三浦海岸は、海水浴場の開設期間(例年7月中旬〜8月末)を除けば、全長約1kmの砂浜をリード着用で自由に散歩できるビーチです。関東圏で犬と一緒に砂浜を歩ける場所は限られていて、三浦海岸はその中でもアクセスのよさが際立ちます。京急線の三浦海岸駅から徒歩5分なので、車を持っていない飼い主でも気軽に足を運べます。

この記事では、三浦海岸のペットルールと散歩コース、犬種ごとのビーチ適性、城ヶ島・三崎港エリアの犬連れスポット、そして周辺のペット可カフェまでをまとめました。

(本記事の情報は2026年4月時点の三浦市公式サイトおよび現地案内に基づいています。海水浴場の開設期間は年によって異なるため、訪問前に最新情報をご確認ください。)

三浦海岸とその周辺のペット可否一覧

三浦海岸から足をのばせる範囲には、犬連れで楽しめるスポットが点在しています。エリアや時期によってルールが異なるため、出かける前に確認しておくと安心です。

エリアペット同伴備考
三浦海岸(砂浜)リード必須。海水浴場開設期間中は遊泳区域への立ち入り制限あり
海岸沿い堤防・遊歩道リード着用で散歩可
三戸浜海岸海水浴場未開設時はリード着用で利用可。駐車場閉鎖中の場合あり
県立城ヶ島公園リード必須。24時間入園可(駐車場は8:00〜17:00、夏季は〜19:00)
城ヶ島ハイキングコースリード必須。岩場・階段多め。ペットカートは不向き
三崎港周辺リード着用で散策可。ペット同伴可の飲食店が複数あり
DokiDoggie(三崎エリア)有料ドッグラン。登録料2,000円+利用料(時間制)

三浦海岸は公共のビーチで、夏季の海水浴場運営期間中には犬の利用に制限がかかります。MIURA FUN BEACHの公式ルールでは「犬などペットは海に入れません。海水浴場区域内ではリードまたはケージで管理してください」と定められています。海水浴シーズン以外は砂浜を自由に歩けますが、リードの着用は通年必須です。

排泄物の持ち帰りは当然として、ほかの利用者との距離にも配慮が求められます。広い砂浜でリードを長くしたくなる気持ちはわかりますが、ロングリードの使用は周囲の状況を見てからにしてください。

おすすめ散歩コース3選

コース1: 砂浜ロングコース(約2km / 30〜40分)

砂浜を端から端まで歩く王道ルート。引き潮のタイミングを狙うと砂が締まって歩きやすく、濡れた砂浜は犬の足にも負担が少なくなります。波打ち際を歩けば水好きの犬はテンションが上がること間違いなしです。

潮見表は三浦市観光協会のサイトやスマホアプリ「潮汐なび」で事前にチェックできます。干潮の前後2時間が砂浜の面積がもっとも広がるタイミングで、犬も飼い主ものびのびと歩けます。

コース2: 砂浜+堤防周回コース(約3km / 40〜50分)

砂浜を歩いた後、海岸沿いの堤防上の遊歩道を戻る周回ルート。堤防の上からは三浦海岸を一望でき、行きと帰りで景色が変わるのが楽しめます。足場が砂からコンクリートに切り替わるため、犬の足裏にも変化があって飽きさせません。

冬場は堤防上で海風が吹きさらしになります。チワワやヨークシャーテリアなど寒さに弱い犬種は防寒ウェアを着せてあげてください。反対に夏場は堤防のコンクリートが熱くなるため、手で触って確認してから歩かせることをおすすめします。

コース3: 駅前〜海岸ショートコース(約1.5km / 15〜20分)

三浦海岸駅から海岸への往復だけのお手軽コース。駅前の商店街を抜けて海に出るまでの道のりも含めて平坦なので、足腰が弱くなってきたシニア犬でも歩きやすいルートです。子犬の「初めての砂浜デビュー」にもちょうどよい距離感で、短時間でも潮の香りと開放感を味わえます。

犬種別のビーチ適性チャート

砂浜は芝生や舗装路とは条件がまったく異なります。犬種によって得意・不得意がはっきり分かれるため、愛犬の特徴に合わせたプランを立てるのが快適に過ごすコツです。

犬種グループビーチ適性理由・注意点
レトリーバー系(ラブ、ゴールデン)とても高い水を好む性質。波打ち際で遊ばせると満足度が高い。ただし海水を大量に飲まないよう注意
柴犬・秋田犬高い体力があり砂浜の長距離歩行も平気。水を嫌がる個体もいるので無理に海に近づけない
ビーグル・コーギーやや高い好奇心旺盛で砂浜を楽しめる。コーギーは足が短いので砂浜歩行は1km程度に抑える
トイ・プードル・シーズー普通砂が毛に絡まりやすい。ショートコースを選び、帰宅後のシャンプーを想定する
ダックスフンドやや低い胴長短足で砂浜の負荷が大きい。500m以下の短距離が目安。砂を掘る習性がある子は注意
パグ・フレンチブルドッグ低い(夏季は不可)短頭種で暑さに極端に弱い。夏場の砂浜は命に関わるため避ける。秋冬の涼しい日なら短時間で
チワワ・ポメラニアン低い体が小さく波や風に怯える個体が多い。抱っこで海を見せるだけでも十分

水遊びをさせる場合、海水を飲むと下痢や嘔吐の原因になります。必ず真水のペットボトルを持参して、定期的に水分補給させてください。砂浜から上がった後は足の指の間に砂が挟まったままだと皮膚炎を起こすことがあるため、帰る前に水で洗い流すのが理想です。

季節ごとの楽しみ方と混雑状況

春(2〜5月)

三浦海岸駅から小松ヶ池公園までの京急線沿いに約1,000本の河津桜が咲きます。見頃は2月上旬〜3月上旬で、2026年の三浦海岸桜まつりは2月5日〜3月3日に開催されました。京急も「三浦海岸河津桜キャンペーン」を実施するほどの人気イベントで、期間中の週末は駅周辺がかなり混雑します。

犬連れで桜を楽しむなら平日の午前中がおすすめ。桜まつりの後、4月から5月にかけては気温も穏やかで砂浜散歩にもっとも適したシーズンです。

夏(6〜8月)

海水浴場の開設期間中(例年7月中旬〜8月末)は犬の利用に制限がかかります。遊泳区域内への立ち入りは不可で、砂浜を利用する場合もリードまたはケージでの管理が必要です。

仮に制限エリア外であっても、日中の砂浜は表面温度が60度を超えることがあり、肉球をやけどする危険があります。夏場に行くなら早朝6時台か夕方17時以降に限定してください。飲み水と足裏を冷やすための水は多めに持参するのが鉄則です。

秋(9〜11月)

犬連れビーチ散歩のベストシーズン。海水浴場が閉まると砂浜にほとんど人がいなくなり、愛犬とのんびり歩ける環境が戻ります。空気が澄んで房総半島まで見通せる日が増え、散歩の満足度が高い時期です。10月は台風シーズンなので、天候が荒れた翌日は漂着物に注意してください。

冬(12〜2月)

海風は冷たいものの、晴れた日は静かで穏やか。人がほとんどおらず、プライベートビーチのような感覚で過ごせます。1月下旬には河津桜のつぼみが膨らみ始め、春の訪れを感じさせてくれます。寒さ対策として犬用の防寒ウェアとブランケットがあると休憩時に重宝します。

城ヶ島・三崎港の犬連れスポット

三浦海岸から車で約20分、三浦半島の最南端に位置する城ヶ島と三崎港エリアは、ビーチ散歩とあわせて訪れたいスポットです。

県立城ヶ島公園

島の東端にある県立公園で、松林の中を散策できる遊歩道が整備されています。芝生広場からは太平洋を一望でき、天気がよければ伊豆大島や房総半島まで見渡せます。リード着用で犬の同伴OK。ベンチや東屋もあるので、海を眺めながらの休憩に最適です。

入園は24時間可能ですが、駐車場の利用時間は8:00〜17:00(4月〜9月は8:00〜19:00)。三浦市民は毎週水曜日の駐車場料金が無料になる試行制度が2026年3月まで実施されています(延長の可能性あり)。

城ヶ島一周ハイキング(約4km / 約1.5〜2時間)

白秋詩碑から県立城ヶ島公園、安房埼灯台、馬の背洞門を経て城ヶ島灯台まで巡るルート。岩場や階段が多いため、足腰に自信のある中〜大型犬向きです。ペットカートは段差が多く使えないため、自分の足で歩ける犬に限られます。

城ヶ島には猫が多く暮らしています。猫に反応しやすい犬はリードを短めに持ち、猫がいたら道を譲るくらいの気持ちで歩いてください。

島内には公共駐車場が6か所あり、ワンデーパス(普通車1日500円、2024年4月改定)を購入すると各駐車場を自由に出入りできます。県立城ヶ島公園駐車場の収容台数は普通車207台・大型車15台です。

DokiDoggie(三崎エリアのドッグラン)

三浦・館山に複数施設を展開する海辺のドッグラン。三浦市三崎町小網代の油壺Globe(046-880-1066)は約300坪の天然芝ドッグランで、犬種・サイズの区分けがなく全犬が同じエリアで遊ぶスタイルです。隣接ホテルでランチやフリードリンクバーも利用できます。

初回登録料2,000円+利用料(1時間あたり大人900円・中〜大型犬400円・小型犬300円)。営業時間9:30〜20:00。京急三崎口駅から車で約10分です。

周辺のペット同伴カフェ5選

有魚亭(三崎港 / 店内全席ペット可)

店内全席で犬同伴OK。小型犬から大型犬まで犬種制限なしのマグロ料理店です。三色マグロ丼が看板メニューで、犬にはマグロのボイルを無料サービスしてくれます。「わんワンクラブカード」で3回来店するとマグロカツサンドのプレゼントも。裏手にはドッグランも併設。三崎港バス停から徒歩約2分で、週末は混み合うため電話予約がおすすめです。

三崎館支店 香花(三崎港 / 店内ペット可)

落ち着いた雰囲気の中でマグロ料理をゆっくり味わえる店内ペット同伴可の店。有魚亭と同じ通り沿いにあるため、混雑状況や気分で選べます。

磯料理 魚のかねあ(城ヶ島 / テラス席ペット可)

城ヶ島にある磯料理店で、テラス席のみペット同伴可能。三崎港で水揚げされた新鮮な魚介を堪能できます。テラスからの海の眺めは開放感があり、ハイキングの途中の休憩にちょうどよいロケーションです。

ビーチエンドカフェ(三浦海岸 / テラス席ペット可)

三浦海岸沿いにある地産地消にこだわったカジュアルフレンチカフェ。テラス席がペット同伴可で、朝食(8:00〜)から通し営業しているため、早朝の砂浜散歩後にそのまま立ち寄れるのが強みです。駐車場あり。

DOG TERRACE amielle(三浦海岸周辺 / 店内全席ペット可)

トリミングサロン併設のドッグカフェ。店内全席でペット同伴OKなので天候を気にせず利用できます。砂浜散歩で砂だらけになった犬をそのままトリミングに預けられるのがうれしいポイント。カフェとトリミングを一度に済ませたい方に向いています。

各店舗の犬同伴ルールは変更される場合があるため、訪問前に公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。

アクセスと駐車場

交通手段ルート・所要時間
電車京急久里浜線 三浦海岸駅 徒歩5分(品川駅から約70分)
横浜横須賀道路 佐原ICから約20分
城ヶ島へ三浦海岸から車で約20分 / 三崎口駅からバスで約30分
城ヶ島渡船三崎港から城ヶ島へ約5分(犬同伴可・リード着用)
駐車場料金目安台数
三浦海岸沿い有料駐車場1日800〜1,500円(季節により変動)複数あり
三浦海岸駅周辺コインパーキング24時間最大600〜800円各所にあり
城ヶ島ワンデーパス普通車1日500円(島内6か所を自由利用、2024年4月改定)県立城ヶ島公園駐車場は普通車207台
DokiDoggie駐車場利用者は無料台数限定

夏季と河津桜まつり期間中(2月上旬〜3月上旬)は駐車場が早い時間に満車になります。午前9時前の到着を目安にするか、京急線の利用を検討してください。

まとめ

三浦海岸は都心から約70分で犬と砂浜を歩ける、関東でも数少ないビーチです。海水浴シーズン以外なら制限もほぼなく、静かな砂浜を愛犬と独占できる贅沢な時間を過ごせます。城ヶ島や三崎港まで足をのばせば、ハイキングにマグロランチにドッグランと、犬連れで丸一日楽しめるコースが組めるのも三浦半島ならではの魅力です。

参考情報

各施設の情報は三浦市公式サイト、MIURA FUN BEACH公式サイト、県立城ヶ島公園公式サイト、DokiDoggie公式サイト、各カフェの公式情報・SNS(いずれも2026年4月確認)に基づいています。海水浴場の開設期間は年ごとに異なるため、訪問前に三浦市公式サイトで最新情報をご確認ください。

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問い合わせ先

三浦海岸の海水浴場規制や犬連れルールの詳細は、以下で確認できます。

項目内容
施設名三浦市観光協会
電話046-888-0588
住所神奈川県三浦市南下浦町上宮田
URL三浦市観光協会公式サイト