嵐山は犬連れで散歩できます。竹林の小径や渡月橋など屋外の散策路はリード着用で歩けるエリアがほとんどで、トロッコ列車や保津川下りも条件付きで犬と一緒に乗れます。一方、天龍寺をはじめとする寺社仏閣や嵐山モンキーパークいわたやまは犬の入場が禁止されているため、事前にどこが犬OKでどこがNGか把握しておくのが大切です。

年間約1,500万人が訪れる京都屈指の観光地だけに、犬連れ散歩では時間帯の選び方が満足度を大きく左右します。この記事では嵐山のエリア別ペットルール、季節と時間帯ごとの混雑の目安、散歩コース3選、犬同伴カフェの情報をまとめました。

(本記事の情報は2026年4月時点の現地案内および各施設の公式情報に基づいています。営業時間・ペットルールは変更される場合があるため、訪問前に各施設の公式サイトでご確認ください。)

エリア別のペット可否一覧

嵐山の散策エリアは屋外の道路や公園が中心のため、リードをつけた犬と歩くこと自体は問題ありません。寺社仏閣や一部の観光施設は犬NGなので、事前に確認しておくと当日の動線で慌てずに済みます。

エリア・施設ペット備考
竹林の小径可(リード必須)24時間開放。早朝8時前が空いている
渡月橋可(リード必須)全長155m。混雑時は小型犬を抱っこ推奨
亀山公園(嵐山公園亀山地区)可(リード必須)観光客が少ない穴場。展望台から保津川の渓谷を一望
中之島公園可(リード必須)桂川の中洲にある公園。ベンチ・芝生で休憩向き
嵯峨野の散策路可(リード必須)嵯峨鳥居本の伝統的建造物群保存地区まで歩ける
トロッコ列車(嵯峨野観光鉄道)条件付きで可全身がケースに入り、ケース+犬の合計10kg以内。手回り品料金260円
保津川下り条件付きで可全身が入るペットケースに収納、合計10kg以内
人力車(えびす屋 嵐山總本店)条件付きで可1台2頭まで。ペット乗車料1,000円/台
天龍寺不可世界遺産。境内へのペット同伴禁止
嵐山モンキーパークいわたやま不可ニホンザルがいるため犬の入場禁止
嵐山商店街の多くの店舗不可テラス席がある一部のカフェのみ犬同伴可

天龍寺は世界遺産に登録された禅寺で、境内へのペット同伴は禁止されています。同行者がいれば交代で拝観する方法もありますが、一人で犬連れの場合は外観を眺めるだけにとどめましょう。

トロッコ列車は「ペット不可」と思われがちですが、実は条件を満たせば乗車できます。嵯峨野観光鉄道の公式サイトによると、全身が入るペットケース(長さ70cm以内、縦・横・高さの合計が90cm程度、ケース+ペットの合計10kg以内)に入れ、完全に顔や体が出ない状態であれば乗車可能です。乗車券とは別に手回り品料金260円がかかります。ペットカートはサイズ制限を超えるため持ち込みできません。

保津川下りも同様の条件(全身が入るペットケース、合計10kg以内)で犬と一緒に乗船できます。約16kmの渓谷を約2時間かけて下る保津川下りは嵐山観光の目玉のひとつ。小型犬の飼い主であれば、ぜひ選択肢に入れてみてください。

季節別の混雑状況と犬連れ散歩のベストタイミング

嵐山の混雑具合は季節によって大きく変わります。犬連れの場合、人混みは犬のストレスに直結するため、時期と時間帯の選び方が重要です。

季節混雑度見どころ犬連れのポイント
春(3月下旬〜4月中旬)非常に混雑約1,500本の桜。渡月橋からの眺望は圧巻平日の早朝一択。土日はかなり厳しい
夏(6〜8月)空いている新緑の竹林が涼しげ。鵜飼も見られる犬連れのベストシーズン。暑さ対策は必須
秋(11月中旬〜12月上旬)年間で最も混雑嵐山全体が紅葉に染まる竹林は早朝7時台でも人がいることがある
冬(12月下旬〜2月)空いている雪景色の嵐山は格別。12月の「嵐山花灯路」期間は混雑犬は寒さに強い犬種なら快適に歩ける

犬連れ散歩に最適な季節は、実は夏と冬です。桜と紅葉のシーズンは観光バスが大量に入り、竹林や渡月橋は身動きが取れないほど混み合います。夏の嵐山は京都盆地の中でも比較的涼しいエリアとはいえ、犬の熱中症には要注意。早朝から午前中のうちに散歩を終えるのが安全です。

時間帯でいえば、どの季節でも午前8時前に竹林に着くのが理想的です。竹林の小径は24時間開放されているため、開門時間を気にする必要はありません。午前9時を過ぎると団体客や観光バスが到着し始め、10時以降は竹林・渡月橋ともにかなりの人出になります。

京都市の「京都観光快適度マップ」では嵯峨・嵐山エリアのリアルタイム混雑状況を確認できるので、出発前にチェックしておくと当日の判断がしやすくなります。

おすすめ散歩コース3選

コース1: 竹林の小径〜亀山公園(約2km、所要40〜60分)

JR嵯峨嵐山駅を出て竹林の小径に入り、奥へ進むと亀山公園に到着します。竹林では道幅が狭いため犬を自分の横に寄せて歩き、すれ違う人に配慮してください。亀山公園には展望台があり、保津川の渓谷を見下ろす絶景が広がります。

観光客が竹林に集中する分、亀山公園は静かで犬連れの散歩にはうってつけのスポットです。木陰が多いので夏場でも比較的涼しく、犬を休ませるスペースにも困りません。

混雑を避けるなら早朝に向かいましょう。午前8時前であれば人がまばらで、背の高い竹が両側にそびえる幻想的な空間を犬とゆっくり歩けます。

コース2: 渡月橋〜中之島公園(約1.5km、所要20〜30分)

渡月橋を渡り、桂川沿いを中之島公園まで歩く短めのルートです。渡月橋は全長155mで、橋の上からは嵐山の山並みが一望できます。中之島公園は川の中洲にある小さな公園で、ベンチや芝生があり散歩の途中で犬と一息つくのにちょうどよい場所です。

橋は車道と歩道に分かれていますが、歩道部分も幅が限られます。犬は内側(車道と反対側)に寄せて歩きましょう。紅葉シーズンの週末は橋の上が渋滞状態になるため、小型犬はスリングや抱っこで通過した方が安全です。

中之島公園はテイクアウトの休憩場所としても人気があります。嵐山商店街で買った食べ歩きグルメを持ち込んで、犬と一緒にのんびり過ごすのもよいでしょう。

コース3: 嵯峨野の奥座敷コース(約3km、所要60〜90分)

竹林の小径から北へ抜け、嵯峨野の田園風景が広がるエリアを歩くルートです。祇王寺や化野念仏寺へ向かう道は嵐山の中心部に比べて観光客がぐっと少なくなり、のどかな雰囲気のなかを散歩できます。

嵯峨鳥居本の伝統的建造物群保存地区まで足を延ばすと、茅葺き屋根の家並みが残る京都らしい風景に出会えます。観光地の喧騒から離れたこのエリアは、犬と歩くスピードだからこそ発見がある場所です。

ただし寺社の境内は犬NGのところが多いため、外観を楽しみながら通り過ぎる形になります。途中にトイレや水飲み場は少ないので、水とマナー袋は多めに持参してください。

犬同伴OKのカフェ・レストラン5選

嵐山エリアで犬と一緒に休憩できるカフェ・レストランをまとめました。いずれもテラス席や縁側席での犬同伴となります。

店名住所犬同伴エリアランチ予算特徴
カフェレストラン 赤マンマ京都市西京区嵐山中尾下町57テラス席(全犬種OK)1,000〜2,000円1973年創業。京野菜カレー1,400円が人気。駐車場14台。年中無休
パンとエスプレッソと嵐山庭園右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-37縁側席(2席限定)1,000〜1,500円築210年の古民家。庭園を眺めながらパンとコーヒー。8:00〜18:00
嵐山OMOKAGEテラス右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11テラス席1,000〜2,000円嵯峨嵐山文華館内。桂川と嵐山の眺望。10:00〜17:00(土日祝9:30〜)
竹仙(ちくせん)右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46庭席(1席限定・要予約)3,000〜5,000円清凉寺境内の湯豆腐料理店。森嘉の豆腐を使用。犬は抱っこで入店
レストラン嵐山 &カフェ右京区嵯峨天龍寺造路町33テラス席800〜1,500円渡月橋に最も近い大型駐車場併設。テラス席で気軽に休憩

赤マンマは裏庭のテラス席が犬同伴エリアで、花に囲まれた静かなスペースです。全犬種OKなので大型犬でも気兼ねなく利用できます。駐車場14台分を備えているため、車で来る犬連れには特に使い勝手がよいお店です。嵯峨豆腐グラタン(1,150円)や京湯葉とジャコと水菜のパスタ(1,300円)といったメニューがあり、京都らしい食材を手頃な価格で味わえます。

竹仙は清凉寺の境内にあるため、犬は庭席まで抱っこで移動する必要があります。庭席は1席限定なので事前予約が必須。安政時代から続く「嵯峨豆腐 森嘉」の豆腐を使った湯豆腐は、嵐山で犬と一緒に京料理を楽しめる貴重な選択肢です。

% ARABICA 京都 嵐山(渡月橋そば)はテイクアウト専門のコーヒースタンドです。店内に犬は入れませんが、コーヒーを買って中之島公園のベンチで犬と休憩するスタイルで多くの犬連れが利用しています。

テラス席の営業は季節や天候によって変わります。冬季はテラスが閉鎖されるお店もあるため、訪問前に各店舗の公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。

人力車で犬と嵐山を巡る

嵐山の人力車「えびす屋」は犬連れでも乗車できます。1台につき2頭まで同乗可能で、ペット乗車料は1,000円(税込)/台です。

俥夫(しゃふ)が嵐山の見どころを案内しながら走るので、犬と一緒に観光ガイド付きの散歩を楽しめるのが魅力です。竹林の小径の中を人力車で通り抜けるルートは、徒歩とはまた違った視点で景色を楽しめます。

混雑した歩道を犬と歩くのが心配な方にとって、人力車は移動手段としても有効です。特に桜・紅葉シーズンの混雑時は、犬を膝に乗せて人力車で移動した方がストレスなく嵐山を回れるケースもあります。

えびす屋 嵐山總本店は渡月橋北詰にあり、事前予約も可能です。料金は公式サイトによると、12分5,000円(2名)/4,000円(1名)、30分10,000円(2名)/9,000円(1名)、60分20,000円(2名)/16,000円(1名)です(いずれも税込、2026年4月時点)。犬連れの場合は予約時にその旨を伝えておくとスムーズです。

嵐山・高雄パークウェイのドッグラン

嵐山の中心部から車で約15分の「嵐山・高雄パークウェイ」内に、無料のドッグラン「ワン遊ランド」があります。嵐山散歩とセットで立ち寄ると、犬にとっても充実した1日になるはずです。

項目内容
施設名ワン遊ランド(嵐山・高雄パークウェイ内)
ドッグラン利用料無料(会員登録不要)
パークウェイ通行料普通車1,800円 / 二輪車1,500円(125cc以下は通行不可)
営業時間4〜11月 8:00〜19:00(入場18:00まで)/ 12〜3月 9:00〜18:00(入場17:00まで)
設備芝生広場、アジリティ遊具、トイレ、ベンチ、テント、駐車場

大きな池のほとりに芝生が広がるドッグランで、アジリティ遊具も設置されています。ドッグラン自体は無料ですが、パークウェイの通行料(普通車1,800円)がかかる点に注意してください。嵐山の中心部とは違って人が少なく、犬をのびのび遊ばせられる環境です。

アクセスと駐車場

嵐山へのアクセスは3路線の駅が利用できます。

路線駅名渡月橋までの徒歩
JR山陰本線嵯峨嵐山駅約10分
京福電気鉄道(嵐電)嵐山駅約1分
阪急電鉄嵐山駅約5分

電車で犬と来る場合、各鉄道会社のペット乗車ルール(ケースに全身を収納、合計10kg以内など)を事前に確認してください。

車で来る場合は、嵐山周辺のコインパーキングを利用します。紅葉や桜のシーズンは駐車場が早い時間帯で満車になるため、午前8時台の到着を目指しましょう。

駐車場台数最大料金の目安(平日)渡月橋まで
レストラン嵐山 駐車場約100台1,000円/日徒歩2分
嵐電嵐山駅西 リパーク16台1,600円/日(8:00〜20:00)徒歩3分
京都市嵐山観光駐車場(市営)約105台1,040円/日徒歩5分

赤マンマで食事をする場合は、赤マンマの専用駐車場(14台)も利用可能です。土日祝や観光シーズンはどの駐車場も料金が上がる傾向があり、akippaなどの予約制駐車場を事前に確保しておくのも手です。

犬連れ散歩のマナーと持ち物

嵐山は観光地であり、犬を飼っていない観光客も大勢歩いています。リードは短く持ち、犬が他の通行人に近づきすぎないよう配慮してください。

竹林の小径では人とすれ違うときに犬を自分の反対側に寄せると歩きやすくなります。人力車が通る区間もあるため、犬が驚かないよう立ち止まってやり過ごすのが確実です。

排泄物の処理は必須ですが、嵐山には公共のゴミ箱がほとんどありません。マナー袋とビニール袋を複数枚持参し、自宅まで持ち帰るつもりで準備しましょう。

犬連れ嵐山散歩の持ち物チェックリストとして、リード(伸縮タイプよりも通常リード推奨)、マナー袋とビニール袋、飲み水とポータブルボウル、抱っこ用スリングまたはキャリー(小型犬の場合)、暑さ対策グッズ(夏場はクールベストや保冷剤)、犬用おやつ、を用意しておくと安心です。渡月橋の混雑時には、小型犬なら抱き上げた方が犬のストレスも減らせます。

よくある質問

竹林の小径は犬連れで歩けますか?

リードを着用していれば犬と歩けます。週末や紅葉シーズンは非常に混雑するため、早朝8時前の訪問がおすすめです。平日の朝は竹林の中を静かに散策でき、犬も落ち着いて歩けます。

トロッコ列車に犬を乗せることはできますか?

小型犬をキャリーバッグに入れ、他の乗客に迷惑をかけない場合に限り乗車可能です。乗車前に嵯峨野観光鉄道(075-861-7444)に確認することを強くおすすめします。大型犬や犬が外に出る状態では乗車できません。

混雑を避けるにはいつ行けば良いですか?

平日の早朝(8時前)が最も空いています。季節は夏(7〜8月)と冬(12〜2月)が比較的空いており、犬にとっても歩きやすい環境です。春の桜と秋の紅葉は混雑がピークになるため、時間帯の工夫が必要です。

嵐山周辺にドッグランはありますか?

嵐山・高雄パークウェイ内に無料ドッグラン「ワン遊ランド」があります。ドッグラン自体は無料ですが、パークウェイの通行料(普通車1,800円)が別途かかります。嵐山中心部から車で約15分でアクセスでき、芝生広場とアジリティ遊具を備えています。詳細は本文「嵐山・高雄パークウェイのドッグラン」の項を参照してください。

排泄物処理のゴミ箱はありますか?

嵐山には公共のゴミ箱がほとんどありません。マナー袋とビニール袋を複数枚持参し、排泄物は必ず自宅まで持ち帰ってください。竹林の小径や参道は特に多くの観光客が歩く場所のため、丁寧な対応が求められます。

嵐山は竹林の小径、渡月橋、亀山公園など屋外の散策路を犬とリードで自由に歩ける観光地です。トロッコ列車や保津川下りも条件付きで犬と乗れるため、小型犬なら嵐山の主要アクティビティを一通り楽しめます。混雑を避けるには午前8時前の到着がおすすめで、季節は夏と冬が犬連れには狙い目です。散歩のあとは赤マンマやパンとエスプレッソと嵐山庭園で犬と一緒に休憩して、京都ならではの時間を過ごしてみてください。

嵐山エリアの観光情報やペットルールについて不明な点がある場合は、嵐山保勝会(電話: 075-861-0012 / 京都市右京区嵯峨天龍寺車道町)に問い合わせると確実です。

参考情報

各施設の情報(住所・営業時間・ペットルール・料金)は公式サイトおよび各店舗の公式情報(2026年4月確認)に基づいています。主な参照先は嵯峨野観光鉄道公式サイト、えびす屋公式サイト、嵐山・高雄パークウェイ公式サイト、Honda Dog、京都観光Navi、各店舗の食べログ・ホットペッパー掲載情報です。カフェの犬同伴ルールや駐車場料金は変更される場合があるため、訪問前に各施設の最新情報をご確認ください。

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