千葉市美浜区にある稲毛海浜公園は、約83ヘクタール・全長約3kmにわたる海沿いの総合公園です。園内はリード着用で犬と一緒に歩くことができ、白砂の人工海浜「いなげの浜」や海上に延びるウッドデッキ「The SUNSET Pier」も犬連れで利用できます。2025年3月には有料ドッグラン「DOG PARK INAGE」がオープンし、ノーリードで遊ばせたい飼い主にも対応するようになりました。

ただし、夏の海水浴シーズンには遊泳区域への立ち入り制限があるほか、ドッグランは体重15kg以下の犬に限定されるなど、事前に知っておきたいルールがいくつかあります。この記事では、稲毛海浜公園のペットルールをエリア別に整理し、散歩コース・周辺カフェ・駐車場情報をまとめています。

(本記事の情報は2026年4月時点の公式サイト・各店舗情報に基づいています。最新ルールは稲毛海浜公園の管理事務所へお問い合わせください。)

エリア別のペット可否

稲毛海浜公園は広大なため、エリアによって犬連れのルールが異なります。全エリア共通で「リード着用」「排泄物の持ち帰り」が必須です。

エリアペット同伴備考
いなげの浜(砂浜・遊歩道)リード着用。夏季は遊泳区域を避ける
The SUNSET Pier(ウッドデッキ)全長90m・幅10m。混雑時はリードを短く
芝生広場リード着用。ボール遊びに適した広い敷地
松林エリアリード着用。木陰が多く夏場の散歩に向く
ヨットハーバー方面リード着用
DOG PARK INAGE(ドッグラン)可(ノーリード)有料。通常時は体重15kg以下の中小型犬専用
BOTANICA MUSEUM(旧花の美術館)建物内不可屋外エリアのみ散歩可
遊泳区域(夏季のみ設定)不可7月中旬〜8月下旬は立入制限

管理事務所の案内では、ノーリードでの散歩は条例により禁止されています。ウッドデッキは休日や夕暮れ時に人が多く、すれ違い時は犬を体の近くに寄せて歩くのが安心です。

DOG PARK INAGE(ドッグラン)の利用ガイド

2025年3月29日、ピクニック広場にオープンした「DOG PARK INAGE」は約5,000平方メートルの芝生ドッグランです。海風を感じながらノーリードで走り回れる開放的な環境が特徴で、園内ではほかに代えがたい施設です。

料金と利用条件

項目平日土日祝
大人(中学生以上)700円1,000円
子ども(4歳〜小学生)400円500円
3歳以下無料無料
犬1頭目600円900円
犬2頭目以降(1頭あたり)400円600円

会員カードは300円で発行可能。ビジター利用も受け付けています。

項目内容
営業時間10:00〜17:00(最終入場16:30)
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)
必要書類1年以内の狂犬病予防接種証明書・混合ワクチン接種証明書(写真可)
入場時同意書への署名が必要
電話050-1792-5706

体重制限と大型犬の利用

通常時は体重15kg以下の中小型犬専用として運用されています。15kgを超える大型犬は通常営業日には利用できません。

ただし「BIGわんDAY」などのイベント開催日には大型犬にも開放される場合があります。2025年11月には15kg以上の犬を対象にした開放枠が設けられた実績があり、今後も不定期で開催される見込みです。大型犬の飼い主は、公式InstagramやSUNSET BEACH PARK公式サイトでイベント情報をチェックしてから足を運んでください。

PET FESTA INAGE

稲毛海浜公園では年に数回「PET FESTA INAGE」が開催されます。ペット用品やフードの出店が約90ブース並ぶ大規模イベントで、2025年は3月・9月・12月に開催されました。ドッグランだけでなくマルシェやワークショップも楽しめるため、イベント日に合わせて訪れるのもおすすめです。

おすすめ散歩コース3選

稲毛海浜公園は高低差がほとんどないため、シニア犬や小型犬でも歩きやすい環境です。園内には水飲み場が12か所あり、暑い時期の水分補給にも困りません。

コース1: いなげの浜・ウッドデッキコース(約2km / 40分)

全長約1.2kmの白砂ビーチに沿って歩くルート。オーストラリア産の白砂が敷かれた砂浜は裸足で歩きたくなるほど明るく、晴天時は南国のような雰囲気です。途中でThe SUNSET Pierに立ち寄り、海上に47m突き出した部分を歩く体験は犬連れの散歩コースとしてはかなり珍しい光景です。

砂浜は柔らかく関節への負担が少ないため、足腰に不安のあるシニア犬にも歩きやすいコース。ただし夏場は砂の表面温度が60度を超えることがあるため、裸足で歩かせるのは早朝か夕方に限定してください。

このコースの見どころは、ウッドデッキ先端のカフェテラスから眺める東京湾の夕日。風が穏やかな日の夕暮れ時は、海面がオレンジ色に染まる景色を愛犬と静かに眺めることができます。

コース2: 芝生広場・松林コース(約1.5km / 30分)

内陸側の芝生広場を起点に、松林を抜けて一周するルート。芝生広場はボール遊びに十分な広さがあり、リードを付けたままでも思い切り走れます。松林は木陰が続き、海沿いのコースと比べて気温が2〜3度低く感じるため、夏場でも比較的快適に歩けます。

人が少ない平日午前中は犬同士のすれ違いも少なく、人混みが苦手な犬にはこちらのコースが向いています。第2駐車場のすぐ隣が芝生広場なので、アクセスも便利です。

コース3: ヨットハーバー方面ロングコース(約2.5km / 50分)

公園の西端にあるヨットハーバー方面へ向かう、体力のある犬向けのコース。停泊するヨットやディンギーを眺めながら港沿いの道を歩く雰囲気は、ほかのコースにはない独特の開放感があります。

平日は散歩している人もまばらで、中型犬や大型犬がのびのび歩ける距離感。ヨットハーバー駐車場(1回500円)を利用すれば、このコースの起点に直接アクセスできます。帰路はいなげの浜方面に抜けて園内を横断するルートもとれます。

季節ごとの楽しみ方と注意点

春(3〜5月)

犬連れの散歩に最も適した季節です。芝生広場の緑が鮮やかになり、長時間の散歩でも犬への負担が少ない気温が続きます。花見川沿いの桜並木は4月上旬が見頃。ゴールデンウィークは来園者が急増するため、午前9時前の到着を目安にすると駐車場も空いています。

夏(6〜8月)

砂浜の表面温度は日中60度を超えることがあります。手の甲を地面に5秒当てて「熱い」と感じたら犬を歩かせないでください。散歩は早朝(8時前)か夕方(16時以降)に限定するのが鉄則です。

海水浴シーズン(7月中旬〜8月下旬)は遊泳区域に犬を連れて入ることができません。この期間は松林コースか、遊泳エリアから離れた区間を選んでください。園内の水飲み場12か所を活用しながら、こまめに水分補給を。

秋(9〜11月)

春と並ぶベストシーズン。海水浴客がいなくなった砂浜を広く使えるうえ、気温も犬にとって快適な範囲です。夕暮れ時のウッドデッキから眺める東京湾の夕日は格別で、空気が澄み始める10月以降は対岸の富士山が見える日も増えてきます。

PET FESTA INAGEが9月に開催される年もあるため、イベントに合わせて訪れると散歩以外の楽しみも広がります。

冬(12〜2月)

海風が強く体感温度が下がりますが、人出が年間で最も少なく、砂浜をほぼ独占できる季節です。空気の透明度が高く、東京湾越しに富士山がくっきりと見える確率が上がります。防寒対策をしっかりすれば、犬にとっても飼い主にとっても快適な散歩日和が多い時期です。

周辺の犬同伴カフェ・レストラン

園内および周辺で犬と一緒に休憩できるスポットを紹介します。各店舗のペット同伴ルールは変更される場合があるため、訪問前に確認をおすすめします。

店名住所犬同伴特徴
Small Planet Cafe千葉市美浜区高浜7-2-1(園内)テラス席OK(小型犬2頭まで)グランピング施設併設。わんこ用ささみスティック(約400円)あり
ブリオッシュドーレ by THE SURF千葉市美浜区磯辺2-8-3(園内)店内OKザ・サーフ オーシャンテラス1F。フランス直送のクロワッサンやバゲットサンド
flatDining千葉市中央区(西千葉エリア)テラス席OKカジュアルダイニング。お水サービスあり。稲毛海岸駅から約2.6km
PIZZERIA 32千葉市美浜区(海浜幕張エリア)テラス席OK(大型犬も可)32種のナポリピッツァ。稲毛海岸駅から約3.5km

Small Planet Cafeの営業時間は10:00〜17:00(不定休)。ブリオッシュドーレは11:00〜18:00(火曜定休、祝日除く)。園内でのんびり過ごしたい場合はSmall Planet Cafe、散歩後にパンを買ってテイクアウトしたい場合はブリオッシュドーレが便利です。

なお、以前園内にあった「イタリアンレストラン フィオーレ」(花の美術館併設)は、施設リニューアルに伴い閉店しています。2025年3月に花の美術館は「BOTANICA MUSEUM」として生まれ変わりましたが、新レストランのペット同伴可否は直接お問い合わせください(電話: 050-1792-5706)。

千葉市周辺の犬同伴カフェをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。 千葉で犬と行けるカフェ。船橋・柏・千葉市エリア別ガイド

周辺のペット可スポット

稲毛海浜公園と合わせて訪れたい近隣スポットです。

スポット稲毛海浜公園からの距離特徴
幕張海浜公園東へ約3km約71万平方メートルの県立公園。幕張の浜でも砂浜散歩ができる
花見川沿い遊歩道公園北側すぐ桜並木が続く平坦な川沿いの散歩道。春は花見と散歩を兼ねて
千葉ポートパーク車で約15分千葉港に面した公園。砂浜と芝生広場あり

アクセスと駐車場

電車・バス

ルート所要時間
JR京葉線「稲毛海岸駅」西口 → 千葉海浜交通バス「海浜公園入口」行き約10分
JR総武線「稲毛駅」西口 → 千葉海浜交通バス「海浜公園プール」行き約15分

国道14号・357号「浅間神社交差点」を海側へ曲がり約2km直進。東関東自動車道「湾岸千葉IC」から約10分。

駐車場

駐車場台数料金営業時間
第1駐車場約550台3時間400円、以降30分100円(1日最大1,000円)6:00〜22:00
第2駐車場約450台3時間400円、以降30分100円(1日最大1,000円)6:00〜22:00
ヨットハーバー駐車場1回500円7:30〜22:00

いなげの浜やドッグランに近いのは第1駐車場です。夏の海水浴シーズンはプール期間料金(1回1,000円)に変わり、満車になることも多いですが、春・秋・冬は比較的余裕があります。第2駐車場は芝生広場のすぐ隣にあるため、松林コースを歩く場合はこちらが便利です。

犬連れ散歩で持っていきたいもの

稲毛海浜公園は広く、一周すると1〜2時間かかります。海沿いの公園ならではの準備として、以下を持参すると安心です。

  • 水とボウル(園内に水飲み場はあるが犬用蛇口ではない)
  • うんち袋(複数枚。園内にゴミ箱は少ない)
  • リード予備(砂浜で金具に砂が入ると外れやすくなる)
  • タオル(砂浜で遊んだあとの足拭き用)
  • 日よけ帽子・犬用クールベスト(夏場)

砂浜を歩いたあとは車に乗る前に犬の足裏を拭いてあげると、肉球に挟まった砂による擦れを防げます。

まとめ

稲毛海浜公園は白砂のビーチ・ウッドデッキ・芝生広場・松林・ヨットハーバーと変化に富んだ散歩コースがそろい、2025年にはドッグランも加わった犬連れに充実した公園です。都心から車で約1時間、電車とバスでもアクセスできる立地で、日帰りのおでかけ先として候補に入れやすいのも強みでしょう。

季節や時間帯を選べば混雑を避けて広い砂浜をゆったり歩けるため、海の近くで犬との時間を過ごしたい方はぜひ訪れてみてください。

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問い合わせ先

項目内容
施設名稲毛海浜公園管理事務所
電話043-279-8440
住所千葉県千葉市美浜区高浜7-2-1
公式サイトhttps://sunsetbeachpark.jp/

ドッグランの最新情報(大型犬開放日・イベント等)は公式Instagram(@dog_park_inage)でも発信されています。

参考情報

本記事の情報は以下のソースに基づいています(2026年4月確認)。

  • 稲毛海浜公園公式サイト(SUNSET BEACH PARK INAGE)
  • 千葉市公式サイト「稲毛海浜公園の利用について」
  • 千葉市公式サイト「交通案内・施設利用料金」
  • DOG PARK INAGE公式Instagram
  • 各カフェ・レストランの公式サイト・SNS

営業状況やペット同伴ルールは変更される場合があるため、訪問前に最新情報を確認してください。