埼玉県は東京都に隣接するベッドタウンとして、池袋・新宿・渋谷への通勤圏にありながら家賃を大幅に抑えられるエリアです。ペット可物件の供給量も多く、東京23区では手が届かない広さの部屋が予算内で見つかることも珍しくありません。

この記事では、埼玉県内でペット可物件が多いエリアを、東京への通勤時間と家賃相場もあわせて紹介します。

ペット可物件が多い埼玉のエリア一覧

埼玉県内の主要エリアから、ペット可物件が見つかりやすい地域をまとめました。家賃相場はSUUMO・HOME’S等の掲載データ(2026年4月確認)に基づく概算値です。

エリア1K〜1LDKの家賃相場東京主要駅への時間特徴
さいたま市南区(武蔵浦和)6.0〜7.5万円池袋25分埼京線直通。別所沼公園
さいたま市浦和区6.5〜8.0万円新宿30分文教地区。落ち着いた住宅街
川口市5.5〜7.5万円池袋20分京浜東北線。物件数が多い
戸田市5.5〜7.0万円池袋20分埼京線。荒川沿いの散歩コース
草加市4.5〜6.0万円北千住15分東武スカイツリーライン沿線
越谷市4.5〜6.0万円北千住20分レイクタウン。大規模開発エリア
所沢市5.0〜6.5万円池袋25分西武線。航空記念公園
川越市4.5〜6.0万円池袋30分東上線。蔵造りの街並み
朝霞市・新座市5.0〜6.5万円池袋20分東上線・副都心線直通
春日部市3.5〜5.0万円大宮15分家賃最安水準。庄和総合公園

埼玉県内の物件は東京23区と比べて1〜3万円ほど安く、同じ予算でワンルーム上の広さを確保できます。ペット可の条件をつけても東京より選択肢が広いのが最大の強みです。

エリア別の住環境と散歩事情

川口市(西川口・川口・東川口)

東京都に隣接する市で、京浜東北線の西川口駅・川口駅から池袋まで約20分、東京駅まで約30分のアクセスです。荒川河川敷は犬の散歩コースとして地域の犬飼いに親しまれており、千住新橋方面から上流に向かう広い空間でのびのびと歩けます。川口市は再開発が進んでいるエリアと昔ながらの住宅街が混在しており、川口駅前にはアリオ川口やキュポ・ラといった商業施設も充実しています。

東川口駅はJR武蔵野線と埼玉高速鉄道の乗り換え駅で、赤羽岩淵経由で南北線に直通しているため都心へのアクセスも良好です。戸塚安行エリアには植木の街として知られる安行があり、緑が多い落ち着いた環境で犬と暮らせます。西川口駅周辺にはトリミングサロン併設のドッグラン施設もあり、室内で天候を気にせず遊ばせることもできます。

戸田市(戸田・戸田公園・北戸田)

荒川を挟んで東京と接するエリアで、埼京線で池袋まで20分です。彩湖・道満グリーンパーク内の道満ドッグランは有料施設(1頭550円/回)で、芝生が整備されたフィールドで犬を自由に走らせることができます。営業時間は10〜18時(10月16日〜3月31日は17時まで)。荒川の河川敷と合わせて犬の散歩には恵まれた環境です。市の面積は小さいながら、人口増加が続いているため新しいマンションが増えており、ペット可の築浅物件も見つかります。

さいたま市(浦和・武蔵浦和・大宮)

埼玉県の県庁所在地で、浦和区は文教地区として落ち着いた雰囲気があります。別所沼公園は犬の散歩に人気のスポットで、池の周りを一周する約1kmのコースは朝夕の定番です。美術館やカフェが点在する北浦和公園も散歩ついでに立ち寄りやすい場所です。

武蔵浦和駅は埼京線で新宿・渋谷方面へ直通しているため、副都心方面への通勤に便利です。大宮駅はJR各線・東武アーバンパークラインが集まるターミナル駅で、商業施設も充実しています。大宮公園は第二・第三公園を含めて約67.8ヘクタールの広さがあり、犬の散歩コースとしても使える緑豊かな空間です。さいたま市内には大間木ドッグランと新見沼大橋スポーツ広場ドッグランがあり、いずれも無料・会員登録なしで利用できるのがありがたいポイントです。

家賃は埼玉県内ではやや高めですが、東京23区と比べると2〜3万円安くなります。

越谷市・草加市(東武線沿線)

東武スカイツリーラインで北千住・浅草方面へ出られるエリアです。越谷レイクタウンは国内最大級のショッピングモール「イオンレイクタウン」を中心とした新しい街で、モール内にはペットショップも入っており、ペット用品の調達に便利です。大相模調節池の周回コース「レイクサイドウォーク」は全長約5.7kmあり、犬の散歩コースとして人気があります。

草加市は家賃が安く、ペット可の1LDKが5万円台で見つかるケースもあります。草加松原は日光街道沿いの松並木で、国の名勝にも指定された約1.5kmの遊歩道を犬と歩けます。両市とも元荒川や綾瀬川沿いの散歩コースがあり、犬連れの散歩環境は十分に整っています。

所沢市(所沢・小手指・航空公園)

西武線で池袋まで25分のエリアです。航空記念公園は約50万平方メートルの広さを持つ犬の散歩に最適な公園で、芝生エリアや遊歩道が充実しています。所沢市は自然と都市機能のバランスが良く、狭山丘陵(トトロの森)のハイキングコースは犬連れでも楽しめます。東京のベッドタウンとして発展してきた経緯から、住宅の供給量が多くペット可物件も見つかりやすいエリアです。

穴場エリア — 朝霞市・新座市・春日部市

通勤利便性と家賃の安さを両立させたい場合、東武東上線沿線の朝霞市・新座市も有力な候補です。

朝霞駅から池袋までは東上線で約20分、副都心線直通で渋谷や横浜方面へも乗り換えなしで行けます。朝霞市は人口約14万人の住宅都市で、市内の黒目川沿いに遊歩道が約3.2km整備されており、犬の散歩には申し分ない環境です。春先には黒目川沿いの桜並木が見事で、地域の犬飼いの定番コースになっています。ペット可の1LDKは5.5〜6.5万円が相場で、東京23区と比べると3〜4万円安くなります。

新座市は朝霞市の隣に位置し、志木駅・新座駅が利用できます。平林寺の境内林は約43ヘクタールの広大な雑木林で国指定天然記念物にもなっており、境内は犬の散歩はできませんが、周辺道路の木立の中を歩くだけでも気持ちの良い散歩になります。家賃は朝霞市よりさらに安く、ペット可の2LDKが6万円台から出ることもあります。

春日部市は家賃の安さが際立つエリアで、ペット可の1LDKが4万円台で見つかることもあります。庄和総合公園は約14.9ヘクタールの広い公園で、広い芝生エリアで犬をのびのびと散歩させられます。大宮駅までは東武アーバンパークラインで約15分、都心までは乗り換えが必要ですが家賃の安さで十分にカバーできる水準です。

埼玉と東京のペット暮らしを比較

東京23区と埼玉の主要エリアで、ペット飼育世帯の暮らしを比較してみます。

比較項目東京23区(練馬区・板橋区)埼玉(川口市・さいたま市)
1LDK家賃相場9〜12万円6〜8万円
ペット可物件の数エリアによってばらつき比較的多い
散歩環境都市公園中心河川敷・大型公園が豊富
動物病院密度が高い主要駅周辺に集中
通勤時間30分以内30〜50分
ペットショップ・サロン充実主要駅周辺に集中
年間家賃差(1LDK)年間36〜48万円安い

通勤時間が10〜20分長くなる代わりに、家賃を2〜4万円抑えられるのが埼玉の最大のメリットです。年間で考えると24〜48万円の差になるため、その分をペットの医療費やフードに回せます。

埼玉県のペット可物件は東京に比べて築浅の2LDKが見つかりやすいのも特徴です。川口市や戸田市では築10年以内のペット可2LDKが8万円台で出回ることがあり、東京23区の1Kと同程度の予算で広い部屋に住める計算になります。

埼玉でペット可物件を探すときのコツ

埼玉のペット可物件は、主要駅の徒歩圏内(10分以内)よりも少し離れたエリアに多い傾向があります。車を使う方であれば、駅から離れた物件も視野に入れると選択肢が広がります。

河川敷の近くに住む場合は、台風や大雨時のハザードマップを事前に確認しておくことをおすすめします。荒川や利根川沿いのエリアは散歩環境に優れていますが、浸水リスクのある地域も含まれるため、各自治体の公開しているハザードマップと照らし合わせて判断しましょう。

ペット飼育に伴う敷金の上乗せは、東京と同様に1ヶ月分程度が一般的です。ただし、埼玉は敷金ゼロの物件も多いため、ペット飼育分の上乗せがあっても初期費用は東京より安く済むことがほとんどです。

埼玉の犬の散歩スポット

主要エリアの散歩スポットを整理しました。

スポット所在地広さ・距離特徴
荒川河川敷川口・戸田・さいたま数十km広大な散歩コース。サイクリングロード併設
別所沼公園さいたま市南区周回約1km池の周回コースが人気
航空記念公園所沢市約50.2ヘクタール広い芝生と遊歩道
越谷レイクタウン大相模調節池越谷市レイクサイドウォーク約5.7km水辺の散歩コース
大宮公園(第二・第三公園含む)さいたま市大宮区約67.8ヘクタール桜の名所。散歩にも人気
草加松原草加市約1.5km国の名勝。松並木の遊歩道
道満グリーンパーク(ドッグラン)戸田市有料ドッグラン(1頭550円)
大間木ドッグランさいたま市緑区無料・登録不要

埼玉は荒川をはじめとする河川敷が県内各所にあるため、長距離の散歩を楽しみたい犬種にも対応できる環境が整っています。

見沼代用水沿いのさいたま市緑区エリアには、約20kmにわたる「見沼代用水緑のヘルシーロード」が整備されています。田園風景のなかを犬とゆっくり歩ける長距離散歩コースで、全区間がほぼ平坦なため足腰に不安のあるシニア犬や小型犬でも安心して歩けます。途中にはベンチや水飲み場も点在しており、休憩を挟みながら散歩を楽しめます。

よくある質問

Q. 川口市は東京への通勤が本当に便利ですか?

京浜東北線の川口駅・西川口駅から池袋まで約20分、東京駅まで約30分でアクセスできます。足立区の北側に隣接しているため、荒川を渡るだけで都内に入れる立地です。東川口駅ではJR武蔵野線と埼玉高速鉄道を乗り継いで南北線に直通でき、都心各方面への対応力が高いエリアです。

Q. 埼玉の荒川沿いに住む場合、洪水リスクはありますか?

荒川や利根川沿いは散歩環境に優れる一方、大雨・台風時の浸水リスクがある地域が含まれます。各自治体が公開しているハザードマップで浸水想定区域を事前に確認し、河川から一定距離を保った物件を選ぶことを検討してください。特に川口市・戸田市の一部は浸水リスクの高いエリアが存在します。

Q. 越谷レイクタウンはペット連れで過ごしやすい環境ですか?

イオンレイクタウン内にはペット同伴可の飲食エリアや専門店が入っており、生活利便性は高いです。大相模調節池の周回コース「レイクサイドウォーク」は約5.7kmあり、犬の散歩コースとして人気があります。新越谷駅から北千住まで東武スカイツリーラインで約15〜20分と、東京方面へのアクセスも現実的な範囲です。

Q. 春日部市は家賃が安いですが、東京への通勤は現実的ですか?

大宮駅まで東武アーバンパークラインで約15分、そこからJRで都内に向かうため乗り換えが必要です。池袋や新宿への通勤には1時間程度かかることも多く、都心勤務の方には少し不便に感じる距離感です。在宅勤務が週2〜3日以上ある方や、埼玉・大宮エリア勤務の方なら家賃の安さを最大に活かせるエリアです。

Q. 戸田市の道満ドッグランはどのような施設ですか?

彩湖・道満グリーンパーク内にある有料のドッグラン(1頭550円/回)で、小型犬エリアと中・大型犬エリアに分かれています。利用初回は狂犬病・混合ワクチン接種証明書を持参して登録が必要です。営業は10〜18時(10月16日〜3月31日は17時まで)で、悪天候時は閉鎖されることもあるため事前確認がおすすめです。

埼玉の動物病院事情

埼玉県内の動物病院はさいたま市と川口市に集中する傾向があり、県全体で500軒以上が営業しています。さいたま市だけでも100軒を超える動物病院があり、浦和区・南区・大宮区のいずれに住んでもかかりつけ医を選びやすい環境です。

川口市も50軒以上の動物病院があり、京浜東北線沿線の駅周辺に複数の病院が点在しています。越谷市・所沢市にも20軒以上の病院があるため、郊外エリアでもペットの医療に困ることは少ないでしょう。夜間救急についてはさいたま市内や練馬区寄りの施設が利用でき、車で30分程度でアクセスできる範囲に1軒はあると安心です。

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参考情報

各エリアの家賃相場はSUUMO・HOME’S等の不動産ポータルサイトの掲載データ(2026年4月確認)に基づく概算値です。ペット可物件の割合は各ポータルの検索結果から算出した参考値です。道満ドッグランの情報は戸田市水と緑の公社の公式サイト(2026年4月確認)を参照しました。さいたま市内のドッグラン情報はさいたま市公式サイトおよびワンコnowa(2025〜2026年)を参考にしています。

埼玉でペット可物件を探すなら、川口市・戸田市は東京へのアクセスが良く物件数も豊富なため、まず候補に入れたいエリアです。家賃をもっと抑えたい場合は草加市・越谷市・春日部市まで視野を広げると、1LDKが5万円以下で見つかることもあります。

東京23区で妥協するよりも、埼玉で広い部屋に住んでペットとゆとりある暮らしをする選択は合理的です。埼玉のペット可物件は築浅の2LDKでも7〜8万円台で見つかることがあり、同じ予算で東京の1Kに住むよりもペットとの暮らしの質は格段に上がります。初期費用をさらに抑えたい場合は、仲介手数料が安いサービスを利用して浮いた分をペット用品や動物病院の通院費に充てるのがおすすめです。