遊歩道の散歩そのものには支障ありません。カフェの中にはビニールカバーで風を防いだ冬仕様のテラス席を用意する店舗もあるので、散歩後の休憩に利用するとよいでしょう。

アクセスと駐車場

項目内容
施設名天王寺公園(てんしば)
所在地大阪府大阪市天王寺区茶臼山町5-55
電話06-6771-8401(天王寺公園事務所)
最寄駅JR天王寺駅 徒歩5分 / Osaka Metro天王寺駅 徒歩3分 / 近鉄大阪阿部野橋駅 徒歩5分
入園料無料(ドッグラン・一部施設は有料)
公式サイトhttps://www.tennoji-park.jp/

駐車場情報

車で訪れる場合、てんしば直結の「Dパーキング天王寺公園地下駐車場」が最も便利です。

項目内容
名称Dパーキング天王寺公園地下駐車場
住所大阪市天王寺区茶臼山町5-83
台数493台
料金(8:00〜22:00)30分 300円
料金(22:00〜8:00)60分 100円
最大料金(月〜金)1,500円
最大料金(土日祝)2,500円
営業時間24時間

土日祝は午前中に満車になることがあります。確実に停めたい場合はakippa(アキッパ)などの駐車場予約サービスで周辺のコインパーキングを事前予約しておく方法もあります。茶臼山側のPat天王寺区茶臼山駐車場(70台 / 平日最大1,000円、土日祝最大2,000円)も比較的停めやすい駐車場です。

電車利用の場合、Osaka Metro御堂筋線・谷町線の天王寺駅からてんしば入口まで徒歩3分とアクセスは抜群です。改札を出てすぐにてんしばの芝生が見えるため、迷う心配はほぼありません。

周辺の犬連れスポット

散歩コースのバリエーションを増やしたい場合、天王寺公園の周辺にも犬連れで立ち寄れるスポットがあります。

あべのキューズモール(天王寺駅直結)は1階から4階まで(3階のQ’s kitchenを除く)ペット同伴可です。犬の顔が出ないキャリーバッグまたはペットカートに入れる必要がありますが、ペットパラダイスやペットスーパーWANなどのペットショップが入っているため、散歩帰りの買い物に便利です。

長居公園は天王寺からOsaka Metro御堂筋線で南へ3駅の長居駅が最寄り。外周2.8kmのランニングコースが犬の散歩にも人気で、園内にはドッグランもあります。天王寺公園とはまた違った開放感があるため、いつもの散歩に変化をつけたいときの候補になるでしょう。

まとめ

天王寺公園は駅から徒歩3分というアクセスの良さに加えて、芝生広場・茶臼山・河底池と変化に富んだ散歩コース、ドッグランと犬同伴カフェまで一箇所に揃った場所です。犬の体格や体力に合わせてコースを組み替えられるのが最大の魅力でしょう。夏場の日中は路面温度に注意が必要ですが、朝夕の時間帯や茶臼山の木陰ルートを活用すれば通年で楽しめます。散歩の前にワクチン証明書と水入りペットボトルをカバンに入れて、出かけてみてください。

参考情報

天王寺公園の施設情報およびペットルールは天王寺公園公式サイト(2026年4月確認)に基づいています。GRASS DOG&CATの料金・営業時間は同店舗の公式サイト(grass-grass.jp)を参照しました。駐車場料金はDパーキング天王寺公園地下駐車場の公式情報(2026年4月確認)によります。カフェの情報はソライロキッチン公式サイト(sorairokitchen.com)、青いナポリ公式サイト(aoinapoli-inthepark.jp)等の各店舗公式情報(2026年4月確認)に基づきます。営業状況やペット同伴ルールは変更される場合があるため、訪問前に最新情報を確認してください。

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